旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

オフロードファンライドから~カナダの不思議な空気

2005年05月10日 | 旅行一般
 今年のゴールデンウィークのオフロード・ライディング・スキルアップは期間中ずっと見事な好天に恵まれ、参加メンバーにも恵まれ、私も2年ぶりの添乗員(?)を満喫して帰ってきました。

 今回はデジタルカメラで動画を収めてきたので今まで以上にツアーの雰囲気をお伝えすることができるのではないかと思います。

 http://www.bekkoame.ne.jp/i/eandg/mctour/funride/bcac/bcac0405.wmv
(6.07MB/結構重いです)

 私は今回で11回目のカナダへの渡航だと思うのですが、何度行っても不思議なのはあのカナダ独特の空気。アメリカとあれだけ長い距離を陸路で国境を接しているにもかかわらず、カナダの治安のよさはお隣のアメリカと比較すると雲泥の差があり、このあたりはマイケル・ムーア監督のボーリング フォー コロンバイン"でも取り上げられていましたね。

 どういうわけか、”のんびりしてしまう”独特の空気。バイクで走る目的で来たはずなのに、どういうわけか朝起きて、朝食を食べながらすっかりのんびりしてしまってなかなか走り出す気持ちになれない。それを見に来たガイドのデイブは逆に気を遣って”まあ、準備ができたら出発しよう”という話になって、そのままだと出発しないまま1日を過ごしてしまいそうになるのんきな雰囲気は相変わらずで、しかも今回のように湖畔のログハウス&トラベルトレーラーに連泊する日程ともなると特に目的地まで○○kmを走らなければならないという日程上の制約もないので、さらにのんびりムードは蔓延し、その結果、走り出した時間から逆に帰着時間を割り出してその日の走行ルートを決めるリーダーガイドの腕の見せ所でもあるのです。
 
 それにしても、誰が行ってものんびりしてしまうBCロッキーの雰囲気には何度通っても不思議を感じます。森と湖に囲まれた恵まれた自然環境はもしかすると人間の本来暮らすべき環境なのかもしれませんね。そういった環境に身を置くと、人間、”あれをやらなければ”とか”これもやりたい”とかいった焦る気持ちが失せてしまうのかもしれません。

 冬の厳しさを別とすれば、人間という動物が本来暮らすべき環境、あるいは我々の祖先が暮らしてきた環境とはああいう場所だったのかもしれないと感じさせられる旅でありました。

 BCロッキーのクランブルックはオフロードライダーにとってはまさに天国。それだけでなく、あののんびりムードだけを味わってみるのも良い旅になるのではないかと思った次第です。

 皆さんもジムスミスレイク湖畔のビーバーロッジで2泊か3泊過ごしてみてはいかがでしょうか。

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