昨年のある夏の日の事。
天気予報を調べていたら”概ね晴れですが、大気の状態が不安定になっているので急な天候の変化にご注意を”との事。
その日の私には仕事で銀行のATMへ行く予定があったのですが、出かけようとした時点で外は青空、日本晴れです。
こんな時、天気予報の情報のうち、”概ね晴れ”を思い起こして、”ちょっとした外出だから晴れているうちに帰って来れるだろう”と判断、傘を持たずに外出。天気予報のうち”概ね晴れ”に該当する期間に外出を済ませられると判断したわけです。
銀行での用事を済ませて外へ出るとまだ素晴らし晴天です。出かけたついでに少し買物をすまそうとスーパーに立ち寄ることにしたのです。スーパーで15分ほど買い物をして支払いを済ませ、荷物をエコバッグ代わりのデイバッグに詰めていたら突然激しい雨音。目をあげると凄まじい勢いで雨が降っているのです。道を歩いていた人達も慌てて軒先や手近な店舗へ駆け込んでいます。
激し雨だけでなく風も凄まじいのです。あっという間に歩行者は皆避難したようで人通りが途絶えたのでした。
私も雨宿り組に加わります。スーパーで支払いを済ませた人達と”すぐ止むでしょうかね?”などと軽く立ち話しながら雨脚が弱まるのを待つのですが一向に弱まる気配はありません。
普段から小型の折り畳み傘をカバンに入れっぱなしにしている事が多い私はその事を思い出してデイバッグの外部ポケットを探ってみたところ奥底から小さい折り畳み傘が出てきました。今の豪雨だとズボンの裾や靴が濡れる事は防げそうにありませんが、夏のことなので幸い短パン。あまり長時間E&Gを空けておきたくないので傘をさして帰ることにしたのです。
ほとんど人通りが絶えた道を歩きはじめてすぐに自分の判断ミスを痛感しました。風に煽られた横殴りの雨で胸から下はあっという間にずぶ濡れです。とはいえ、ここまで来ると今更もう一度雨宿りする気にもなれずそのまま強引にE&Gを目指します。
E&Gまであと5分ほどのところまで来た頃には雨は殆ど止んで日差しが戻ってきました。人通りも戻りはじめて先程までの豪雨はウソのようです。これならもうしばらく雨宿りしていれば濡れずに済んだことでしょう。
いわゆる”ゲリラ豪雨”というやつなのでしょうか。
考えてみれば天気予報でも”急な天候の変化にご注意を”となっていたわけで、天気予報は全文、完璧なまでに正解。それを見ていたにも関わらず結局ずぶ濡れになったという展開です。
このくらいの失敗は皆さん経験があるのではないでしょうか。
私個人を考えれば、判断ミスでずぶ濡れになったという意味で完全に負け組ですが、実際には天気予報が正確な情報を提供しているにも関わらず雨宿りで足止めを食らった人や、慌ててコンビニで傘を買った人を含めて情報を正しく活かして行動できていないという事ができると思います。
”情報を集めて教科書どおり判断すれば絶対に失敗しない”なんて事は箱庭のように作られて管理された環境の中ではありえても、現実の世界ではありえないと思います。誰もが判断を間違えるし、その結果失敗もするものだと思うのです。だから絶対的な安全というのは残念ながら確保できません。
日常生活ですらそんなわけですから、旅している間は毎日が思いがけない出来事と判断ミスと失敗の連続です。失敗しないように下調べを万全にした所でそんなものは現地で起こる出来事のバリエーションが一気に吹っ飛ばしてくれます。旅する上で必要な能力は失敗しない事ではなくて上手く失敗する方法。”着陸する技術”ではなくて”不時着する技術”ではないかなと思います。そして、その技術は旅しているうちに磨かれていくものでもあるのです。
▼6月16日 第4回旅行好きの夕べ開催▼
旅を愛する人々と、これから旅を目指す人々のざっくばらんな情報交換&親睦の機会です。ぜひご参加ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/eandg/event/yube.html
天気予報を調べていたら”概ね晴れですが、大気の状態が不安定になっているので急な天候の変化にご注意を”との事。
その日の私には仕事で銀行のATMへ行く予定があったのですが、出かけようとした時点で外は青空、日本晴れです。
こんな時、天気予報の情報のうち、”概ね晴れ”を思い起こして、”ちょっとした外出だから晴れているうちに帰って来れるだろう”と判断、傘を持たずに外出。天気予報のうち”概ね晴れ”に該当する期間に外出を済ませられると判断したわけです。
銀行での用事を済ませて外へ出るとまだ素晴らし晴天です。出かけたついでに少し買物をすまそうとスーパーに立ち寄ることにしたのです。スーパーで15分ほど買い物をして支払いを済ませ、荷物をエコバッグ代わりのデイバッグに詰めていたら突然激しい雨音。目をあげると凄まじい勢いで雨が降っているのです。道を歩いていた人達も慌てて軒先や手近な店舗へ駆け込んでいます。
激し雨だけでなく風も凄まじいのです。あっという間に歩行者は皆避難したようで人通りが途絶えたのでした。
私も雨宿り組に加わります。スーパーで支払いを済ませた人達と”すぐ止むでしょうかね?”などと軽く立ち話しながら雨脚が弱まるのを待つのですが一向に弱まる気配はありません。
普段から小型の折り畳み傘をカバンに入れっぱなしにしている事が多い私はその事を思い出してデイバッグの外部ポケットを探ってみたところ奥底から小さい折り畳み傘が出てきました。今の豪雨だとズボンの裾や靴が濡れる事は防げそうにありませんが、夏のことなので幸い短パン。あまり長時間E&Gを空けておきたくないので傘をさして帰ることにしたのです。
ほとんど人通りが絶えた道を歩きはじめてすぐに自分の判断ミスを痛感しました。風に煽られた横殴りの雨で胸から下はあっという間にずぶ濡れです。とはいえ、ここまで来ると今更もう一度雨宿りする気にもなれずそのまま強引にE&Gを目指します。
E&Gまであと5分ほどのところまで来た頃には雨は殆ど止んで日差しが戻ってきました。人通りも戻りはじめて先程までの豪雨はウソのようです。これならもうしばらく雨宿りしていれば濡れずに済んだことでしょう。
いわゆる”ゲリラ豪雨”というやつなのでしょうか。
考えてみれば天気予報でも”急な天候の変化にご注意を”となっていたわけで、天気予報は全文、完璧なまでに正解。それを見ていたにも関わらず結局ずぶ濡れになったという展開です。
このくらいの失敗は皆さん経験があるのではないでしょうか。
私個人を考えれば、判断ミスでずぶ濡れになったという意味で完全に負け組ですが、実際には天気予報が正確な情報を提供しているにも関わらず雨宿りで足止めを食らった人や、慌ててコンビニで傘を買った人を含めて情報を正しく活かして行動できていないという事ができると思います。
”情報を集めて教科書どおり判断すれば絶対に失敗しない”なんて事は箱庭のように作られて管理された環境の中ではありえても、現実の世界ではありえないと思います。誰もが判断を間違えるし、その結果失敗もするものだと思うのです。だから絶対的な安全というのは残念ながら確保できません。
日常生活ですらそんなわけですから、旅している間は毎日が思いがけない出来事と判断ミスと失敗の連続です。失敗しないように下調べを万全にした所でそんなものは現地で起こる出来事のバリエーションが一気に吹っ飛ばしてくれます。旅する上で必要な能力は失敗しない事ではなくて上手く失敗する方法。”着陸する技術”ではなくて”不時着する技術”ではないかなと思います。そして、その技術は旅しているうちに磨かれていくものでもあるのです。
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