子供の頃、トマトが嫌いでした。
私が育った家庭では”好き嫌い”は父親のみに許された特権で、子供の好き嫌いが発覚しようものなら容赦ない拷問の日々がやってくる可能性がありました。食事の席で"トマト嫌い"と言い終らないうちに平手打ちが飛んでくるのはまず確実、それ以外にもいろいろ。
事実、私の姉は幼い頃、ニンジンがあまり好きではなかったようで、それを発言してしまったばっかりにある日の夕食、姉の前 . . . 本文を読む
先月のとある日曜日。事務所にしているスペースの2階に住んでいる私は土曜日か日曜日を全体の掃除の日としており、全体に掃除機をかけたり拭き掃除をしたりするのです。この日はあとでコーヒーでも飲もうとコーヒーメーカーのスイッチをオン。さらに部屋の生活臭を消すためにオーブンに緑茶の茶殻を入れてスイッチをオン、そこへ掃除機のスイッチオン。一瞬、掃除機は働いたのですが、ストンと動作を止めてしまいました。接触が . . . 本文を読む
いつの頃からかパンを自宅で焼くようになりました。”元”妻が放置していた食パン型やオーブンレンジを処分する事を考えていた時に、”いっそ処分するより活用してしまおう”と思ったのが直接のきっかけだったと思うので多分パン焼き歴5年前後。それ以前にH.D.ソローの”森の生活”の中にある、"寒い季節に、こうしたいくつもの小さなパンを、まるでエジプト人が卵を孵化させるときのように注意深く見守ったり、ひっくりか . . . 本文を読む
私のライフスタイルにおいて比較的重要度の高いテーマに”できるだけ自分の支配下に置けるレベルで生活する”という事があります。
我々の生活は知らず知らずのうちに色々な事に支配されていて、その事を”便利”と勘違いしている事が沢山あると思うのです。例えば、行政サービスとしてのごみ収集はとても便利で、人が暮らしていくうえで絶対必要なサービスだと思います。ただし、これに自分の生活が全面的に依存していると . . . 本文を読む
先日のデジタル、アナログの話に関連して。
しばらく前まで私はシグマリオン3というPDAを手帳替わりにしていた事があります。それまでバイブルサイズのシステム手帳を使っていた私にとって、住所録をはじめとする様々な情報を放り込んでもどんどん大きく重くなったりしない装置はとても魅力的でもありましたし、人と会う約束などを忘れていても”キンコーン”と知らせてくれるとても便利な存在で、良きアシスタントであ . . . 本文を読む
最近、とある友人に”アナログ好き”との評価をもらいました。確かに携帯電話は今も”ガラケー”。地図が大好きで車にカーナビは装備されていないですし、デジタルツールではなく手帳や万年筆を愛用しているとなるとそういう評価になるのかもしれませんが、この記事を書いているデスクトップコンピューターは20年前に購入したコンピューターのシャーシを使いながら中身を自分でアップグレードしたコンピューター。会社のホーム . . . 本文を読む
しばらく前の事になりますが、私は仕事上で扱う書類やその他の情報の整理に強く行き詰まりを感じた事があります。日々取り扱う予約内容への対応やこれから先のプラン、見積もり、新しいアイデア、仕入データなど、あらゆる情報が上手く利用できなくなっている事に気がついたわけです。予約や見積りは期限が迫ってくるのでこなせるとしても、ふと思いついたアイデアなどはどんどん埋もれて忘れ去れていってしまいます。これらを何 . . . 本文を読む
私の住んでいるエリアでは昨日、月曜日はプラスチックごみの収集日、本日火曜日は可燃ごみの収集日となっています。
しばらく前にふと思ったのですが、不要となった物を捨てるという作業、油断していると思いのほか時間やお金がかかるものです。
まず、ゴミを捨てるためにはゴミ袋が必要となります。ここの場合、東京都指定の半透明なゴミ袋。不要となったものを入れて一緒に捨てる復路をお金を払って、お店に行って購入し . . . 本文を読む
お酒を飲んでよい年齢と飲んではいけない年齢のような考え方としての境界。お隣の家との境界のように物理的な境界など、我々の周囲には様々な境界線が存在します。そして何かと争いの火種になる事も多いのがこの境界線であるとも言えます。
国と国との境界線、国境は旅人である私たちにとって関わりの深い物なので、この事について触れるのが旅のウンチク的な気もしましたが、もっと身近な所で境界線そのものについて考えて . . . 本文を読む
例えば本を買う時のお話。
今、とある作家にはまっていて、その作家の本をもっと他にも読んでみたいと考えた場合、インターネット上の書店はとても便利。書店の店頭であるのか無いのかわからない本を探すのと比べれば作家の名前で検索すればおよそ現行で出版されている本をひとまとめに見て選ぶことが出来ます。
しかし、本を読む際、そこまで明確に買うべき本が決まっているとは限りません。上の話と連携する話としては、そ . . . 本文を読む