穏やかな一日の始まり
JAに注文していた苗をやっと昨日土の中に移した だけ
余命一ヶ月を告げられた義母サヨコさん 胆管ガンが7㎝まで大きくなっていた。
子や孫ひ孫達がコロナ禍の面会に訪れている。
一目会いたいとの思いで遠路やって来るが目を開ける事も無く言葉を発することも無い。
黄疸が現われ身体中に浮腫みも出ている。
早ければ一週間と告げられその一週間が過ぎた 遺された時間を考える日々。
電話が鳴るたび不安と安堵が交錯 オサンドンに明け暮れている。
今日も関西からサヨコさんの孫家族を迎える。
サヨコさんは多くの子や孫ひ孫達40人程に囲まれて97年という人生を生きている。
大正から令和へと4つの時代を生きてきた。
夫を戦争に送りだし舅姑に仕え食べるために必死で働いて来た男勝りのサヨコさん
そうで無ければ生きて来られなかったのかと 長男の嫁とはそう言う物なのかと
我が身に変えて考えることが多くなって来た。
長男の嫁の我慢によって家が支えられる時代はもう終いにしなければいけない。
核家族が海辺の町でも進み子供達は別所帯 長男の嫁という概念は薄れつつ
家に縛られない新しい生き方が始まっている 其れで良いのだと思っている。