海辺の町から

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モイカの卵

2022-07-23 15:22:24 | 日記
  
  スイカと麦わら帽子の似合う空です


  モイカの卵 白い一つ一つがモイカ一匹に
 

  毒があるようですが姿が好きです


小さな湾内に藻場が復活してきている。
息子が海に潜って掃除をしていた「モイカの卵が沢山付いてるよ」って
見せてくれた。
林立する海中の藻のあちこちにモイカが卵を産み付けていると言う。
少しずつではあるけれど海の中が甦ってきているのだろうか。

海の中を眺めていると透明度の高い「澄潮」と言って栄養分を含まない潮が
入り込んでくる時がある 魚の栄養分となるプランクトンを含んでいないので
そんな時は決まって魚が釣れない気がする。

宇和海は「急潮」と「底入り潮」の流入する特異な海域で
「急潮」といって黒潮に乗って外洋から湾内に急に流れ込み
水温の急変を伴って 高温で貧栄養の密度が低く軽い海水です。
「底入り潮」は低温で富栄養と言う密度の高い重い海水で
二つの潮が入り交じった特徴的な現象が起こるのです。

海面を手で触れ急潮が入ったのかなとか澄潮になっているとか
日常会話の中にもこの時期話題に上ります。
海草を餌とするウニの異常繁殖によって海の石灰化が進んでいたけれど
ウニの駆除を続けて来た結果海草が甦ってきた現実
人間の行為で瀕死にしてしまった海を今人間の手で取り戻そうとしている。

モイカの産卵しやすい藻場造りの大切さを実感した。