海辺の町から

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日本一短い手紙

2022-02-09 10:48:19 | 日記

  暖かな朝です


  クラウドファンデングのお裾分け


「一筆啓上 火の用心
 お仙泣かすな 馬肥やせ」

家康の家臣本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てて送った誰もが知っている手紙で
お仙とは後の丸岡城主本多成重。

平成5年度第一回のテーマは「母」
そして今年29回目のテーマが「こころ」でした。大賞作品の中の
小5の男の子が自分に宛てた手紙
「怒 悲 思 恵 怠 惑 恩 志 想 恋・・いろんな(こころ)が増えていく」と

中3の女の子
「心って何処にあるのかな?この前弟に聞いたら(弁当箱の中じゃね?)って言ってた」

乳がん手術で無くした自分の左胸に宛てて35歳の女性が
「君がいなくなった跡地には、ちょっぴり強くなった心が住んでいます」

25文字から35文字の中に込められた手紙 いかに少ない文字数で簡潔に思いを伝えられるか
面と向かって言いにくいことも手紙だからこそ伝えられることもある。
文字の多さでは無く心が込められているかではないかと思うのです。
手紙がメールへと変化しても手紙文化の素晴らしさを再認識させられる
「日本一短い手紙」です。
小さな地方都市から発信された「日本一短い手紙」書く事が少なくなった今だからこそ
大切にしたい文化だと思います。

今も心に残っている第1回の作品28歳男性の「母」への手紙
おふくろ死ぬなよ。
いいと言うまで死ぬなよ。
親孝行が全部終わるまで死ぬなよ。

親孝行が済まないうちに逝ってしまった私の母。