記念樹

つい身体を縮込めたくなる寒さに　一念発起
孫たちの誕生記念樹として植えた柑橘の草刈りに出掛けた。
腰を痛めた夫は当てにならず　心細さを感じながら集落の上まで
長い棒に鎌を持って出掛けた。カサッと音のするたび小さな声をあげて。
昨年は伊予柑にせとか　デコポンと自家消費用に口にすることは出来たけれど
今年はネーブル七個のみ　日頃の管理不足を痛感した。
イノシシにハクビシン　狸にキツネありとあらゆる動物たちとの闘いです。
さつまいもの収穫時期になると決まって人里に下りて食べ尽くしていったり
みかんも同様に　挙げ句の果てには木に登って枝を折り
上から鳥が実をつついている。
恐る恐るの一時間余り　うり坊ならなんとかなると強気になって
ネコマクラの蔓を切り自己流の剪定をして少しの達成感を味わいながら
白波の立つ海をながめていた。