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第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易 : 論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙

2014-01-30 07:15:20 | 科学

万能細胞、作製簡単な新型 理研「STAP」 酸刺激のみ
 2014年1月30日

 弱酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞を作製することに理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)とは異なる新型の万能細胞で、再生医療の研究に役立つと期待される。29日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 体の細胞を万能細胞に作り替えるには、初期化という作業で受精卵の状態に細胞を逆戻りさせる必要がある。iPS細胞は遺伝子を使って初期化するが、今回の方法は酸性の溶液に浸すだけで簡単なのが特徴。開発した小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーらは、全く新しい万能細胞として「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(STAP(スタップ))細胞」と命名した。

 研究チームは生後1週間以内のマウスの脾臓(ひぞう)から、血液細胞の一種であるリンパ球を採取し、水素イオン指数(pH)5・7の希塩酸溶液に約30分浸して刺激。これを培養すると数日で初期化が始まり、STAP細胞に変わった。

 作製したSTAP細胞は神経や筋肉の細胞に分化する能力があることを確認。実際に別のマウスの受精卵に注入し、仮親に移植して子を産ませると、STAP細胞は全身に広がり、あらゆる細胞に変わることができる万能性を持っていた。

 iPS細胞は遺伝子操作に伴うがん化のリスクがあり、初期化の成功率も0・2%未満と低い。これに対しSTAP細胞は、外的な刺激を与えるだけなのでがん化のリスクが低く、初期化成功率も7~9%。成功率が高いのは生後1週間以内のマウスの細胞を使った場合に限定されることなどが課題だが、研究チームはメカニズムを解明し再生医療への応用を目指す。

                   


【用語解説】STAP(スタップ)細胞

 あらゆる細胞に分化する能力がある万能細胞の一種。酸性溶液で体の細胞を刺激して作製する。STAPは、「stimulus triggered acquisition of pluripotency」(刺激惹起性多能性獲得)の略。

 (産経新聞テキスト朝刊)

万能細胞、作製簡単な新型 細胞研究 重要な成果 山中教授
  2014年1月30日

 iPS細胞を開発した山中伸弥京都大教授の話 重要な研究成果が日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。今後、人間の細胞からも同様の手法で多能性幹細胞が作られることを期待している。マウスの血液細胞に強いストレスを加えると多能性が誘導されることを示した興味深い研究であり、細胞の初期化を理解する上で重要な成果だ。

 医学応用の観点からは、iPS細胞のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、人間でも同様の方法で体細胞において多能性が誘導された場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある。

 (産経新聞テキスト朝刊)

新型万能細胞 5年越し立証 信念貫く 小保方さん「誰も信じてくれなかった」
  2014年1月30日

 「誰も信じてくれなかったことが、何よりも大変だった」。従来の常識を打ち破る革新的な万能細胞「STAP細胞」を開発した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)は、成功までの道のりを、こう振り返った。

                   


 STAP細胞が打ち破った常識は「動物細胞でも外的刺激で初期化」「あまりに簡単すぎる技術で実現」など数多い。平成23年に博士号を取得したばかりの若き女性研究者が挙げた成果というのも、その一つだ。

 これほど常識破りだったため、昨年春、世界的に権威ある英科学誌ネイチャーに投稿した際は、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され、掲載を却下された」。

 だが、「STAP細胞は必ず人の役に立つ技術だ」との信念を貫いて膨大なデータを集め、今回は掲載にこぎつけた。「何度もやめようと思ったけれど、あと1日だけ頑張ろうと続けてきて、いつの間にか今日に至った」と話す。

 昭和58年、千葉県松戸市で生まれた。高校時代にたまたま手に取った科学雑誌の特集記事で「社会に貢献できる」と再生医療に強い興味を持ち、研究者への道を選んだ。

 早稲田大大学院を平成20年に修了後、米ハーバード大医学部に留学。担当教官との議論から始めた実験で、動物細胞を外部刺激で初期化できるのではないかという感触を初めて得た。

 しかし、当時の実験データだけでは証明することができず、周りの研究者からは「きっと間違いだ」と言われた。くやしくて、泣き明かした夜は数知れないという。5年越しの努力で、ついに立証にこぎ着けた。

 STAP細胞の再生医療への応用については、「特定の一つの応用に限るのではなく、数十年後とか100年後の人類社会の貢献を意識して研究を進めたい」と将来を見据える。

 「お風呂のときもデートでも四六時中、研究のことを考えていた」というほどの研究の虫。実験で着るのは白衣ではなく、祖母からもらったかっぽう着だ。「おばあちゃんに応援されているような気がするから」と語る。

 実験室の壁の一部はピンク色に塗り替えた。机にはキャラクターが並び「女子」の側面をのぞかせる。研究室にはペットのスッポン。「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」と笑顔を見せた。
 
 (産経新聞テキスト朝刊)

新型万能細胞 iPSより「安全」 遺伝子操作せず がん化リスク低い
  2014年1月30日
 
■常識覆す

 STAP細胞は、万能細胞の作製には高度な技術が必要という従来の常識を打ち破った。再生医療への応用を目指し、世界中で研究競争が始まるのは必至だが、実用化に向けて解決すべき課題も多い。

 外部からの刺激による細胞の初期化は、植物ではよく知られている。ニンジンを切ると、切断が刺激となって切り口に初期化状態の新たな細胞が作られ、再び根や葉に分化していく現象が一例だ。だが、哺乳類の細胞では、外的刺激で初期化は起きないとされてきた。

 ところが、マウス由来のSTAP細胞は、弱酸性溶液に浸すという簡単な刺激で初期化に成功した。小保方晴子リーダーによると、細いガラス管に数回通したり、弱い毒素で処理する方法でも初期化できたという。さまざまな外的刺激が細胞の初期化に有効とみられる。

 STAP細胞は、万能細胞の代表格である人工多能性幹細胞(iPS細胞)では数週間かかる作製期間が数日で済み、初期化の成功率も数十倍高い。

 また、遺伝子を操作せずに作製できるため、がん化のリスクも低い。これらの点については、現時点ではSTAP細胞の方がiPS細胞より優れているといえそうだ。

 ただ、すぐに再生医療に応用できるわけではない。今回、細胞の初期化に成功したマウスは、すべて生後1週間以内の若い個体。大人のマウスでは成功率は極端に落ちる。細胞の老化が原因とみられ、作製条件の制限は大量生産の壁にもなっている。

 今後の研究は、人の細胞も同じ方法で初期化できるかが鍵を握る。実用化には安全性の確認や作製条件の緩和など、多くの課題を克服する必要がある。(伊藤壽一郎)

 (産経新聞テキスト朝刊)

【Q&A】新型万能細胞「STAP」 外部刺激で初期化成功
  2014年1月30日
 
■動物細胞初 再生医療・創薬応用に期待

 理化学研究所が作製に成功した「STAP細胞」は、動物細胞では不可能とされていた外部からの刺激で作られた新型の万能細胞だ。再生医療などへの応用を目指して研究が活発化している万能細胞とは何か。

 Q 細胞の万能性とは

 A 皮膚や神経、筋肉、血液など体のあらゆる組織の細胞に変わる能力のこと。受精卵がこの能力を持っているが、人工的な万能細胞が動物や人で作製されている。皮膚などの細胞を、受精卵に近い状態にリセットする初期化と呼ばれる技術が使われる。

 Q 万能細胞にはどんなものがあるのか

 A ノーベル賞を受賞した山中伸弥京都大教授が平成18年に開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)がある。iPS細胞は皮膚などの体細胞に遺伝子を導入して作製するが、ES細胞は受精卵を壊して作るため、倫理的な問題が大きい。

 Q 幹細胞とは

 A 体の細胞に分化する能力があり、その能力を維持しながら増殖できる細胞のこと。万能細胞のほか、神経や血液、筋肉などさまざまな細胞の大本になる幹細胞が体内にある。

 Q 初期化のとき、細胞内では何が起きているのか

 A メカニズムの全容はまだ分かっておらず、今後の課題だ。世界中で研究競争が行われている。

 Q 万能細胞は、どんなことに役立つのか

 A 病気やけがなどで機能を失った細胞や組織を移植で元通りにする再生医療や、創薬への応用が期待されている。iPS細胞の再生医療では、理研の高橋政代プロジェクトリーダーらが加齢黄斑変性という目の病気治療を目指し、昨年から臨床研究を始めた。今夏にも世界初の人への移植が実現する。海外ではES細胞の臨床応用が進んでいるが、倫理上の問題に加え、他人由来の細胞を移植するため、拒絶反応を抑える薬が必要になる。

 Q 創薬の動向は

 A 患者の細胞からiPS細胞を作製し、病気のメカニズムを解明する研究や、薬の有効性や安全性の試験に応用する動きが加速している。

  (産経新聞テキスト朝刊)

第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20140129-567-OYT1T00996.html
2014年1月30日(木)01:58
(読売新聞)

 細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法をマウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に、巻頭論文として掲載される。

 研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用も視野に、人間の細胞で同様の実験を進める。

 研究チーム代表の同センターの小保方おぼかた晴子・ユニットリーダー(30)らは、今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」といえる。

 STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題であるがん化のリスクも低いとみられる。

論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20140130-567-OYT1T00213.html
2014年1月30日(木)06:41
(読売新聞)

 生物学の常識を覆す発見を世界に先駆けて公表したのは、30歳の日本人女性が率いる国際研究チームだった。

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方おぼかた晴子さんが研究を着想してから6年。意表を突く簡単な手法で様々な組織に変化できる「STAP細胞」を作ったとの論文は当初、一流科学誌から「信じられない」と掲載を拒否されたが、日本のベテラン研究陣の後押しが成功に導いた。

 小保方さんは早稲田大理工学部を2006年に卒業後、高校時代から憧れていた再生医学の研究を開始。この年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと発表した山中伸弥・京都大教授の講演を聞き、研究に打ち込む決意を強めた。刺激で細胞を変化させるという今回の成果につながるアイデアが浮かんだのは08年に留学していた米ハーバード大でのことだった。

 実験で極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、予想より多い幹細胞ができた。「狭い場所を通る刺激がきっかけになったのではないか」と発想を転換して研究を続けた。

 しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。救いの手を差し伸べたのは10年、センターで研究中の若山照彦・現山梨大教授(46)だった。世界初のクローンマウスを作った若山さんは、突然訪ねてきた小保方さんの協力依頼に「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と応じた。

 毒素を使ったり、細胞に栄養を与えず飢餓状態にしたり……。11年にセンター客員研究員になった小保方さんは実験を続け、その年の冬、若山さんと、STAP細胞からできた細胞を持つマウスを誕生させた。

 権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿。掲載が決まった。

 研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらったかっぽう着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。

 理系の女子学生や女性研究者を指す「リケジョ」が注目される中で飛び出した成果。日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授(53)は「発生生物学は多くの女性研究者が活躍してきた分野。若手が見つけた小さな芽を、周囲のサポートで結実させた点もすばらしい」と喜んだ。

 これから世界で激しい競争が予想される。「プレッシャーを感じるが、10年後、100年後の人類社会への貢献を意識して、一歩一歩進みたい」と決意を話した。


トルコ中銀、大幅利上げ決定 翌日物金利12%に 通貨防衛鮮明に

2014-01-29 18:17:59 | 経済

トルコ中銀、大幅利上げ決定 翌日物金利12%に
緊急会合で
http://www.nikkei.com/markets/features/12.aspx?g=DGXNASFL2909X_29012014000000 へのリンク
2014/1/29 7:17
日経新聞

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【NQNニューヨーク=森安圭一郎】トルコ中央銀行は28日開いた緊急の金融政策委員会で、通貨防衛と物価上昇の抑制を目的に政策金利の大幅な引き上げを決めたと発表した。短期金利の上限となる翌日物貸出金利を4.25%上げ、12%とする。金利水準は2011年10月~12年2月に適用されていた12.5%以来で、ほぼ2年ぶりの高さとなる。

 中銀は声明で「(最近の通貨急落などが)物価や経済安定に与える負の影響を封じ込めるため、必要な手段をとる」と指摘。インフレの見通しが落ち着くまで引き締め方向の金融政策を続けると明記した。

 トルコの利上げは13年8月の定例会合以来で約5カ月ぶり。事前の金融市場では2.25%程度の利上げを予想する関係者が多かった。4.25%は市場予想の上限に近い。

 市場では先週来、米金融緩和の縮小や中国経済減速への警戒感を背景に高リスクの新興国通貨から投資資金が流出。トルコリラも急落し対ドルで過去最安値を更新していた。トルコ中銀はマネー流出を食い止めるとともに通貨安に伴う物価上昇を抑え込む必要もあり、大幅な金融引き締めを決めた。

 今回の利上げを巡っては、3月に統一地方選を控え景気刺激を優先したいエルドアン首相が公然と反対論を唱えるなど、騒然とした雰囲気の中での決定となった。

トルコ利上げは「もろ刃の剣」、新興国減速に懸念移る
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0S04820140129?sp=true へのリンク
2014年 01月 29日 16:00
ロイター

[東京 29日 ロイター] -トルコの大幅利上げは「もろ刃の剣」だ。一部の政策金利を2倍にするという荒業で、通貨下落に歯止めをかけたが、急激な金融引き締めは国内経済に大きなダメージを与えかねない。

インドも利上げを実施しており、想定以上に新興国経済が減速すれば、先進国経済にも影響が及ぶおそれがある。日本株やドル/円にも買い戻しが入っているが、市場の警戒感は消えていない。

<「トルコ版バズーカ砲」>

日経平均.N225は急反発。400円を超える上昇となり、1万5300円台を回復した。ドル/円も103円台に戻しており、前日までのリスク回避の動きが逆転している。値上がり銘柄数は1716と全体の96%に達し、全面高となった。

ただ、27日の市場では値下がり銘柄が98%に達するなど極端な相場が続いている。「中小型株に投資している個人投資家が損切り、そして買い戻しと動いているため、騰落銘柄数が極端に振れている。海外勢は全般様子見で、一部ヘッジファンドが個別株に買いを入れている程度だ」(立花証券・顧問の平野憲一氏)という。

マーケットはトルコの利上げで、新興国発のリスクオフがいったん止まった。マクロ系ヘッジファンドの買い戻しなどが入っているとの観測もあるが、市場では「ヘッジで入れたショートの買い戻しが入っている程度。リスクオンが再開したわけではなく、ショートカバーが一巡すれば、もみあいに転じるだろう」(国内銀行)との指摘もあった。

というのは、買い戻しのきっかけとなったトルコの利上げがプラス、マイナス両面を持つためだ。10%程度と予想されていた翌日物貸出金利は7.75%から12%に引き上げられ、さらに1週間物レポレートも大幅に引き上げられ4.50%から10%に、翌日物借入金利も3.5%から8%と、2倍以上となった。「トルコ版バズーカ砲」とも呼ばれる衝撃に、トルコリラは切り返し、他の新興国の通貨と株式だけでなく、先進国株式もプラスに転じた。

ただ、これほどの急激な金融引き締めはトルコ経済に大きなダメージを与えるのではないかとの懸念も強まっている。内需減退を通じて経常赤字を縮小させる効果はあるが、引き締めが効きすぎれば、リセッション局面に陥りかねない。「経済を正常化させるのは、かなりのナローパス」(シティグループ証券チーフエコノミストの村嶋帰一氏)という。新興国発のマーケットの混乱がおさまったとしても、今度は新興国の景気減速という別の懸念が浮上する。

国際通貨基金(IMF)の経済見通しによると、先進国の成長率が13年1.3%、14年2.2%、15年2.3%となっているのに対し、新興国・途上国は13年4.7%、14年5.1%、15年5.4%と、減速気味とはいえ依然高い。今年は先進国の成長が新興国の景気減速をカバーするとみられているが、新興国が想定以上にスピードダウンすれば、支えきれなくなる可能性もある。

また、今回の混乱を経験し、市場では「先進国を含めた世界各国は、中銀が潤沢な流動性供給で、事実上の自国通貨安に誘導し、経済底上げを図ってきたが、顕在化する新興国問題をみると、通貨安誘導も限界に近づいてきたのではないか」(国内金融機関のクレジット関係者)との声も出てきている。

<3月の地方選が焦点に>

日本国債など「安全資産」には、いったん売りが出た。新興国問題が浮上した前週から買われてきたが、29日の市場では国債先物は反落。10年国債利回りは0.645%に上昇している。新興国懸念がひとまず後退したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、再び円安・株高が進展したことで、海外勢や銀行勢などから国債先物や現物長期・超長期ゾーンを中心に売りが持ち込まれたという。

トルコの利上げについては「トルコ中銀は景気よりもインフレ抑制に舵(かじ)を切り、通貨防衛に踏み切った。今後、通貨の安定方向に向かっているという点で一定の評価をしていいのではないか」(岡三証券・債券シニア・ストラテジストの鈴木誠氏)と、評価する声が出ている。

ただ、トルコは、エルドアン首相率いる与党、公正発展党(AKP)の支持率が農村を中心に依然高いものの、それはこれまでの景気重視の政策が好感されてきたためだ。

だが、ここにきて汚職疑惑やインフレ、そして今回の通貨安など問題が噴出しており、このまま政治的安定を保っていられるか不透明感が濃くなっている。

今回の利上げは、政府の反対を押し切って中銀が実施したが、経済が悪化すれば政府の責任を問う声が増える可能性がある。「まずは3月の地方選が焦点になる」(大和証券・投資戦略部シニアストラテジストの山田雪乃氏)。とみらている。イスタンブール市長選挙では、トルコ最大野党の共和人民党(CPH)のムスタファ・サルギュル候補が、AKP所属の現職と激しく争う展開になると予想されている。

(伊賀大記 編集:田巻一彦)


トルコ中央銀行、政策金利を一気に12%へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20140129-567-OYT1T00325.html へのリンク
2014年1月29日(水)10:37
読売新聞

 【ロンドン=五十棲忠史】トルコ中央銀行は28日夕(日本時間29日未明)、緊急の金融政策委員会を開き、主要な政策金利を7・75%から12%に引き上げることを決めた。

 利上げは昨年8月以来で、約5か月ぶり。10%程度への利上げを見込んでいた市場予想を大きく上回った。トルコ中銀は、「物価上昇率の見通しが改善するまで、引き締め(利上げ)の立場を続ける」との声明を発表した。

 トルコの通貨リラはこのところ、外国為替市場でドルなど主要通貨に対して大きく売られている。米国が今月から量的緩和の縮小を始めたことで、新興国からお金が流出するとの観測が背景にある。

 自国通貨の価値が下がると、輸入品を買うために必要なお金の量が増え、国内物価を押し上げる。トルコの物価上昇率は7%台で、中銀が目標とする5%を上回る水準で推移している。


高須クリニック「明日ママ」スポンサーに名乗り! : 「現段階での放送中止には疑問」と識者

2014-01-29 15:15:47 | niftyニュース

「明日ママ」スポンサー降板問題 テレビ局の利害関係とは
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/thepage-20140129-01292/1.htm へのリンク
2014年1月29日(水)10時0分配信 THE PAGE

 児童養護施設に関する表現をめぐって「差別を助長する」との指摘があったドラマ「明日、ママがいない」について、番組の全スポンサーがCM放送を見合わせる事態となりました。ドラマの内容や表現については、賛否両論がありますが、今回の一連の騒動はテレビ局が持つ複雑な利害関係をよくあらわしています。メディアのあり方を考える上で非常に参考になる事例といえるでしょう。

 テレビ局のビジネス・モデルは一般的な企業と比べると利害関係が複雑です。テレビ局は視聴者に対してコンテンツを提供していますが、視聴者からはお金を取っていません。お金はすべて、CMを流すスポンサー企業から徴収しています。このため、お金を払っているスポンサーの影響力は非常に強く、今回のように番組への批判がスポンサーにとって不利益だと判断されれば、スポンサーは番組を降りてしまい、テレビ局は経営ができなくなります。

 一方でスポンサーの意向ばかり尊重した番組を作っていると今度は視聴者がソッポを向いてしまいます。そうなると視聴率が下がってしまい、結果的にスポンサーから高い広告料金を取ることができなくなります。このため視聴者の意向もないがしろにはできません。

 さらにいえば、テレビ局にはドラマやバラエティ番組の出演者を派遣してもらっている芸能事務所との利害関係も発生します。場合によっては抗議が来ていて、スポンサーも降りた状態であるにも関わらず、芸能事務所との契約上の問題から、収益を生まない番組が継続するという状況は容易に発生します。

 テレビ局は、誰の利害を最優先するのかで常に板挟みになっており、テレビにまつわる諸問題の多くが、こうした利益相反が起こりやすい収益構造に起因しています。

 しかし何と言っても日本におけるテレビの問題を複雑にしているのは、テレビが政府の規制による事実上の独占事業であるという点です。本来、無数の事業者が参加できるはずの電波を特定の事業者にだけに格安の料金で提供しているわけですから、国民は間接的にテレビ局の事業に対して税負担をしていることと同じになります。このためテレビ局側は「嫌なら見なければよいだろう」という対応を取ることができません。しかしながら、すべての視聴者が満足するようなコンテンツを作るのは、価値観が多様化している現在ではほぼ不可能なことになりつつあります。どんな番組を作っても、必ず一定数の人が内容に疑問を持つという状況に陥りやすいのです。

 こうした問題を一気に解決する方法として、小泉政権時代には競争原理を導入して通信事業者と放送事業者を融合させるプランや、続く民主党政権時代には電波をオークションにかけて自由に取得できる制度の導入などが提唱されました。米国のように無数のチャンネルがあれば、視聴者は好きなコンテンツを自由に選び、スポンサーは自身の企業イメージに合った局や番組だけに広告を出すことができます。

 国民が間接的に資金を負担しているわけではありませんから、表現の幅も拡がることになります。しかし電波を独占して巨額の利益を上げているテレビ局はこの特権を簡単には手放そうとはせず、こうした改革はほとんど前進していません。当分は現在の寡占状態が続くことになりますから、コンテンツの内容をめぐる価値観のぶつかり合いは今後も発生することになるでしょう。

(大和田 崇/The Capital Tribune Japan編集長)

「明日ママ」騒動 「現段階での放送中止には疑問」と識者
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/gendai-000202487/1.htm へのリンク
2014年1月29日(水)10時26分配信 日刊ゲンダイ

 期せずして、この冬最大の話題作になってしまった「明日、ママがいない」(日本テレビ系)。初回放送直後に熊本県の病院などが放送中止や内容改善を要求したことに始まり、批判や非難の拡大、スポンサーのCM自粛と騒動は現在も進行中だ。

 まず、当たり前だが、これがドラマでありフィクションであることを再確認したい。その上で、このドラマは子どもから見た親を描きつつ、一般的に“弱者”と思われがちな子どもの強さも描いている。また経済的事情から虐待まで、さまざまな理由で自分の親に養育してもらえない子どもたちの問題を提起していることも事実だ。芦田愛菜(写真)をはじめ、子役たちの圧倒的な演技力も評価できる。

 もちろん、主人公に「赤ちゃんポスト」からとった「ポスト」というニックネームを付けるなど、当事者も含む視聴者に対する想像力と思慮に欠けていたことは否めない。これまでもエグい物語展開や人物設定で名を馳せてきた野島伸司を脚本監修に置いたことで、「クレーム上等!」くらいに思っていたのかもしれないが、同じ野島の「家なき子」の時代と今では社会の環境や意識が大きく変わっている。それはスポンサー企業も同様だ。

 とはいえ物語の全体像が見えていない現段階で放送を中止することがいいとは思えない。日テレの判断と対応、BPO(放送倫理・番組向上機構)の見解にも注目したい。

(上智大教授・碓井広義=メディア論)

(日刊ゲンダイ2014年1月28日掲載)

 
高須クリニック「明日ママ」スポンサーに名乗り!「今夜のCM差し替えは難航。たぶん来週からお目にかかれます」
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jcast-195340/1.htm へのリンク
2014年1月29日(水)12時23分配信 J-CASTニュース

ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)のスポンサーに名乗りを上げた「高須クリニック」の高須克弥院長(69)が、交渉の様子を1月29日(2014年)にツイッターで報告した。第3話(29日放送)では全スポンサーがCM出稿を取りやめることになったため、高須は28日に日本テレビと電通に対して「僕が今からスポンサーになる」と伝えていた。

放送前日の申し出だったため、「今夜のCM差し替えは大人の事情で難航」しているという。28日の時点では「今のスポンサーは僕が新しいスポンサーになることを歓迎しないようだ。もめてるらしい」と話していたが、交渉自体は進んでおり「多分来週からお目にかかれます」としている。


集団的自衛権・憲法解釈見直し…ぶれず強気答弁 野党分断も念頭

2014-01-29 15:15:18 | 政治
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20140129111.html へのリンク
2014年1月29日(水)08:02
産経新聞

 安倍晋三首相は28日、衆院本会議での各党代表質問に答弁し、「積極的平和主義」や集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈見直しなど自身のこだわりを持つ政策について、ぶれずに着実に進めていく考えを強調した。野党分断も念頭に置き、批判ばかりの民主党には弱点を突くような形で強気に反論し、政策協議を呼びかける日本維新の会には一定の配慮を示す場面もあり、余裕の国会審議のスタートを切った。

 「全部で46問ご質問をいただきました…」

 首相は、代表質問のトップに立った民主党の海江田万里代表に対する答弁を、嫌みたっぷりに始めた。

 海江田氏は民主党としての考えを建設的に示すことよりも、政権批判に重点を置いた。昨秋の臨時国会で特定秘密保護法をめぐる強引な国会運営が批判を集めたことを受け、首相も今国会は丁寧な答弁を心がける考えだが、海江田氏の批判一辺倒に対してはまともに相手するのは得策ではないとみたようだ。

 民主党がいう格差是正について、首相は「格差や貧困の問題は一時しのぎの現金をただばらまくだけでは解決しない」と民主党政権が行った「バラマキ路線」を批判。中国との偶発的な衝突を避けるための連絡メカニズム構築に中国側が消極姿勢を示していることに対しては、民主党内に親中派が多い事情を念頭に「民主党も中国側に働きかけてほしい」と挑発した。

 一方、首相のライフワークである憲法改正や集団的自衛権問題について「胸襟を開いて議論しよう」と提案した維新の松野頼久国会議員団幹事長には、同党が掲げる大阪都構想やカジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備を政府に促す推進法案などに関し前向きに答弁。松野氏の質問には行財政改革の遅れなど政府批判も含まれていたが、首相から対決的な発言が出ることはなかった。

 首相は午前中に約1時間半、答弁の打ち合わせをしたが、特にてこずる懸案もなく淡々と終了。本会議終了後には、閣僚席から「眠かった」と楽勝ムードを漂わす声も聞かれた。

 今国会は前国会の特定秘密保護法のような与野党が激突する法案がない。ただ、4月の消費税増税や小松一郎内閣法制局長官の検査入院など不安要素もあり、官邸内には「まずは景気の好循環の実現が最優先だ」(首相周辺)と引き締める意見も出ている。(桑原雄尚)


尖閣領空侵犯にマニュアル 空自初、強制着陸の方法規定

2014-01-29 15:14:47 | 尖閣

尖閣領空侵犯にマニュアル 空自初、強制着陸の方法規定
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20140129110.html へのリンク
2014年1月29日(水)08:02
(産経新聞)

 安倍晋三首相は28日、衆院本会議での各党代表質問に答弁し、「積極的平和主義」や集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈見直しなど自身のこだわりを持つ政策について、ぶれずに着実に進めていく考えを強調した。野党分断も念頭に置き、批判ばかりの民主党には弱点を突くような形で強気に反論し、政策協議を呼びかける日本維新の会には一定の配慮を示す場面もあり、余裕の国会審議のスタートを切った。

 「全部で46問ご質問をいただきました…」

 首相は、代表質問のトップに立った民主党の海江田万里代表に対する答弁を、嫌みたっぷりに始めた。

 海江田氏は民主党としての考えを建設的に示すことよりも、政権批判に重点を置いた。昨秋の臨時国会で特定秘密保護法をめぐる強引な国会運営が批判を集めたことを受け、首相も今国会は丁寧な答弁を心がける考えだが、海江田氏の批判一辺倒に対してはまともに相手するのは得策ではないとみたようだ。

 民主党がいう格差是正について、首相は「格差や貧困の問題は一時しのぎの現金をただばらまくだけでは解決しない」と民主党政権が行った「バラマキ路線」を批判。中国との偶発的な衝突を避けるための連絡メカニズム構築に中国側が消極姿勢を示していることに対しては、民主党内に親中派が多い事情を念頭に「民主党も中国側に働きかけてほしい」と挑発した。

 一方、首相のライフワークである憲法改正や集団的自衛権問題について「胸襟を開いて議論しよう」と提案した維新の松野頼久国会議員団幹事長には、同党が掲げる大阪都構想やカジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備を政府に促す推進法案などに関し前向きに答弁。松野氏の質問には行財政改革の遅れなど政府批判も含まれていたが、首相から対決的な発言が出ることはなかった。

 首相は午前中に約1時間半、答弁の打ち合わせをしたが、特にてこずる懸案もなく淡々と終了。本会議終了後には、閣僚席から「眠かった」と楽勝ムードを漂わす声も聞かれた。

 今国会は前国会の特定秘密保護法のような与野党が激突する法案がない。ただ、4月の消費税増税や小松一郎内閣法制局長官の検査入院など不安要素もあり、官邸内には「まずは景気の好循環の実現が最優先だ」(首相周辺)と引き締める意見も出ている。(桑原雄尚)


「財務省は6000億円返せ」 国交省と積立金バトル、平行線

2014-01-29 15:14:14 | 経済

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140129131.html へのリンク
2014年1月29日(水)07:57
産経新聞

 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の積立金から国の一般会計に貸し付けられ、いまだに返済されていない約6千億円の行方が注目されている。積立金を所管する国土交通省は「借りたものは返すべきだ」と主張。一方、一般会計を預かり“借金”を抱えたままの財務省は「財政事情が厳しい」と難色を示し、議論は平行線のままだ。

 事の発端は平成6、7年度の予算編成。政府は赤字国債の発行を抑えるため、自動車損害賠償保障事業特別会計(当時)から計1兆1200億円を一般会計に繰り入れた。15年度までに一部が返済されたが、利子も含めた約6千億円が未返済のままだ。

 国交省が返済を求めるのは、自賠責保険の保険料を運用してためた積立金が減少しているためだ。積立金は後遺障害など自動車事故の救済事業や、交通事故の防止対策などに使われるが、近年の金利低下で運用益が出にくくなり、毎年度100億円程度積立金を取り崩さないと事業費がまかなえない状況だ。

 現在の返済期限は30年度だが、延長される可能性もある。

 29日の金融庁の自賠責保険審議会でもこの借金問題が議題になりそうだ。


自転車信号無視 主婦はね死なす 悪質事故は立件 賠償も高額化 : 4700万円支払い命令

2014-01-29 15:13:42 | 社会
自転車信号無視 主婦はね死なす 4700万円支払い命令 東京地裁
 2014年1月29日

 東京都大田区の横断歩道を歩行中、赤信号を無視したスポーツタイプの自転車にはねられ死亡した主婦、東令子さん=当時(75)=の遺族が自転車の男性(46)に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、約4700万円の支払いを命じた。

 原告側は「自転車による被害は軽く見られがちだが、自動車と同様の扱いをしてくれた」と判決を評価した。事故は平成22年1月に発生。判決などによると、東さんは時速15~20キロの自転車にはねられて転倒し頭を強打、5日後に死亡した。男性は重過失致死罪で在宅起訴され禁錮2年、執行猶予3年が確定した。

 この日の判決で三木素子裁判長は「脇見運転をし、前を注視しなかったため事故が起きた。東さんには何ら落ち度がない」と指摘した。

 被告側は「病院でベッドから転落したのが死亡の原因」と主張したが、三木裁判長は「頭には事故による損傷以外、見つかっていない」と退けた。
 (産経新聞テキスト朝刊)


自転車信号無視 主婦はね死なす 悪質事故は立件 賠償も高額化
 2014年1月29日

 自転車と歩行者の交通事故は、健康志向の自転車ブームに伴い平成15年に2千件を突破。20年の2959件をピークに減少傾向にあるが、2千件台を割れない状態が続き、死亡事故も毎年5件前後起きている。

 自転車事故をめぐっては、検察庁が昨年1月、自転車であっても悪質な信号無視は立件する方針に転換。神戸市内で小学生が自転車で女性をはね、寝たきりの状態にさせた事故では、神戸地裁が同7月に母親の保護者責任を認め、9500万円を支払う賠償命令を出すなど、賠償額も高額化している。

 ブレーキのない競技用自転車などによる事故が相次いだことから、同12月には悪質な自転車の運転者に安全講習を義務化する改正道交法が成立した。

 今回の判決は、自動車事故と同様の手法で被害額を算定、遺族への慰謝料も賠償額に含めた。母の令子さんを亡くした東光宏さん(43)は判決後、「自転車に乗る人は、今回の判決を見て凶器になり得ると自覚してほしい」と語った。

 (産経新聞テキスト朝刊)

「じぇじぇじぇ」あった!昭和三陸地震後の資料

2014-01-29 15:13:01 | 地震

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20140128-567-OYT1T00675.html へのリンク
2014年1月28日(火)16:19
(読売新聞)

 東日本大震災の被災地で方言資料を調べている研究者が、昭和三陸地震(1933年)の直後に岩手県全域で行われた方言調査の資料を、大量に発見した。

 当時の尋常高等小学校60校の教員が調べた資料で、多くが散逸したと思われていた。研究者は「被災から立ちあがるように作られた資料が、東日本大震災を機に姿を現したのは感慨深い」と話している。

 研究者は竹田晃子こうこ・国立国語研究所特任助教。被災や避難に伴い、消滅の危機にある被災地の方言を守るため、文化庁の支援事業で方言資料調査を担当し、盛岡市内で一昨年11月、岩手方言研究の大家だった小松代こまつしろ融一・元岩手医科大学教授の遺品から見つけた。

 資料は36年前後に県に提出されたもので、小学校名が印刷されたけい線紙などに手書きやガリ版刷りで記され、おおむね1校の調査を1冊にして、64冊分が残されていた。

 高田町方言(現在の陸前高田市)をまとめた高田尋常高等小の冊子では、「いだましい (形)おしい」「いくべ/いきゃんすべ (動)いきましょう」などと、方言を形容詞などに分類した上で、標準語と並べて記録。「あの人をなくしたのは實じつにいだましい」など、死者・行方不明者が計3064人だった昭和三陸地震の爪痕をうかがわせるような用例も掲載されていた。

 昨年、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で使われ、流行語になった「じぇじぇじぇ」も、「じぇ」や「じゃ」など驚きや呼びかけの表現として、県内各地で採録されていた。


「お泊まりデイ」で通所介護施設に3年間連泊も

2014-01-29 15:12:18 | 社会
「お泊まりデイ」で通所介護施設に3年間連泊も
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20140129-OYO1T00234.htm?from=newslist へのリンク
2014年1月29日
読売新聞

 事故が多発している実態が読売新聞の調査で判明した宿泊サービス付きの通所介護事業所、いわゆる「お泊まりデイ」には、「ロング」と呼ばれる長期宿泊者も少なくない。日帰りが前提のデイサービス施設で日々寝泊まりするお年寄りの姿は、少子高齢化に伴う家庭の介護力低下や入所施設不足など、高齢者を取り巻く現実を映し出す。大阪の施設を訪ねた。(松永喜代文)

 市街地外れの住宅街にある、民家を改修した事業所。ふすまで仕切られた7畳と6畳の和室で、多い日には男女各3人が布団で宿泊する。宿直職員は1人。料金は夕食と朝食込みで1泊1600円に抑えている。

 ほぼ寝たきりで全面的な介護が必要な70歳代の女性は、3年以上連泊する。認知症が進んで徘徊はいかいするなど独居生活が困難になり、デイサービスに来ていたここで暮らすようになった。

 唯一の肉親である娘は結婚後、遠方で暮らし、月1回面会に来る。職員らは、特別養護老人ホームへの入所を何度か勧めたが、「待機者が多くて順番待ちになる。ここには馴染なじんでいる」と返され、それ以上は踏み込めなかったという。

 別の80歳代の女性も連泊が約3年になる。以前は娘夫婦と同居。仕事を持つ娘が在宅で介護し、宿泊は週1、2泊程度だったが、回数は次第に増え、「他に施設が見つからない」と、やがて預けっ放しになった。

 女性も認知症を患い、自分の言動や周りの出来事を忘れてしまう。デイサービスの利用者が帰る夕方になると「家に帰りたい」と言い出す。職員が「あした帰れるから」とその場を取り繕い、何とかなだめる。

 職員の心境は複雑だ。「核家族化で子は自分の生活が中心になり、あるいは仕事で余裕をなくし、親の介護すべてを任せてしまっている。本当はここまで応じたくはない。親子の距離がどんどん離れていく」

                      ◇

 大阪府が2012年9月に作った運営基準では、連泊は原則30泊まで。しかし、宿泊サービスは介護保険外で施設側が自主的に行っているため、強制力はない。長期宿泊は減少傾向にあるとみられるが、基準に翻弄される施設もある。

 府内の別の施設は昨年秋、30連泊したお年寄りに他の福祉施設で数日間過ごしてもらった後、再び受け入れることにした。連泊日数をリセットするためだ。

 パーティションで仕切った大部屋と個室には計9床のベッドがあり、連日ほぼ満床。「30泊」が迫ったお年寄りに外泊を伝えると、「どこ行くの?」と、決まって不安な表情になる。施設の管理者は「基準の狙いは帰宅を促すことだが、自宅では受け入れられない現実がある。環境の変化は心身に負担をかけるだけ」と、割り切れないでいる。

 大阪市内の施設は昨年、長期の受け入れをやめた。転機になったのは、3年以上連泊した70歳代の末期がんの男性をみとったこと。妻もがんを患い、息子は仕事で忙しく、この施設だけを頼りにしていた。

 施設の職員は「家族から男性を奪ったのではないかとの思いは消えない。お泊まりデイが便利な存在になればなるほど不幸なお年寄りを増やすのでは、と自問している」と明かした。

特養不足自宅介護も困難

 お泊まりデイは本来、家族の急用時などに一時的に高齢者を引き受けるのが目的だ。長期宿泊の背景には、特別養護老人ホーム(特養)などの受け皿が慢性的に不足している現実がある。

 特養は全国に約7500か所あり、約50万人が暮らす。高額な一時金が必要な有料老人ホームより入所希望者は多く、厚生労働省の調査では、待機者は2009年末時点で約42万人。同省は重度者の入居を優先するため、15年度以降、新規入所を認める要介護度を現行の「1以上」から「3以上」に引き上げる考えで、行き場を失う高齢者がさらに増える恐れもある。

 少子高齢化や核家族化で家族構成が変化していることも影響している。

 要介護認定を受けた人の数は、介護保険が始まった00年は218万人だったが、昨年4月には564万人に。高齢者が息子や娘と同居している割合は、12年は42%と30年前の1982年(68%)と比べて26ポイントも下落し、独居や高齢夫婦のみの世帯が増えた。同居家族がいても共働きで、昼間は一人という「日中独居」のケースもある。家庭での介護の担い手は減る一方だ。

大阪府9施設連泊1年超す

 大阪府が府内の通所介護事業所に行ったアンケート調査結果によると、2012年10月時点で宿泊サービスを実施しているのは167施設。連泊の上限日数を設けていない67施設のうち、26施設には31日以上の連泊者がおり、うち9施設は1年を超えていた。


花粉症解明にiPS細胞、新しい治療法に道

2014-01-29 15:11:39 | 科学

花粉症解明にiPS細胞、新しい治療法に道
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20140129-567-OYT1T00333.html へのリンク
2014年1月29日(水)10:41
読売新聞

 東京大医科学研究所などの研究チームは28日、花粉症患者の細胞を使ってiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したことを明らかにした。

 このiPS細胞を、アレルギー反応を引き起こす原因となる「肥満細胞」に変化させることにも成功した。花粉症の仕組みの解明や新しい治療法の開発に役立つ成果で、近く論文を発表する。

 花粉症患者の鼻や目の粘膜に花粉がつくと、粘膜上にある肥満細胞がヒスタミンという化学物質を放出し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす。

 研究チームは、花粉症の50歳代の男性から皮膚細胞の提供を受け、iPS細胞を作製。さらに、このiPS細胞を肥満細胞に変化させ、スギ花粉を振りかけるとヒスタミンを放出することを確認した。


10分でインフル「型」診断…キット開発

2014-01-29 15:11:12 | 科学

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20140128-567-OYT1T00700.html へのリンク
2014年1月28日(火)18:10
読売新聞
 

 インフルエンザのウイルスのタイプを最短10分で見極められる診断キットを、国立感染症研究所などが開発した。

 現在は専門機関で2時間半以上かけて行われる精密診断に比べ、大幅な時間短縮が見込める。取り扱いも簡易なため、一般の病院でも利用できる。新型インフルエンザの発生時の素早い初動対応やウイルスタイプに合わせた治療に役立つと期待され、数年以内の実用化を目指している。

 同研究所の影山努室長らは、ウイルスの遺伝子を酵素などに混ぜて一定の温度下に置くと、短時間で大量に増やせる技術を活用。ウイルスタイプの診断機能を持つ数センチ四方のチップに酵素を封入し、このチップを置ける保温装置を作った。患者の鼻の粘液を溶かしてチップに注ぎ、保温装置に置くと、遺伝子の大量増幅により、ウイルスのタイプを素早く検出できる。


がんの正常細胞転換を発見、癌征の制圧は間近か!?

2014-01-29 15:10:33 | 科学

がんの征圧は間近か!? - 鳥取大、悪性度の高い未分化がんを正常細胞に転換
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/life/mycom_914779.html へのリンク
2014年1月28日(火)11:36
(マイナビニュース)
鳥取大学は1月25日、クローニングしたRNA遺伝子に関連して発現変動する単一の「マイクロRNA」を悪性度の高い未分化がんに導入したところ、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを発表した。

成果は、鳥取大 医学部病態解析医学講座 薬物治療学分野の三浦典正 准教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月24日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

三浦准教授は、自身のクローニングした遺伝子がRNA遺伝子であり、がんの第1抗原と目されてきた「ヒトテロメレース逆転写酵素遺伝子(hTERT)」と関連して、特に未分化なヒトがん細胞において、その発現を制御させる性質を持つ特異な遺伝子として、また発がんやがんの悪性度に関わる遺伝子として機能解析をこれまでしてきた。

また、「未分化型悪性黒色腫」でも当該RNA遺伝子が増殖抑制できることを、製剤候補として「ハイドロゲル」や「アテロコラーゲン」を用いて確認してきた。そして今回、そのRNA遺伝子を「shRNA法」という遺伝子発現を抑制する手法により、10種程度のヒトマイクロRNAによって発現変動することが究明されたのである。そしてその1つ1つをがん細胞の中へ導入することで、最もがんを制御できる有効なものが検討された次第だ。その結果「miR-520d」が三浦准教授らが"驚異的"とも表現する現象を誘導したのである。

2012年2月に、京都大学の山中伸弥教授らが当初iPS作製に使用した「293FT細胞」、または未分化な肝がん細胞、膵がん細胞、脳腫瘍、悪性黒色腫細胞で、球状の幹細胞または「がん幹細胞様」の細胞へ容易に変化させ、その細胞は「P53」というがん抑制遺伝子を高発現していることが見出されている。それまでは、マイクロRNAのがんや再生医療の報告として、「miR-302」family、「miR-369」「200c」に関して多数種の併用でリプログラミングの試みがなされているが、1つでこのような効果をもたらす報告はなかった。

今回の研究では、まず未分化な肝がん細胞がmiR-520dにより、12時間程度でP53、Nanog、Oct4陽性の細胞へ変化し、miR-520d導入細胞がマウスでそのがんとはまったく異なる組織(奇形腫や正常肝臓組織)を形成したり、腫瘍をまったく形成しなかったりすることが確認されたのである。高分化型がんでも1カ月程度で同様の細胞へ変化することも判明した。

このことは、悪性度の高い低分化なものほど容易に良性形質になりやすいことを意味するという。この結果からメカニズムの解析が進められると同時に、治療的効果の検討も行われており、脱メチル化による脱分化誘導がその原因の1つであることが証明された。

ほかのがんでも派生元の細胞の性質をより強く持つまったく異なる細胞へ形質転換できることから、多くの未分化ながん細胞で有用な分子であることがわかったとする。たった1つの生体分子が、このように劇的にがん細胞の状態を変えてしまうことは、がん根絶の夢が目前に来ており、この領域の研究および製剤開発が推し進められることで早期に実現する可能性が高まったとした。

下の画像は、今回開発された技術の位置関係を表した模式図だ。高分化な正常細胞から、高分化ながん細胞、中分化ながん細胞、低分化ながん細胞、未分化ながん細胞が発生し、分化度の異質ながん細胞が混在することが多い。しかも、この中にはがん幹細胞が含まれている。今回の技術は、「特にがん幹細胞比率の高い未分化型がん細胞から、正常幹細胞を誘導でき、その後、生体環境に適応して分化も進む」、ということを示しているという。

医療の現場では、がん細胞は集学的に研究や治療が試みられており、がん幹細胞の根絶が困難なために、再発が担がん患者の心身を蝕んでいる。20mer(1merはDNAの塩基1個のこと)という今回の小さなRNA分子のメリットは、がん幹細胞への感受性が高いことで、ほかに治療法のない末期的な担がん状態に奏効すること、また抗がん薬で有効でなかったがん細胞にがん治療の「アジュバント療法」(メインの療法を補完するもう1つの療法のこと)として奏効する可能性が極めて高いことだ。

このRNAからなるがん細胞へ送達できる製剤との併用により、従来にない作用機序の医薬品としての応用が期待できるという。またがんに対する核酸医薬の中心的な役割を果たすことが期待できるとする。さらにP53の発現を誘導することから、再生医療でもiPS細胞の品質管理などに応用できる可能性があるとした。


エプソン、眼鏡にARと風景重ねて表示 装着型情報端末を軽量化

2014-01-29 09:10:53 | 経済

エプソン、眼鏡にARと風景重ねて表示 装着型情報端末を軽量化
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20140128005.html へのリンク
2014年1月29日(水)08:21
(フジサンケイビジネスアイ)

 セイコーエプソンは28日、眼鏡のように装着して使うウエアラブル(装着型)情報端末「モベリオ」の新製品を4月24日に投入すると発表した。拡張現実(AR)技術によって、好きな映像や情報を現実の風景に重ねて表示できるのが特長。エンターテインメントから業務用まで、さまざまな用途を想定している。

 重さは約88グラムと、前機種から約60%軽量化。画面は2倍明るくなった。視線を遠くにやるほど大きい映像を見ることができ、20メートル先では320型相当の大画面となる。スマートフォン(高機能携帯電話)など機器間の連携も高めた。

 米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載し、専用サイトから地図やゲームなどのソフトをダウンロードして楽しむこともできる。

 想定価格は6万円台後半。3年間で5万台の販売を計画している。映画などのコンテンツを大画面で楽しんだり、ビデオを見ながら室内トレーニングができる。

 エプソン販売の中野修義販売推進本部長はこの日の発表会で、「AR技術と連動すれば、眼鏡上で作業指示をみながらハンズフリーで業務ができる」と話しており、医療や観光、物流などの分野での応用を検討している。

 野村総合研究所によると、ウエアラブル端末の国内市場規模は2013年度の23万台から、18年度は475万台になる見通し。眼鏡型をめぐっては、米グーグルが米国で一部販売している「グーグル・グラス」を日本にも投入するとみられるほか、NTTドコモやITベンチャーのテレパシーも開発中で、競争が一層激しくなりそうだ。


大阪走れ 自動運転車…大阪市が実験誘致へ : ベイエリアを想定、米グーグル社と協議

2014-01-29 07:17:39 | 自動車

大阪走れ 自動運転車…大阪市が実験誘致へ
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20140127-OYO1T00736.htm?from=newslist へのリンク
2014年1月27日
読売新聞

ベイエリアを想定、米グーグル社と協議

 ドライバーが運転操作を行わなくても目的地まで走る乗用車「自動運転車」の実用化を見据え、大阪市は、咲洲さきしまと夢洲ゆめしま、舞洲まいしまの三つの人工島などがある臨海部(ベイエリア)に開発企業を誘致する方針を決めた。この分野で先頭を走る米グーグル社と協議を進めており、公道実験の実施に向け、近く警察や国など関係機関と本格的な協議を始める。 

グーグルの自動運転車は、全地球測位システム(GPS)で位置情報を把握しながら、レーダーやカメラで周囲の車や人、構造物などとの距離を確認。車載コンピューターがハンドルやブレーキなどを制御して走行する仕組みだ。米国内では公道での実験が始まっており、同社によると、約50万キロを無事故で走行した。

 大阪市によると、グーグル側は、将来的に自動運転車を高齢者や障害者らの移動手段として使う事業を模索しているといい、高齢化が進む日本は魅力的なマーケットの一つとされる。

 ベイエリアは南北に阪神高速道路が走り、舞洲軽飛行場跡は滑走路がテスト走行に使用可能。咲洲はニュータウンがあり、ロボット産業などの集積を目指す夢洲は、企業の連携が見込める利点がある。関西国際空港も近く、市都市計画局は「研究・開発に最適の場所」とアピールする。

 昨年11月、市特別顧問で、米シリコンバレーで起業支援などを行う校條めんじょう浩氏が橋渡し役となり、市幹部らがグーグル本社(カリフォルニア州マウンテンビュー)を訪問。同社のプロジェクトリーダーに実験の受け入れ準備があることを伝え、今後も前向きに話し合いを続けることを約束した。グーグル側も「非常に興味がある」と好感触だったという。

 市は現在、受け入れの課題などを国土交通省と相談しており、警察や阪神高速とも協議を進める予定。市都市計画局の川田均理事は「実現すれば、大阪経済にも大きな刺激になる。まずはベイエリアで試験走行を実現させ、ゆくゆくは御堂筋など市街地でも走らせることができれば」と話している。 

競争激化 課題は法整備

 自動運転車の開発は世界で進んでいる。

 日本では昨年6月、自動運転システムの構築を盛り込んだ「日本再興戦略」を閣議決定した。同11月、安倍首相を助手席に乗せたトヨタ自動車、日産自動車、ホンダの自動運転車が国会周辺を試験走行。海外では、独メルセデス・ベンツなど大手メーカーが実用化を目指し、グーグルの参入もあって競争は激化しそうだ。

 実現へのハードルは多く、一番は法整備。国土交通省によると昨年7月末現在、米国ではカリフォルニア州など3州1特別区で自動運転車の走行を法律で認め、ドイツでも試験走行が解禁されている。

 日本では、車検に合格する車であれば「臨時運行許可番号標」(仮ナンバー)を付けて公道での試験走行が可能だが、「そもそも自動運転の存在を想定していない」(同省道路局)のが現状という。

 また、人の手を借りず完全に自動化する「自動車型ロボット」を目指すのか、あくまでドライバーの「補助機能」にとどめるかもメーカー間で考え方が異なる。政府はこうした論点を踏まえながら、2020年代にまずは信号や交差点がない高速道路での試験走行を検討する。


吉兆?金箔まぶしたようなサンショウウオ

2014-01-29 07:16:47 | 社会

吉兆?金箔まぶしたようなサンショウウオ
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20140125-OYT1T00349.htm へのリンク
2014年1月26日10時45分
読売新聞

 鳥取県三朝町の三徳山三佛寺の境内で、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているヒダサンショウウオが見つかった。

 背中の黄色い斑点が金箔きんぱくのようにも見え、地元では「今年の三朝温泉開湯850年などの節目の年に現れた吉兆では」と話題になっている。

 体長8~16センチの小型サンショウウオで、県内では中国山地近くの森林に生息。21日午前、輪光院の山門近くにある融雪用パイプの水の出方が悪いことから職員が調べたところ、パイプの中から体長約15センチの成体が見つかった。本堂裏の谷川から取水しており、入り込んだらしい。

 同寺では2011年3月に3匹、12年2月にも2匹確認。境内で捕獲した生き物は「放生会ほうじょうえ」の法要を行って自然に帰すことになっており、今回は2月18日に執り行うという。輪光院の米田良範住職(40)は「今年3月には三徳山が国立公園に編入される予定で、山の仏様の使いとして現れたのでは」と話している。