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絶好調!マツダの“魂動デザイン”がなぜこんなにカッコいいと評判なのか?

2014-10-03 13:53:50 | 自動車
絶好調!マツダの“魂動デザイン”がなぜこんなにカッコいいと評判なのか?
http://news.nifty.com/cs/item/detail/playboy-20141001-36463/1.htm へのリンク
2014年10月1日(水)6時0分配信 週プレNEWS
niftyニュース

最近のマツダは、やけに「カッコいい」と評判だ。それは実際の業績にもハッキリ反映されている。

CX-5は2012年の発売から2年連続で国内SUV販売1位となる大ヒット作に。続くアテンザ、アクセラもスマッシュヒット。特にアクセラは、現在はCX-5以上に売れる稼ぎ頭で、月間販売でもトップ20以内が定位置なのだ。

その好調ぶりは「ディーゼルエンジン」という独自技術や、走りの良さが評価されている面もある。しかし、絶対にカッコ悪ければ売れないはず。やはり多くの人が「今のマツダはカッコいい」と感じているのだ。

CX-5以降、アテンザ、アクセラ、新型デミオまで、誰が見ても「これぞマツダ!」と直感するのは、五角形グリルやツリ目ライトによる「顔」が共通しているからだけではない。基本プロポーションが共通モチーフでデザインされているからだ。

クルマのデザインに詳しい、モータージャーナリストの千葉匠(たくみ)氏が説明してくれた。

「大きなターニングポイントとなったのは、2009年4月に前田育男氏がマツダのデザイン本部長に就任したこと。その前田氏が中心となって、コンセプトカー“靭(SHINARI)”を作りました。CX-5から最新のデミオまで、すべてが、靭(SHINARI)の“魂動(こどう)デザイン”というコンセプトをもとにデザインされています」

では、魂動デザインとは、具体的になんなのか?

「その心は“生命感のある動き”をデザインで表現するということ。その象徴的なモチーフとして、動物のチーターをもってきました。そこで最も重視されたのは表面処理的なキャラクターライン(ボディ表面に成形された線)よりも、ボディの体重が4本のタイヤに均等にかかるスタンス、姿勢なんですね。CX-5からデミオまですべて基本的に前輪駆動車(FF)ですが、基本的にFFはキャブ・フォワードで、前輪に体重がかかって見えます」(千葉氏)

キャブ・フォワードとは言葉どおり「キャビンが前進している」という意味。エンジンルームをできるだけ小さくして、その分だけキャビン(室内空間)を前方に大きく拡大したカタチである。

キャブ・フォワードはFF車ならではの利点を強調したデザインであり、見るからに「室内が広くて、快適・便利そうだ」と直感させる。最近の軽自動車や、あるいはホンダ・フィットなどがその典型だ。

「マツダの魂動デザインは、あえてその逆をいっているんです。キャビンをできるだけ後ろに引っ張って、後輪にもしっかりと体重がかかっているように見せる。本当はFFだけど、あたかもチーターが後ろ脚で蹴って走っているように……。それが魂動デザインのキモです。

そのために、今のマツダ車は、Aピラー(フロントウインドウの支柱)を後ろに下げて、後方に体重をかけるデザインをやってきたわけです。昔のクルマは後輪駆動で進化してきたわけですから、魂動デザインの意図そのものは新しいわけでなく、ある意味で古典的。前田氏は、そういう古典的なクルマの美しさを、なんとかFFで再現したかったんでしょう」(千葉氏)

すべてがチーターの動きからの着想というが、それぞれのクルマの大きさに応じて、動きの切り取り方が違うのも特徴だ。

「魂動デザインは、チーターのような勢いがあって生命感のある動きを求めながら、クルマによって違う表現をしています。例えば、アテンザは“トップスピードで走る勢い”、アクセラは“スタートダッシュの勢い”、デミオは“キビキビ走る勢い”……と表現を変えている。そこがうまい」(千葉氏)

そんなマツダは先日、新型ロードスターを公開した。幅が史上最もワイドなのに、全高は先代より低く、全長はなんと初代ユーノスより短い! つまり、新型ロードスターは細かいデザイン以前に「ショート&ワイド&ロー」の自動的にカッコよくなるしかない(?)体形だが……。

「新型ロードスターで、マツダのデザインはちょっと変わりました。なんだかんだいっても、これまではサイドにキャラクターラインが入っていましたが、今回はその種のラインをまったく使っていません。つまり“線をいっさい使わない生命感のあるデザイン”に挑戦しています。基幹車種で魂動デザインをやりきって、デザインの幅を広げる段階に入ったのでしょう。ロードスターは本物の後輪駆動であり、しかもカリスマ的なスポーツカーですから、新しいチャレンジにはピッタリの素材ということです」(千葉氏)

つまり、マツダのデザインはすでに次なる段階に入ったということだ。「カッコいいマツダ」の快進撃は、まだまだ終わらないようだ。

(取材/佐野弘宗)

■週刊プレイボーイ41号「どれもいい!今マツダのデザインがスバ抜けている理由」より

高速道で自動運転、トヨタとホンダがお披露目へ

2014-09-06 15:54:56 | 自動車
高速道で自動運転、トヨタとホンダがお披露目へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20140906-567-OYT1T50031.html へのリンク
2014年9月6日(土)11:39
読売新聞

 トヨタ自動車とホンダは7日から米中西部ミシガン州デトロイトで始まるITS(高度道路交通システム)世界会議に合わせて、高速道路を自動運転する技術をそろって披露する。

 いずれも今後5年前後での実用化を目指しており、高速道路での自動運転という夢の技術は現実味を帯びてきた。

 トヨタは会議を前に、高速道路を時速110キロ・メートルで自動運転できる技術を開発したと発表した。走行速度が従来の時速60キロ・メートルから大幅に向上、高速走行を実現した。また、ハンドル操作などの「自動」と「手動」の切り替えも簡単にできるようにした。5日には報道陣に同地でデモ走行を行う予定で、2010年代後半、向こう5年前後での実用化を目指す。また、ホンダは高速道路でのデモ走行を初めて披露する。同社は20年までの実用化を目指している。

 両社がまずは高速道路での自動運転に力を入れるのは、交差点や信号がなく、歩行者や自転車もいないため、市街地に比べて自動運転を実現しやすいためだ。大手2社が今回、高速走行を実際にお披露目することで、自動運転の実現が一段と近づいた。

 自動運転を巡っては、米グーグルがハンドルもブレーキもない「完全自動運転車」の実用化を目指し、5月に試作車を発表した。

 しかし、トヨタやホンダは、自動運転をあくまで安全運転の支援に使うべきだと考えており、トヨタは当面、完全自動運転車の開発は行わない方針だ。カリフォルニア州の規制当局が自動運転の試験走行には、ハンドルやブレーキが必要との新規制導入を決めるなど、「完全自動運転」にはハードルが高い。まずはトヨタやホンダが目指すような、機能や場所を限った自動運転の技術開発が主流となりそうだ。(デトロイト 越前谷知子)


これはセクシー! 新型マツダ・ロードスター、ワールドプレミア  世界初公開 発売は来年

2014-09-04 16:27:50 | 自動車
マツダ、新型ロードスターを世界初公開 発売は来年
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20140904518.html へのリンク
2014年9月4日(木)12:07
産経新聞

 マツダは4日、開発中の新型スポーツカー「ロードスター」千葉県浦安市で初公開した。日本、米国、スペインで行ったファン参加型イベントとして開催した。

 4代目となる「ロードスター」は、2015年に発売を予定。同社独自の低燃費技術「SKYACTIV技術」と、新型車に順次導入している野生動物の無駄のない動きをイメージした「魂動(こどう)」と呼ぶデザインテーマを採用した。全長は3代目に比べ、80ミリ短い3915ミリ、全幅は10ミリ広げ1730ミリ、全高は10ミリ低い1230ミリ、ホイールベースは15ミリ短い2315ミリ。1100キロだった重量は100キロ以上軽量化したという。

 日本で実施したイベントには先着順に選ばれた約1200人が参加。参加者の男性は「日本車にはなかった艶やかなデザイン」と興奮気味に話していた。

これはセクシー! 新型マツダ・ロードスター、ワールドプレミア #LongLiveTheRoadster
http://news.goo.ne.jp/article/gizmodo/trend/gizmodo-96881.html へのリンク
Gizmodo Japan
2014年9月4日(木)10:55

初代NA型が登場して25年。ついに四代目の誕生です。

フィアットを手を組み、次世代アルファ・スパイダーのベースにもなると見られている新型マツダ・ロードスターが公開されました。いやー、これは美しい!

曲線と直線が織りなすエクステリア。獰猛そうでありながらライトのツリ目は控えめで、クールビューティな雰囲気が強いですね。

テールがキュッとあがっているのもまたセクシー!

2人乗り小型オープンスポーツカーのカテゴリで販売台数No.1。「ロータス・エランもどき」と言われたこともありましたが、現代においてはもっともベーシックなオープンカーとして世界中のエンスージアストを楽しませているのがロードスターなんですって。

エンジン、重量、価格など詳細なスペックはまだ発表されていませんが、標準的な価格帯でライトウェイトな路線は崩さずにくるはず。そうでなければロードスターじゃないし!

インテリアを見ると、かなり大型のディスプレイを搭載しているのがわかります。そういえばマツダって、アップルのCarPlay、GoogleのAndroid Autoのパートナーでしたっけ。

ええ。もちろんFRです。後ろ足で蹴り出す感じが腰&おしりに伝わるのでしょう。これは気持ちよさそう!

source:マツダ


燃料電池車 エコカーの選択肢が広がる

2014-08-18 15:02:23 | 自動車
燃料電池車 エコカーの選択肢が広がる
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140817-567-OYT1T50125.html へのリンク
2014年8月18日(月)01:28
読売新聞

 「究極のエコカー」と言われる燃料電池車の普及が進むきっかけとなるだろうか。

 トヨタ自動車が今年度中に、ホンダは来年に、それぞれ燃料電池車の市販に踏み切ることになった。

 約10年前に1台1億円とされた価格は、700万円前後に下がる見通しだ。政府は、購入代金を200万~300万円程度補助する制度を検討しているという。世界に先駆け、個人でも手の届く価格を実現することを歓迎したい。

 燃料電池車は、空気中の酸素と燃料の水素を反応させて電気を起こし、モーターで走る。電気自動車(EV)と同様、走行中に二酸化炭素を排出しない。

 火力を含めた発電所で作った電気を使うEVより、さらに環境への負荷を小さくできる。

 水素を満タンにすれば、約700キロ・メートル走れる。EVの3倍以上の距離だ。EVが急速充電でも30分程度かかるのに対し、水素の補給は約3分と短時間で済むことも強みである。

 先端技術を集めた燃料電池車の生産が本格化すれば、幅広い産業へ波及効果が期待できる。普及には、官民の連携が必要だ。

 ただ、課題も少なくない。

 政府や業界は、燃料電池車に水素を補給する水素ステーションを来年度中に全国で100か所とする計画だが、約4万か所のガソリンスタンドよりかなり不便だ。

 建設費が約4億円と、ガソリンスタンドの4倍以上も高いため、計画通りに整備が進むかどうかも不透明である。

 政府が1か所あたり最大2・8億円の補助金を支給する制度もあるが、需要が見通せず、二の足を踏む業者が多いという。

 燃料費も現状ではガソリン車の1・5倍程度かかる。

 水素ステーションの建設費の低減や、国内よりも安価な海外の水素の活用など、コスト削減の取り組みが求められる。

 エコカー市場では、ガソリン燃料を使うハイブリッド車(HV)が、給油の便利さもあり、圧倒的な優位に立つが、化石燃料に依存する欠点を抱えている。

 EVは走行距離が短い弱みがある一方、家庭で手軽に充電でき、燃料費にあたる電気代も安いといった長所がある。

 燃料電池車の本格参戦を機に、3種類のエコカーがそれぞれの長所を生かしてすみ分けることになろう。開発・普及でしのぎを削り、日本の産業競争力の強化につなげることが重要だ。

燃料電池車普及へ…水素ステーション設置加速 エネ関連各社が先行投資
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20140817000.html へのリンク
2014年8月18日(月)08:21
フジサンケイビジネスアイ

 次世代エコカーの本命とされる燃料電池車向けに、燃料となる水素を供給する施設「水素ステーション」を増やす動きが本格化してきた。JX日鉱日石エネルギーや東京ガスなどエネルギー関連会社が新設を計画する。燃料供給のインフラ整備が進めば、2014年度にも市販される燃料電池車の普及に拍車がかかる。設置コストや規制といった課題はあるが、エネルギー関連各社は普及に向けた先行投資に相次ぎ乗り出している。

 「燃料電池車が増えれば、それだけインフラが必要になる。水素ステーションでしっかりとしたポジションを占めたい」。JX日鉱日石エネの内島一郎副社長は、水素ステーションの設置にこう意気込む。

 同社は水素ステーションを運営する子会社を10月1日付で設立。水素製造設備や水素ステーションの運営などを委託する。15年度までにグループで40の水素ステーション設置を目指す。

 燃料電池車は、水素と空気中の酸素の化学反応で電気を発生させ、モーターを回して走行する。水しか排出しないため環境に優しい。エネルギー関連各社は、水素を供給する水素ステーションを新たなビジネスチャンスとして期待。出光興産は、成田空港内(千葉県成田市)の水素ステーションで実証試験を進めている。

 東京ガスは、都内2カ所で実証実験や研究を行っているが、新たに都内とさいたま市の2カ所に商用の水素ステーションを建設する。昨年8月には東京都練馬区で着工し、さいたま市にも今年中に建設に着手する。同社は、新設する2カ所の水素ステーションについて「燃料電池車の一般販売開始に合わせて運営を始める」としている。

 一方、岩谷産業は7月、商用としては初の水素ステーションを兵庫県尼崎市に開設した。燃料電池車の発売後、水素の一般向け販売を始める。水素の価格は未定だが、ガソリンで走る普通乗用車と走行コストが同等になる水準に設定する方向だ。

 トヨタ自動車は今年度内にも燃料電池車を700万円程度で投入する。市販化に向けて開発を進めてきたが、コスト削減にめどが立ったことから販売に踏み切る。ホンダも来年中に700万~800万円で発売する予定で、排ガスがゼロという燃料電池車が実用段階に入る。

 政府も二酸化炭素(CO2)の排出削減などの効果を狙って燃料電池車の普及を目指しており、15年度中に普及の鍵となる水素ステーションを100カ所程度に増やす計画だ。調査会社の富士経済によれば、水素ステーションの累計設置件数は25年度には950に達する見込み。

 ただ、普及に向けて課題もある。一つは燃料電池車や水素ステーションのコストだ。燃料電池車自体は700万円程度とガソリン車に比べて数倍。水素ステーション自体も設置コストは現在、「4億6000万円程度」(JX日鉱日石エネ幹部)かかる。このため燃料電池車が増加しなければ、採算を維持するのは難しい。

 規制も、水素ステーションを増やす障害になりかねない。水素ステーションには建築基準法に加え、高圧ガス保安法への対応も必要だ。高圧ガス保安法では道路から一定の距離を保つといった厳しい設置基準がある。燃料を入れる場所がなければ燃料電池車は増えず、燃料電池車が増えなければ水素ステーションも増やせないというジレンマを抱える。(大柳聡庸)


マツダがディーゼルHV、燃費リッター40km

2014-08-13 18:59:10 | 自動車
マツダがディーゼルHV、燃費リッター40km
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20140812-567-OYT1T50096.html へのリンク
2014年8月12日(火)17:00
読売新聞

 マツダは、軽油を燃料とするディーゼルエンジンと電動モーターを組み合わせたディーゼルハイブリッド車(HV)を2016年度にも日本と欧州で発売する方針を固めた。従来のHVはガソリンエンジンが主流で、ディーゼルHV乗用車の市販は国内メーカーでは初めてだ。

 軽油はガソリンより割安なうえ、ディーゼル車は一般的にガソリン車と比べて燃焼効率が良い。ガソリンHVが主導しているエコカー(環境対応車)の開発競争に、ディーゼル車も参入する。

 マツダは、ディーゼルエンジンを主要な駆動源とし、エンジンで発電する小型モーターが補助的な役割を果たすシステムを開発する。

 ディーゼルHVの軽油1リットルあたりの走行距離は、通常のディーゼル車より約3割多い40キロ・メートル程度を目指している。現行のHVで燃費性能が最も高いのは、トヨタ自動車の「アクア」の37・0キロ・メートル。


日産、三菱自「軽」提携めぐり不協和音 ゴーン社長「将来的に自社生産も」

2014-07-30 15:53:58 | 自動車
日産、三菱自「軽」提携めぐり不協和音 ゴーン社長「将来的に自社生産も」
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20140730500.html へのリンク
2014年7月30日(水)07:21
フジサンケイビジネスアイ

 好調な軽自動車をめぐって蜜月関係にある日産自動車と三菱自動車に不協和音が生じている。共同開発した軽の全量を三菱自の工場で生産し、それぞれで販売する手法を用いて約1年が経過したが、日産が軽を自社生産する意欲を突如、あらわにしたからだ。低迷する国内の生産台数確保に向け、軽を切り札にしたい日産の思惑が透けてみえるが、三菱自側も虎の子の軽を手放したくない。破談は双方にとってデメリットも多いだけに、落としどころの探り合いとなりそうだ。

 ◆100万台維持へ躍起

 事の始まりは、先月末開催の株主総会で、両社首脳が株主からの質問を受ける形で答えた発言にある。

 日産のカルロス・ゴーン社長が先月24日、今後の国内生産について、「一部の軽については将来的に自社工場で生産する」と発言。一方、三菱自の益子修会長は翌日、「生産は三菱自動車の水島製作所で行うのが基本的な考え方」と述べ、共同開発の軽を日産で生産する可能性について否定するなど、両社の歩調が合っていないことが露呈したからだ。

 両社は、国内専用車の軽の開発費を分担し、リスク低減を図ることを狙いに、2011年に折半出資で軽の企画開発会社「NMKV」を設立。エンジンや車台を新開発した新型軽を、日産が「デイズ」、三菱自が「eKワゴン」としてそれぞれ昨年6月に販売を開始した。日産は、それまでスズキから相手先ブランドによる生産(OEM)を受けて、軽の販売を手がけてきたが、軽の開発に携わったのは初めて。今年3月に販売を開始した第2弾も含め、生産は三菱自の水島製作所(岡山県倉敷市)が一手に引き受けてきた。

 この結果、三菱自の国内生産台数は、昨年5月以降、13カ月連続で前年同月実績比でプラスとなるなど、好調な軽の恩恵をフルに受ける形となった。一方で軽を自社生産しない日産の今年度の国内生産台数は、前年度比8.9%減の約91万台の見込み。1960年代以来初めて100万台を下回る見通しで、経営方針である「国内生産100万台の維持」が未達になる可能性が出ている。

 日産としては、現在ある共同開発の軽2車種をさらに増やし、一部を日産が引き受ければ、国内生産台数を増やせるとの考えがある。現在、生産する水島製作所の軽の約3台に2台が日産車。軽の販売台数は日産が三菱自を大幅に上回る。このため「国内生産台数の低迷に悩んでいるのに、三菱自の稼働率を支えている場合ではない」(日産関係者)との意見が社内でくすぶる。

 ◆妥協点探る動きも

 ただ、三菱自は、水島製作所の生産台数が車種の拡大とともに落ち込むことを懸念。「デイズの中身はほとんどうちの技術」(三菱自社員)との思いも強い。ある幹部は、「NMKVで企画開発して、日産もうちも売る車は水島で作る。その枠に入らない車があれば、生産については文句をいう立場にない」と牽制(けんせい)する。

 ただ、軽のノウハウに乏しい日産が排気量660ccの軽自動車のエンジンを自社開発してまで、軽を新たに作るのは、「膨大な開発費もかかるので現実的でない」(軽自動車大手)。

 対立が深まり、合弁解消に至る最悪の事態は両社ともに避けたい。「NMKVで企画し、日産だけで売る車を日産の工場で作るならば…」(三菱自幹部)。日産車の生産に依存する三菱側から妥協点を見いだす動きも出始めた。(飯田耕司)


スズキVS独VW、痛み分けも…提携解消、年内にも裁定 国際仲裁裁判所

2014-07-27 08:51:38 | 自動車
スズキVS独VW、痛み分けも…提携解消、年内にも裁定 国際仲裁裁判所
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20140727082.html へのリンク
2014年7月27日(日)07:57
産経新聞

 スズキと独フォルクスワーゲン(VW)の資本・業務提携解消をめぐる係争が大詰めを迎えている。VWが所有するスズキ株の扱いについて、ロンドンの国際仲裁裁判所が年内に裁定を下すとの見方が強まっているためだ。スズキが自社株を取り戻せれば“離婚”が成立するが、認められなければ逆にVWがスズキを支配下に置くために敵対的買収に動く可能性がある。(田辺裕晶)

 「夏季休暇が明ける9、10月には大きな動きがあるのではないか」。自動車大手幹部はそう予想する。

 VWは3月に発表した2013年の決算報告で年内に仲裁結果が出るとの見通しを示した。スズキは交渉経過は明かせないとする一方、鈴木修会長兼社長も今年に入り「何らかの形で早く終結したい」と話している。

 ◆対等な関係か支配か

 スズキとVWは09年12月に環境技術や小型車開発で提携。VWがスズキの発行済み株式の19・9%を取得し、筆頭株主となった。

 だが、スズキはVWから思うように技術供与を受けられないと不満を募らせ、一方VWはスズキが伊フィアット(現・フィアット・クライスラー・オートモービルズ)からディーゼルエンジンの調達を決めたことを契約違反と指摘した。

 両社の関係はこじれ、スズキは提携をやめて自社株を買い取ると通告。VWはこれに応じず、国際仲裁裁判所に裁定が委ねられた。

 業界に詳しいナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表は「スズキは対等な関係でVWの技術を得られると期待したが、VWはスズキを徐々に支配して世界戦略に組み込みたかった」と思惑のズレを指摘する。

 ◆敵対的買収の可能性

 今後、和解が成立しなければ仲裁裁判所から法的拘束力のある裁定が下される。想定されるのは(1)スズキの主張通り自社株買い戻しを認める(2)両社に非があるとして、価格を上乗せするなどスズキにペナルティーを科した上で買い戻しを認める(3)VWのスズキ株保有継続を認める-の3案。

 交渉経過が不透明なため結果を見通すのは難しいが、「双方とも言い分が決定力に欠ける。痛み分けになるのでは」(自動車大手幹部)との指摘もある。

 一方、VWの言い分が認められた場合、スズキは敵対的買収の危機にさらされる。VWが13・1%以上の株式を買い増せば持ち株比率が3分の1超となり、重要議案を否決できる拒否権を握るからだ。

 スズキは友好的な買収元「ホワイトナイト(白馬の騎士)」を探すなど防衛策を講じる必要が出てくるが、中西氏は有望なホワイトナイト候補としてトヨタ自動車とフィアットを挙げる。

 トヨタは昭和50年代にスズキが排ガス規制への対応に遅れた際、エンジンを供給して窮地を救った過去がある。フィアットはセルジオ・マルキオーネCEO(最高経営責任者)がスズキとの提携拡大に意欲的だ。

 ただ、自動車大手の上位グループが世界販売1千万台超を目指す規模の競争に入る中、どこに助けを求めてものみ込まれずに独立を維持できるかは、予断を許さない。


【ダイハツ コペン 新型発表】軽オープンスポーツカー発売1か月で4000台受注…月販目標の約6倍

2014-07-23 05:50:36 | 自動車
【ダイハツ コペン 新型発表】発売1か月で4000台受注…月販目標の約6倍
http://news.goo.ne.jp/article/response/trend/response-number-228236.html へのリンク
2014年7月22日(火)17:30
レスポンス

ダイハツ工業は、6月19日に発売した新型軽オープンスポーツカー『コペン』の累計受注台数が、発売後1か月となる7月18日現在、月販目標台数の約6倍となる4000台となったと発表した。

新型コペンは、新骨格構造「D-Frame」や内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」の採用により、優れた走行性能と自分らしさの表現という、新たな価値を提供できるクルマとして評価を集め、40歳代までの受注客が5割を占めるなど、若い世代からも多くの支持を得ている。

なお、男女別では男性が80%、ミッション別の構成比はCVTが70%、MTが30%となっている。

纐纈敏也@DAYS


エンジンかけ直し、高級外車が炎上…高速出口で

2014-07-18 17:36:38 | 自動車
エンジンかけ直し、高級外車が炎上…高速出口で
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140718-567-OYT1T50064.html へのリンク
2014年7月18日(金)13:57
読売新聞

 17日午後10時35分頃、名古屋市千種区の名古屋高速四谷インターの下り線出口付近で、高級外車から出火、消防車4台が出動し、約30分後に鎮火した。

 運転していた40歳代男性にけがはなかったが、同インター下り線出口は同日午後11時過ぎから約2時間半、閉鎖された。愛知県警千種署によると、車は現場付近で突然エンジンが止まり、エンジンをかけ直したところ、突然出火したという。


燃料代“HV並み”のディーゼル車も マツダ、次期「デミオ」外観初公開

2014-07-18 17:34:11 | 自動車
燃料代“HV並み”のディーゼル車も マツダ、次期「デミオ」外観初公開
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20140717013.html へのリンク
2014年7月18日(金)08:21
フジサンケイビジネスアイ

 マツダは17日、約7年ぶりに全面改良して今秋に発売する小型車「デミオ(海外名マツダ2)」の生産を開始したと発表した。外観を公表するのは初めて。コンセプトカーとして今年3月に発表し好評だった「ハズミ」のデザインを生かした。

 排気量1300cc、1500ccのガソリンエンジン車に加え、新開発の排気量1500ccのディーゼルエンジン車を設定することも正式発表した。ディーゼルエンジン車の燃費は、軽油1リットル当たり30キロ前後となる見通しで、燃料代で比較すればハイブリッド車(HV)並みとなる。

 現在、環境規制の高まりとともに小型車のニーズは世界的に増大しており、マツダは「アクセラ」に次ぐ、量販車と位置づけている。また、国内では、トヨタ「アクア」、ホンダ「フィット」などのハイブリッド車(HV)との対抗車として売り出す。

 マツダのディーゼルエンジンは、空気と燃料がよく混ざった状態で燃焼させることで、窒素酸化物(NOx)やすすの発生量を大幅に減らせるのが特徴という。高額な排ガス浄化装置の取り付けが不要となり、以前と比べてガソリン車との価格差が大きく縮小できるため、今回、小型ディーゼル車の投入を決めた。

 ガソリン車も含めたデミオの生産は、今月11日から防府第1工場(山口県防府市)で開始した。今年1月に立ち上げたメキシコ工場でも生産する予定で、来年夏にはデミオをベースに外観などを変更したトヨタ自動車ブランドの車を年間約5万台生産することで合意している。


デンソーが公道で「自動運転車」の実験スタート センサー拡販の布石

2014-07-14 18:00:18 | 自動車
デンソーが公道で「自動運転車」の実験スタート センサー拡販の布石
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20140714537.html へのリンク
014年7月14日(月)16:57
産経新聞

 デンソーは14日、公道で自動運転支援システムの実証実験を開始したと発表した。白線などの道路状況や周囲の車などを検知するセンサーとカメラ、さらにステアリングの制御ソフトを搭載した車で走行し、適切な車間距離の維持や円滑な車線変更ができるかといった実験を行う。日本の部品メーカーでこの種の実験を行うのは初めて。

 自動運転車はトヨタ自動車の高級車「レクサス」GSをベースに開発。愛知県内の自動車専用道路「南知多道路」で6月下旬から公道実験を始めており、14日には同県の大村秀章知事を乗せて走行した。

 公道実験は、テストコースでは得ることのできない課題の抽出・分析が目的だ。白線が薄くなっていたり、車が割り込んできたりといった「想定外」の事態にテスト車両がどう対応したかデータを集めることで、自動運転技術の確立に役立てる。

 同社は自動運転に不可欠なセンサー機器の市場規模が、足元の約1千億円から2020年には8千億~1兆2千億円程度に達するとみており、うち20%のシェア獲得を目指している。

 自動運転技術の開発では、既にトヨタ自動車、日産自動車などの完成車メーカーだけでなく、独コンチネンタルや独ボッシュといった部品メーカーも公道実験を始めた。デンソーもここに割って入ることで、将来のドル箱市場をめぐる競争が激しさを増しそうだ。


王者トヨタに焦り 燃料電池車の早期発表はEVへの“牽制球”

2014-07-13 17:40:10 | 自動車
王者トヨタに焦り 燃料電池車の早期発表はEVへの“牽制球”
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2014年7月13日(日)11:17
産経新聞

 電気自動車(EV)を巡り、「エコカー王者」のトヨタ自動車が思わぬ“誤算”に見舞われた。トヨタはEV普及に懐疑的だったが、販売はここにきて盛り返しており、次世代エコカーを巡る覇権争いに名乗りを上げているのだ。トヨタは先月、燃料電池車(FCV)の量産モデルを公開した。通常の新型車に比べて異例の早期発表は、EVの巻き返しに慌てたトヨタの“牽制(けんせい)球”だとの見方も浮上している。

 ■王者の自信

 「FCVが普通の車になるための、長いチャレンジの始まりだ。電動化の流れを作った平成9年発売のハイブリッド車(HV)『プリウス』を世に問い、車の当たり前に育てた自負がある」

 先月25日、公開した市販モデル車を前に、トヨタの加藤光久副社長はこう胸を張った。

 FCVは水素と酸素の化学反応で発生した電気でモーターを回す仕組みで、排出するのは水のみだ。しかも、約3分で水素の充填(じゅうてん)を完了し約700キロを走行できる。走行距離はEVの約3倍に相当し、長距離走行での優位性は高い。

 水素を充填する「水素ステーション」などのインフラ整備は課題として残るものの、トヨタは間近に迫った「FCV元年」をアピールし、次世代エコカーの本命はFCVだとの揺るぎない自信を示した。

 さらに加藤副社長は、当初、平成27年中としていた発売時期を「今年度中」に修正するとともに、「1000万円を切るレベル」としていた価格も、同社の高級車「レクサス」並みの700万円まで下げることも表明した。世界初の市販化を早期に発表し、政府との購入補助金の価格交渉、自治体のFCV購入に向けた来年度の予算確保を確実にする考えだ。

 ■対抗心あらわ

 「航続距離が短い」「電池のコストが高い」「充電時間が長い」「急速充電インフラ整備が必要」-。

 この日の会見でトヨタは、発表資料にEVの課題を列記し、FCVの比較優位性を訴えた。電池切れの心配がないプラグインハイブリッド車(PHV)の可能性は認めつつも、EVは「近距離用途に適したクルマ」と用途の制限を明記したほどだ。

 これまでトヨタはEVに対し、あえて無視を決め込んできたが、対抗心をあらわにした。その理由について、自動車業界からは「トヨタの焦りではないか」との見方が根強い。

 すでにノルウェーではEVに対する手厚い税制優遇の恩恵で、今年3月には新車販売台数におけるEVの割合が25%に達した。中国では、日産自動車の中国合弁会社「東風日産」が9月に発売する「e30」を、大連市が年末までに1000台購入し、公用車やタクシーとすることを決めている。

 また、日本でもEV普及の課題だった充電設備の設置が進む。今年末までに急速充電器、普通充電器合わせて計1万7000基(3月末時点では5000基)に拡大する見込みだ。

 さらに、自動車市場の中心となる米国では、カリフォルニア州が定める「ZEV規制」がEVの普及を後押しする。同州内で販売する新車台数の1割強を、ZEV(ゼロエミッションビークル=無公害車)にするようメーカーに義務付ける州法だ。

 18年以降は現行12%の無公害車比率が16%に引き上げられ、対象外だった中堅メーカーにも規制が適用される。中堅の富士重工業、マツダなどは、技術やインフラなど課題の多いFCVよりも、PHVや天然ガス車、そしてEVにより同規制に対応するとみられる。

 ■じわり転換

 EV普及の下地が整い、国内外でFCVよりもEVを採用する動きがさらに広まれば、トヨタにとって想定外の出来事だ。その危機感が、発売の半年以上前というFCVの早期発表に動いた背景との見方もある。

 トヨタもEVの自社開発を進め、限定発売を行っている。ただ、現在も販売の中核をなすHVを押しのけてまで、EVを発売するメリットは薄いとトヨタは判断してきた。

 「マンションなどで充電設備を作っても、充電時間が長く奪い合いになる。現実的には普及が難しい」

 トヨタ幹部は経営判断の理由のひとつをこう説明する。だが、低迷していたEVが本格普及に転じれば、HVで築き上げた地位を日産などに脅かされるだけでなく、経営判断の誤りとのそしりも免れない。

 こうした中で、トヨタの発言にも微妙な変化が出てきた。FCVの発表会後にある幹部は、「FCVは、次世代エコカーの主流のひとつだ」と述べた。FCVを次世代エコカーの“本命”としてきた従来の姿勢から転じたとも受け取れる。(飯田耕司)


究極のエコカー「燃料電池車」に落とし穴、普及に暗雲…

2014-07-03 18:30:02 | 自動車
究極のエコカー「燃料電池車」に落とし穴、普及に暗雲…
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140702556.html
2014年7月3日(木)08:07
産経新聞

 水素と空気中の酸素との化学反応で発生した電気でモーターを回す燃料電池車(FCV)を、トヨタ自動車は今年度内に、ホンダは来年中に国内外の市場に投入する。ガソリン車のように排気ガスを出さず、走行中に水しか排出しないため「究極のエコカー」とも呼ばれるが、車体価格が700万~800万円と高額になるうえ、燃料の水素を補給する「水素ステーション」が全国に6月時点で19カ所しかないのが実情だ。厳しい規制や高額投資がインフラ整備を遅らせる要因といい、普及の壁となっている。

 ■1千万円を切る価格

 トヨタは年度内に日米欧でセダン型のFCVを発売する計画だ。価格については「1千万円を切るレベルのめどは立った」(トヨタ広報部)と説明。700万円程度に設定すると発表したが、ガソリン車よりも割高だ。

 ホンダはすでにセダン型の「FCXクラリティ」を開発。平成20年、官公庁や自治体向けに実用化に向けた実験車として月額84万円でリース販売(3年間)をスタートしたが、1台当たりの負担は3千万円以上になる計算。来年、この実験車をベースにしたFCVを市場に投入する予定だが、「普及のためには1千万円は切っていきたい」(ホンダ広報)といい、700~800万円とする考えだ。

 割高になるのは、動力源の燃料電池を高性能化するためのコストがかかるのが原因。価格を引き下げるためには、量産化によるコスト削減が必要となる。

 ■ネックは割高な建設費と規制

 もうひとつ、燃料電池車の普及に欠かせないのは、燃料をFCVに補給する水素ステーションの拡充だ。

 自動車メーカーやガス会社で作る任意団体「燃料電池実用化推進協議会」は平成22年、FCVの普及に向けた「シナリオ」をつくった。水素ステーションの国内整備を先行させた上で、車体価格を引き下げるためFCVの大量生産に乗りだす。そして37年にFCVが200万台、水素ステーションは全国1千カ所とする青写真を描いた。これを受け、自動車メーカーやガス会社など11社が27年に水素ステーションを全国100カ所に展開する共同声明を出した。

 ところが、6月時点で設置された水素ステーションは全国19カ所にすぎない。石油元売り大手のJX日鉱日石エネルギーや岩谷産業が新たな建設を表明し、計画中のものも含めると30カ所になるが、来年中でも60カ所程度にとどまる見通しだ。

 ネックは、割高な建設費や各種の規制だ。

 日本政策投資銀行の試算によると、ステーションに必要となる水素の圧縮機は欧州では8千万円程度が一般的なのに対し、国産の水素ステーションでは1億3千万円もかかる。もうひとつ、圧縮した水素を保管するタンクは欧州1千万円に対して国産6千万円で、コスト増大の要因となっている。

 欧州より国内の安全基準が厳格なのが背景にあり、1カ所当たりの建設費は全体で4~5億円。ガソリンスタンドの1億円を大きく上回る。大阪ガスの関係者は「ステーションの建設費を下げるためには、利用するFCVの普及も進まなくてはいけない。ただ、どちらも高額なので良いサイクルが生まれにくいのが現状だ」と打ち明ける。

 また、高圧ガス保安法に基づき、燃料ディスペンサー(補給器)と公道との距離は6メートル以上と定められており、4メートル以上のガソリンスタンドよりも広い敷地面積を求められる。さらに運転手が自ら水素の補給ができず、水素ステーションのスタッフが補給する必要があるなど規制が多い。

 一方、現在整備されているのは、将来的な普及を見越して比較的大型のステーションが大半。同行関西支店企画調査課の山下真里奈副調査役は「大型施設の整備が前例となったことで、逆に新規参入のハードルがあがったともいえる」と指摘する。

 ■見通せぬ将来

 普及に暗雲が漂っている現状を受け、経済産業省は6月19日、有識者でつくる「水素・燃料電池戦略協議会」を開き、FCVを含めた水素産業を拡大させるロードマップをまとめた。それによると、FCVの車体価格は、37年ごろに、同じグレードのハイブリッド車と同程度に抑える方針を示した。

 海外市場でもFCVを普及させるため、安全基準を統一できるように経済産業省が各国と交渉することなどが盛り込まれている。水素ステーションについても水素の配管や保管タンクの材質や、立地の規制緩和を進める方針を示している。

 山下副調査役は「先行して取り組む業者が損をしないよう、早く規制緩和や補助金の拡充などを進めることが必要だ。それでも来年の目標の達成でさえ困難な見通しなので、その先はさらに不透明だ」と指摘している。(織田淳嗣)


自動車8社 国内生産、9カ月連続増 5月6.1%増 軽が好調持続

2014-06-28 14:48:47 | 自動車
自動車8社 国内生産、9カ月連続増 5月6.1%増 軽が好調持続
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/industry/snk20140628108.html
2014年6月28日(土)07:57
産経新聞

 国内自動車大手8社が27日にまとめた5月の国内生産の合計は、前年同月比6・1%増の73万389台となり、9カ月連続で増加した。引き続き販売が好調な軽自動車の生産が全体を牽引(けんいん)した。夏のボーナス商戦に向けて軽メーカーを中心に在庫を積み増した。

 国内販売は0・6%減の33万5309台。登録車(乗用車)の販売が、消費税増税前の駆け込み需要の反動で特に落ち込んでいる。主に軽自動車の販売比率の低いメーカーが4月に引き続き苦戦しており、トヨタ自動車、マツダなど4社が前年割れとなった。

 一方、海外生産は4・5%増の144万4603台だった。日産自動車、ホンダ、スズキの3社が5月として過去最高を記録。ホンダは中国向けセダン「クライダー」の販売が伸び、中国生産が大きく寄与した。スズキは、主要生産国であるインド、ハンガリー、中国がそれぞれ増加した。

 国内生産と海外生産を合わせた世界生産は、5・0%増の217万4992台。トヨタ、ダイハツ工業を除く6社が増加した。

 6月については、消費税増税前に受注した車種の生産が減ることが予想され、軽メーカーの生産が落ちる可能性が高い。このため各社は、特別仕様などの割安感のある限定車を発売して需要を喚起している。


次世代エコカー普及にアクセル 燃料電池車700万円程度で今年度内発売へ

2014-06-26 19:22:12 | 自動車
【トヨタ FCVセダン 発表】テスラ モデルS がライバルになる?
http://news.goo.ne.jp/article/response/trend/response-number-226243.html
2014年6月26日(木)08:00
レスポンス

トヨタ自動車は25日、燃料電池車(FCV)の市販第1号となる「セダンタイプの新型燃料電池自動車」を発表した。価格は700万円程度。近頃日本にも導入された米テスラ社のEV『モデルS』が約800万円~であることから、比較的近い立ち位置になると予想される。商品力、競争力の違いとは。

FCVの開発主査・田中義和氏は、「総合的には皆さんがご判断頂くことになる」と前置きした上で、「加速力ではモデルSが速い。ただ、新型燃料電池車はエコカーだが、運転して楽しいクルマを作らなければ、という考えからハンドリングも仕上げた。デザインについては主観によるが、内外装を専用で開発、水素を使う新しいクルマとしての機能美を追求しながら、奇をてらわないデザインで表現した」とクルマの特徴を語る。

またインフラについては、テスラはチャデモ充電とは異なる独自規格の充電ステーション「テスラスーパーチャージャー」による充電をおこなうことから、水素ステーションが当初数十箇所での稼働となることを想定し、「どっこいどっこい」と話す。

また、「EVの電池はどうしても劣化してしまう。リセールバリューも考えるとなかなか厳しい面もある。一方でFCでは法により水素タンクは15年の交換が定められているほか、FCスタック自体は交換が必要ないものと考えている」と、経年によるトータルでの実用性をメリットとして挙げる。

田中氏は、「走りを楽しく、長く乗ってもらうことを考えて開発したクルマ。低重心でバランスが良く、乗り心地も非常に良い。トヨタのノウハウが全て注ぎ込まれている」と自信を語った。

宮崎壮人


次世代エコカー普及にアクセル 燃料電池車700万円程度で今年度内発売へ
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20140626087.html
2014年6月26日(木)07:57
産経新聞

 トヨタ自動車は25日、次世代エコカーの本命と目される燃料電池車(FCV)を700万円程度で今年度内に発売すると発表した。市販化に向け開発を進めていたが、コスト削減のめどが立ったため販売に踏み切る。FCVをめぐっては、ホンダも来年中に700万~800万円で発売する予定。2社が販売に乗り出すことで、排ガスがゼロという“究極のエコカー”がいよいよ実用段階に入る。(飯田耕司)

                   

 「ハイブリッド車(HV)の部品を共用することで手の届く価格になった」

 トヨタの小木曽聡常務役員は同日の会見で、1台1千万円を切るレベルとしていた価格を700万円程度まで下げられた理由をこう説明した。国などからの補助金が電気自動車(EV)と同じ約80万円出たと仮定した場合、販売価格は600万円台前半となる見通し。

 トヨタは20年前から開発を続け、2002年に日米でリース販売を開始。ただ、当時は1台1億円ともいわれ、リース価格も月約120万円かかっていたため、普及は限定的で、納入先は官公庁などに限られていた。

 今回、年100万台以上の販売にまで拡大したHVの部品を使ったことや、燃料電池に使われる高価なプラチナの使用量を減らすことでコスト削減に成功した。今回の販売は官公庁などの需要に加え、「環境意識の高い個人」(佐藤康彦常務役員)も新たにターゲットにしている。

 FCVは、水素と酸素の化学反応で発生した電気でモーターを回す仕組みで、排出は水のみ。クリーンエネルギーの推進を目指す政府も普及に向けて全面的にバックアップしている。「1回の充電での走行距離が250キロ程度の電気自動車(EV)に対し、700キロ以上のFCVは走行に不安がなく、次世代環境車の本命」(ホンダ幹部)と世界の自動車メーカーが、開発にしのぎを削る。

 ただ、燃料の水素を充填(じゅうてん)する「水素ステーション」は、国が建設にかかる費用の最大半額を補助する仕組みがあるにもかかわらず、計画中のものも含め全国約30カ所にとどまる。トヨタがFCV発売を正式に決めたが、インフラ整備が進まず普及が遅れたEVと同様に、販売が伸び悩む懸念も拭えない。価格も700万円台とまだまだ高く、普及には一層のコストダウンが求められる。