●やはり、悲惨な状況が現出してきました。
●「真相知りたい」胆管がん死で労災申請中の遺族ら
(2012年6月30日 読売新聞)
大阪市内の校正印刷会社の男性従業員らに胆管がんの発症が相次いだ問題で、死亡した元従業員らの親たちが読売新聞の取材に応じた。「においがきつい」「気を失いそう」。苦痛を我慢して仕事に打ち込み、病に倒れた息子たちを思い、「なぜ、こんなことが……。真実が知りたい」。労災申請中の親たちは訴えた。
■相手にされず
長男を胆管がんで亡くした母親は、自宅で、被害をまとめた資料に目を通しながら「真実が知りたい」と語った
「息子は仕事が病気の原因ではと疑っていた」。2010年2月に死亡した男性(当時40歳)の70歳代の父親は、こう明かす。
男性は同社で9年間、校正印刷に携わった。日頃から家族に「換気が不十分で、作業場のにおいがとてもきつい」と訴え、「何度も上司に改善を求めたが、取り合ってくれない」と漏らしていたという。
そんな会社に嫌気がさし、男性は04年2月に退職。09年に腹部の激痛に襲われ、大阪市内の病院で末期の胆管がんと診断された。告げられた余命は3か月。日に日に衰弱していった男性は、死の1週間前から知人らに別れの電話をかけ、「話せなかった人にはよろしゅう言うといて」と言い残し、亡くなった。
一連の問題は、熊谷信二・産業医大准教授の調査で発覚。「同じような病気で同僚が5人ほど死んでいる」。病床で男性がそう明かすのを父親は聞いており、調査にも協力した。「会社は事態を知っていたはずなのに、なぜ放置したのか」。父親は言葉を振り絞った。
■「一緒に死のう」
07年に長男(当時46歳)を亡くした母親(82)のもとに、熊谷准教授から手紙が届いたのは昨年11月。息子の死が仕事に関係していた可能性があることを知らせる内容に、言葉を失った。
問題の会社に長男は10年間勤めた。夜勤が多く、明け方に疲れ果てて帰宅。「気化した溶剤を吸って、ふうっとなることがある」と話すのを聞いたことがあった。「仕事が怖い」。別の親族には、そう漏らしていたという。
異変が起きたのは退職後の06年7月。急激に太り、黄疸
おうだん
が出た。苦しさのあまり、「一緒に死のう」と懇願することもあった1年の闘病の末、「僕はもうだめなんやわ」と言い、長男は力尽きた。その姿を思うと胸が張り裂けそうになる。
他の元従業員らの多くも、職場で刺激臭や吐き気を感じたと訴えている。「二度とこんな悲しいことが起きないよう、安全な職場にしてほしい。国はきちんと調べてほしい」。母親はそう強く願っている。
同一の校正印刷会社で10人発症、6人死亡
問題の校正印刷会社では、少なくとも10人が胆管がんを発症し、6人が死亡した。発症者に共通するのは、窓も局所排気装置もない地下作業場で働いていたこと。動物実験で発がん性が指摘される化学物質「ジクロロメタン」などを含む洗浄剤が使われていたとされ、発症との因果関係が疑われている。
発症者のうち、6人については本人や遺族から労災申請が出ているが、他の4人のうち少なくとも3人は申請期限の死後5年が経過している。
厚生労働省は現在、校正印刷を手がける全国約500社に同様の発症がないか調査中。労災申請は、宮城県内の印刷会社の男性従業員2人からも出ている。
●「アップル特許を侵害の可能性」 米地裁がサムスン携帯販売差し止め
2012.6.30 10:05
米カリフォルニア州の連邦地裁は29日、韓国サムスン電子のスマートフォンについて、米国での販売差し止めの仮処分を命じた。米アップルの特許を侵害している可能性があると判断した。本裁判の行方に影響を与えそうだ。
連邦地裁は26日、サムスン製のタブレット型多機能端末はアップル製品に酷似しているとして同様の仮処分を出した。
今回の対象はサムスンが米グーグルと開発した旗艦モデルの「ギャラクシー・ネクサス」。インターネットや連絡先などから一括して情報を検索できるアップルの特許を理由とした。
アップルとサムスンは、スマートフォンやタブレットをめぐり世界中で訴訟合戦を繰り広げている。(共同)
(産経新聞wev・2012年6月30日)
●橋下市長、公開討論で連携見極め
大阪維新の会率いる橋下徹大阪市長は29日の記者会見で、次期衆院選に関し「合宿しながらフルオープンで一本化をやっていくべきだ。それが次の総選挙の舞台づくりの一つの重要なキーになる」と述べ、公開討論会を通じて連携相手を見極める考えを示した。石原慎太郎東京都知事、大村秀章愛知県知事らにすでに考えを伝えたという。
●生活保護受給世帯 親族の収入調査へ 大阪市
生活保護受給者が全国で最多の大阪市は29日、市内11万8000世帯の全受給世帯を対象に、受給者の扶養義務者の勤務状況について聞き取り調査を実施する、と発表した。親族の勤務先などから扶養能力があると判断した場合、受給者への援助を要請、支給の見直しを進める。
調査は、福祉事務所のケースワーカーが、受給者の自宅を訪問する際、親と兄弟姉妹など2親等以内の親族の勤務先や収入などを聞き取る。全員の調査には半年程度かかる見込み。
市は、保護の申請を受け付ける際、ケースワーカーが親族に本人を援助する資力があるかどうかを確認しているが、徹底されていない可能性があるとして、改めて調査することにした。受給者の中には親族と絶縁状態で連絡が取れないケースもあり、調査が難航する可能性もある。
生活保護の扶養義務者を巡っては、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親が生活保護を受給していたことが問題となったほか、大阪府東大阪市の職員30人の親族が保護を受給していることが判明。橋下徹市長は26日、「(親族が)公務員に就いているのに、なぜ家族がサポートできないのかと考えるのが一般的な感覚だ」と調査の必要性を訴えていた。
大阪市の受給者は15万2000人(3月現在)で、11年度決算の保護費は前年度比2%増の2978億円と過去最大に膨らんでいる。
(2012年6月30日 読売新聞)
●ごみ収集中に喫煙 大阪市職員を停職 gooニュース
2012年6月29日(金)15:45
大阪市は29日、ごみ収集作業中に喫煙し服務規律に違反したとして、環境局西北環境事業センターの技能職員の男性(42)を停職3カ月の懲戒処分としたと発表した。市は再発防止のため、勤務中のたばこの持ち歩きを禁止し、ごみ収集車から灰皿を撤去した。
市によると、職員は今年4月まで週に2~3回、勤務中にもかかわらず、同市福島区玉川のマンションごみ置き場などで喫煙していた。
市民からの通報で発覚し、職員は市の事情聴取に事実関係を認めたという。
職員は平成22年2月と23年7月にも保育料の滞納で懲戒処分を受けたという。
●大飯3・4号機 フル稼働後も節電10% 広域連合了承 目標再下げ見送り gooニュース
2012年6月30日(土)15:42
関西広域連合(連合長、井戸敏三兵庫県知事)は30日、大阪市内で会合を開き、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働決定を受け、電力需要がピークとなる7月2日~9月7日の節電目標について協議。平成22年比で「15%以上」としていた目標を、3号機のフル稼働直後から「10%以上」に緩和することを了承した。
広域連合は当初、3号機稼働後、節電目標を10%以上に緩和し、7月下旬に4号機も稼働した場合はさらに数%引き下げる方針で検討。しかし、この日の会合で「計画停電を絶対に避けるためにも目標は変えるべきではない」との意見が相次いだため、4号機稼働後も10%を維持することで合意した。
会合には、関電の香川次朗副社長や経済産業省の担当者らも出席。大飯原発が再稼働した場合の電力需給見通しのほか、政府が節電目標を10%以上に緩和したことや計画停電への準備に理解を求めた。
計画停電について複数の首長が、人工透析患者がいる病院や、救急救命病院などがあるエリアが対象除外になっていない部分があることを指摘。香川副社長に見直すよう要請した。
●国交省 整備新幹線、3区間認可 計3兆円 事業費拡大懸念
羽田雄一郎国土交通相は29日、北海道、北陸、九州・長崎ルートの整備新幹線3区間の工事計画を認可したと発表した。総事業費は約3兆400億円を見込んでおり、建設主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が順次、着工する。新規認可は平成20年3月の九州・長崎ルートの武雄(たけお)温泉-諫早以来。(鈴木正行)
◇
民主党政権になって初めての認可。羽田国交相は同日の会見で、「公共事業費に過度に依存せず、『コンクリートから人へ』の理念は変えない」と述べたが、マニフェスト(政権公約)で掲げた方針がまたも裏切られた格好だ。事業費の拡大や採算性を疑問視する声もあり、国民に負担増を求める消費税増税法案が国会で議論される中、議論を呼びそうだ。
3区間は、北海道が新函館-札幌、北陸が金沢-敦賀、九州・長崎ルートが諫早-長崎。北陸と九州・長崎ルートは在来線と直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)を導入する。開業は北海道が47年度末、北陸が37年度末、九州・長崎ルートは33年度末の予定。開業すれば、博多-長崎は1時間20分で結ばれ在来線より28分短縮。東京-福井も東海道新幹線と在来線を乗り継ぐより36分早い2時間52分となる。
国交省によると、このうち約1兆円はJRが支払う既存新幹線の施設使用料を充て、残りを国と沿線自治体の負担金で賄う。工期を従来の10年程度から最大24年程度に延長することで、年度ごとの税金負担を国約700億円、地方約350億円に抑えた。
だが、過去の整備新幹線では、当初計画より事業費が増えたケースが少なくない。26年度末完成予定の北陸新幹線長野-金沢の総事業費は、計画より約2千億円多い1兆7800億円に増額となった。9年開業の同新幹線高崎-長野も約1・4倍の8282億円だった。資材の価格高騰や、トンネル工事の施工見直しなどが要因で、今回の3区間の事業費もさらに膨れ上がらない保証はない。
国交省は今後、最高速度の設定を300キロ以上に引き上げることや、青函トンネル内で貨物列車とすれ違うことに伴う安全性確保のため最高時速140キロとする設定の見直しを進める。利便性を向上することで事業推進に理解を得たい考えだが、国民から真の理解を得るためには、民間資金の導入や工費縮減などの努力が不可欠となる。
(産経新聞テキスト朝刊・2012年6月30日)
http://diamond.jp/articles/-/20747
2012年6月28日 DIAMOND online
池上正樹 [ジャーナリスト
“大人の緘黙(かんもく)症”のリアル
ある特定の場面では何も話せなくなる「場面緘黙(かんもく)症」という症状については、以前も当連載で取り上げた(第108回参照)。
「引きこもり」の背景にある状態の1つとされながら、原因が精神疾患や脳機能障害では説明のつかない「緘黙症」。なかには、特定の場面だけでなく、家族を含めて、すべての場面において話すことができない「全緘黙症」になる人もいる。
最近わかってきたのは、そんな状態が長く続くことによって、社会的制約を受け続ける「大人の緘黙症」の存在だ。
幼稚園の女性教諭に怒られ
自信喪失、緘黙症に
かつて大手メーカーに勤めていた30歳代のAさんは、幼稚園生のときから緘黙症に苦しんできたという。
Aさんの場合、幼稚園に入園するまでは「活発な子どもだった」らしい。
「担任の女性教諭に怒られた記憶があるんですね。いま思えば、ブチ切れたような怒り方。自分としてはショッキングで、それまでの自信とかプライドが、すべて粉々になった瞬間でした」
緘黙症になる人は、そのきっかけを覚えていることが少ない。気づくと、周囲の人間関係にうまくなじめなくて、不安が強くなっているのだ。
Aさんは、何かで教諭に怒られたことによって、自信が崩壊。その直後から、自己表現ができなくなって、自分を出すことがなくなったという。
合唱の時間のときは、いつもバレないように歌うふりをして、周りに気を遣った。
小学校に入学してからも、国語の音読ができなかった。国語の時間、先生に当てられて、どう切り抜けたのかは、よく思い出せないという。
ただ、運動は、マットも鉄棒も得意だった。そのことは、自信につながった。
「遠足のとき、1人ぼっちで、お弁当を食べていたら、担任の先生が一緒に食べてくれました。その先生と信頼関係ができたことで、少し症状が改善して、国語の時間もしゃべれるようになったんです」
2年生のとき、Aさんは転校して、新しい環境に変わった。通常、環境が一新されたのをきっかけに、話せるようになることも多い。
「ところが、自分の中でまだ、話せるような準備が整っていなかったんです。クラスメートも、しゃべらない自分が珍しかったらしくて、“しゃべって”って、追いかけられたりしました」
新しい学級の担任の女性教諭からは、「なんで、しゃべらないの?」と責められた。歌のテストのとき、歌えなくてじっとしていると、廊下に出るよう、命じられる。
運動によって自信が積み重なったり、こうして自信が崩れたりの繰り返しだった。
3年生のとき、再び引っ越しで、学年の途中からクラスに入った。
「しゃべってやろうという気持ちがあったので、最初のうちは、頑張ってしゃべれたんです。でも、3日後には元に戻って、しゃべれなくなりました。勉強の進み方もまったく違う。算数がわからなくて、担任の先生にマンツーマンで教えてもらい、次のテストで満点を取ったら、クラス内にうまく入っていくことができました。そういう運の要素が大きい気がします」
他人と関わらないよう
自分の力だけで解決する傾向も
中学に入る頃から、普通のサラリーマンにはなれないだろうなと、漠然と感じていた。
自宅ではよくしゃべっていた。そのギャップがあまりに大きくて、自分はおかしいことを自覚し始めた。
それだけに、何かを忘れるとか、ミスをしないように生きてきたという。
緘黙症に詳しい関西外国語大学・国際言語学部学生相談室の成瀬智仁講師(臨床心理士)は、こう説明する。
「緘黙の人は、ミスをしないように生きている。他人に頼めればいいけど、他人に聞かないで済ませられるようにと、一生懸命に考えているから、しんどいんですね」
他人の助けを借りず、自分の力だけで解決しようと頑張るあまり、疲れてしまう。これは、引きこもる人たちにもほぼ共通する特徴だ。
大学時代の研究が認められ自信に
大学4年で話ができるようになる
高校に入学すると、クラスメートがグループ化して、完全に周囲から孤立した。
「クラスに入って、最初に声をかけられたとき、うまく反応できなくて…。そのうち、声もかけてもらえなくなりました」
学校へ行って、ただ授業を受け、家に帰るだけの毎日。その頃から、表情も固まってしまって、笑えない。クラスの集合写真も無表情。そんなキャラを演じ続けなければいけなかった。
ただ、高校へ行かないという選択肢も、なぜか頭に浮かばなかった。
成績は良くて、傍から見れば、大人しい「模範生徒」。学校で、問題視されることはなかった。
大学受験も、とくに問題なく、大学に入ることができた。
知り合いが1人もいないため、大学デビューのチャンスだったが、やはり大学デビューにも失敗する。
大学は理系のため、実験の授業があった。学生が1つの班に5~6人ずつ分かれ、順に実験をしていく。実験中、間違っているところがあると、「それ違う」と、ポロッと一言、言葉が出るようになっていた。
ただ、無駄話や世間話は、できずにいた。
大学4年になると、研究室の自分の机で研究する。
毎月、当番で、自分の研究内容を発表。皆で議論する。
「自分の感情を込めるのではなく、客観的事実を発表する状態なので、それほど抵抗がなかった。授業中、国語の音読を当てられて、決まった場所を読むような感じ。それに対して、教授や大学院の先輩、同期が質問してきて答える環境でした。そんなコミュニケーションに慣れていった機会がかなり大きかったように思います」
こうしてAさんは、緘黙の症状が少し良くなったのではないかと振り返る。
どういう準備が必要なのかは、いまもわからない。ただ、Aさんは「自信が積み重なっていって、ある閾値を越えた状態で、いい環境にポンと入ると、改善されるのではないか」と指摘する。
「ある閾値を越えていない状態で、いい環境に入ったとしても、何も起きない。また、研究室の教授が、僕の研究内容にいい評価をしてくれたことが、自分の中では、かなりの自信の積み重ねにつながった。誰かから認めてもらうことで、自信の積み重ね度合いが上がって、エネルギーが閾値を越えていく。かつしゃべりやすい環境の中に置かれたことがそろって、大学4年生のとき、話ができるようになったんです」
仕事はできても会社になじめない
大手メーカーに就職も拒絶反応が…
その後、大学院に進んで、同じ研究室で2年間過ごした。
就職も、大手メーカーから求人がたくさん来ていて、推薦で大手メーカーへの入社も決まった。
ただ、初めて企業の社会に触れて、拒絶反応が起きたという。
新入社員約800人のうち、Aさんの配属された事業所にも、約100人の同期がいた。
「何かおかしい。このまま働いていて、いいのだろうかという不安がすごく大きくなって、軽いうつ状態になったんです。ここで、この仕事を、あと40年続けるのか…みたいな」
Aさんは、仕事能力には問題なかった。上司への報告、連絡、相談は、確実に、もれなく行うことができた。
会社からも、Aさんは高く評価されていたという。仕事をやれる自信もあった。
社会に対しては「なじめない。相容れないところがある」とAさんは言う。
「社会にうまく適応できない。幼稚園から大学4年のときまで、ずっと1人でやってきた。社会の中にいたけど、孤立して生活していたようなもの。急に社会の内部に組み込まれたときに、拒絶反応が起きる。組織の歯車化しちゃうんです」
自分の価値は何なのか。結局、考えてはいけない方向に、どんどん負のスパイラル化していくのだという。
病院へ行くと、「ストレス反応性抑うつ状態」と診断された。
最近、騒がれるようになった「新型うつ」とレッテル貼りされる人たちの出現と、その社会的背景は同じなのだろう。社会の仕組みそのものが時代に合わなくなっているいま、希望を持ち続けるほうが難しい。
「会社の組織になじめない」というのは、社会から離脱していく人たちが共有する思いだ。
「普通の人は、会社にポンと入っても慣れることができる。僕みたいに社会適応が育っていない状況の人だと、ポンと入れられても、拒絶反応が先に来て、心身を崩してしまうことがあるのではないか」
Aさんは数年前、ネットで「場面緘黙症」の記述を見て、自分が学生のときの症状と重なり、同じような人たちが数多くいることを知り、なるほどと納得。当事者や家族らが集まる「かんもくの会」に入会した。
緘黙の期間が長いと、それだけ社会との段差も高くなる。
「30歳を過ぎると、就職先がない。日本には、眠っている人たちが、たくさんいる」というAさん。いまも自分の働ける場所がどこにあるのか、探し続けている。
5月20日に長野県上田市の長野大学で開かれた緘黙症の集会には、全国から当事者や家族、支援者、教師ら50人余りが集まった。
次回集会は、7月14日(日)午後1時から、同じ長野大学で開かれる。
●「現役世代へ重点投資」強調 大阪市補正予算案
■歳出削減
骨格の当初予算と合わせた一般会計は、前年度比3・2%減の1兆6652億円。4年ぶりのマイナスとなった。
市政改革プラン最終案に基づいて歳出を抑制し、市民交流センターの整備費削減など住民サービスを計31億円カット。また、職員給与を民間企業並みに合わせるために月額で14~3%カットするなどし、人件費を130億円削減した。
大阪市が29日発表した一般会計1489億円の補正予算案は、住民サービスの一部や人件費をカットする一方で、「現役世代への重点投資」と「現状を打ち破る取り組み」を掲げ、教育現場の環境整備や西成区の活性化事業などを盛り込んだ。橋下市長は記者会見で、「方針を決めても実行しないと意味がない。着実に進めていく」と意欲を見せた。
■次世代育成
歳出を絞る一方で、教育分野には重点的に財源を配分した。今年度中に市立小中高の全教員約1万2000人に業務用ノートパソコンを配備(6億4200万円)するほか、市内の小中の計7校にタブレット型パソコンを配備するモデル事業に1億3500万円を計上した。
また、来春に定年退職する小中学校長の後任を公募。2013~14年度に教頭が教育活動に専念できるよう、校務事務の一部を担う「副校長」のポストを小学校に10校、中学校に5校設ける。こうしたモデル事業に1200万円を充てる。
■地域整備
地域の再生、発展にも取り組む。西成区に子育て世代を誘致する「西成特区構想」では、戦前戦後に漫才師が住み、「てんのじ村」と呼ばれた一角や大衆演劇を上演している劇場など区内の名所を紹介するイメージアップ推進事業に600万円を組んだ。
また、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」について、米シリコンバレーのような投資ファンドの拠点を目指す関連予算には計8460万円を計上。官民連携ファンド創設の検討(450万円)やシリコンバレーへの若手起業家らの派遣(880万円)、一定の区域を英語も使用可能とする「バイリンガルエリア」の検討(1480万円)などを行う。
■節電推進
関西電力管内で厳しい電力需給が予想される今夏、市は、電力使用量を遠隔で監視、コンピューターで管理するシステム「BEMS」を市内4区役所で導入(1300万円)する。節電を担当する環境局が入る大阪市阿倍野区のビルでは、各職員の机にLEDデスクライトを配備(200万円)。天井照明を消灯し、消費電力の削減を目指す。
橋下市長 記者会見要旨
橋下市長は記者会見で、補正予算案について説明した。要旨は以下の通り。
(冒頭発言)
1年目の市長としての予算案が固まった。子育てや教育など現役世代の重点投資に取り組み、収入の範囲で予算を組むことを原則とした。自己評価はしないが、職員の頑張りには100%満足している。
――予算編成で、やり残したこと、宿題として積み残した部分は。
「決まったことを実行しないと、単なる学者論議で終わってしまう。次は、実行段階に移していくことが重要。本来なら(先に発表した市政改革プランなどを)決めるまでに、1期分(4年間)くらいの時間が必要なところを半年で決められた。着実に実行したい」
――どのような大阪を目指すのか。
「現役世代に活力を持ってもらい、市内全体を支える仕組みを目指したい。市内24区の地域事情が違うので、各区の個性を引き出したい」
――8月以降の公募区長の区政運営について。
「住民が満足する区になるよう、区長には他区長と競争してもらう。『競争』は僕のキーワードで、活力の源泉だ。区長が切磋琢磨(せっさたくま)して、いい区政運営を行わないと良くならない。どの区政も同じでは住民が無関心になる」
(2012年6月30日 読売新聞)
イミング詳細
●首位攻防戦となった中日ドラゴンズとの8回戦は、初回に阿部の2点タイムリーヒットなどで奪ったリードを守りきり、中日とのゲーム差を0とした。先発の杉内は、6回を2失点と先発の役割を果たし、山口、西村、マシソンの継投で勝利した。杉内は4試合ぶりの勝ち星となる9勝目を飾った。
初回、杉内は中日打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。
その裏、長野、谷の連打で無死一、二塁のチャンスをつくると、坂本が右翼線に放った打球を右翼手が落球し、ジャイアンツが先制に成功する。続く村田が四球を選び満塁とすると、阿部の中堅にはじき返すタイムリーヒットで、さらに2点を追加。エドガーもタイムリーヒットで続き、4点目を加えた。その後も寺内のヒットで満塁としたが、杉内は併殺に倒れた。
1回無死満塁、右前に2点適時打を放つ阿部
●橋下市長 補助金カット問題 伝わらぬ文楽技芸員の思い 窓口「協会」に不手際 gooニュース
2012年6月30日(土)15:42
(産経新聞)
大阪市の橋下徹市長と文楽界の溝が日に日に深まっている。今年度の予算編成をめぐって橋下市長が29日、「文楽側が面談を拒否している」として補助金の全面カットを示唆、同日には文楽協会(大阪市中央区)の事務局長が突然辞任を表明するなど混乱する一方で、文楽を担う若手技芸員からは「そんな話は全然知らない。むしろ市長と話し合いたいのに」と戸惑いの声が上がる。食い違いの理由を探ると、文楽協会など窓口役の対応のまずさが浮かび上がる。(亀岡典子)
◆面談行われず
「僕ら、いったいどうなるんでしょうか」。29日夜、30代の若手技芸員が不安げな表情を見せた。
その日、橋下市長は、文楽側が市長との面談を拒否したことを明らかにし、今年度本格予算案に盛り込んだ3900万円の補助金支出を見合わせることを示唆した。その上で「何を勘違いしているんだか。特権意識にまみれた文楽を守る必要はない」と発言したからだ。
しかし、文楽太夫の人間国宝、竹本住大夫さん(87)は「市長が会いたいという話はまったく聞いていない。私は一貫して会いたいと言い続けてきたのに…」と驚く。
30代の技芸員も「若手の間で、橋下市長といつ話し合えるんだろうと話題になっていた。なぜこんな状況になったのか」と悔しさをにじませる。
最初に橋下市長の面談要請が持ち込まれたのは、文楽の窓口である、文楽協会。だが協会側はごく一部の技芸員に、「市長が指定してきた日時は7月。6月中に予算が決まるのに7月に会うのは意味がわからない」「公開の場での面談など橋下市長に利用されて恥をかかされるだけ」などと説明し、市長との面談を断った。
◆幹部は府市OB
橋下市長は「文楽協会、劇場、技芸員の3者の間でコミュニケーションがなさすぎる。責任の所在が明らかでない。文楽は構造的な欠陥をたださないといけない」とも批判している。
確かに、文楽界の構造は複雑だ。太夫、三味線、人形遣い計82人の技芸員は、文楽協会と年間出演契約を結び、大阪・国立文楽劇場などに出演する。演目や配役を決定するのは劇場。協会と劇場、技芸員が一体になることはない。
その上、文楽界の窓口役を担うはずの文楽協会の事務局幹部は、府・市のOBが占める。辞任した西口一男事務局長は大阪市職員OB、後任の三田進一氏は大阪府職員OBだ。ある技芸員は「府や市から協会にくる人は、たいてい5年以内に代わっていく。文楽を理解しないまま去っていく人も多い。事なかれ主義も蔓延(まんえん)している」と語る。
◆貧困との戦い
橋下市長は、国や府、市の補助金を財源として協会から技芸員に支給される「養成費」の見直しを迫っているが、ここでも、窓口役の対応のまずさがあった。
橋下市長に養成費の内容を尋ねられると、もうひとつの窓口役、大阪市ゆとりとみどり振興局は「文楽は世襲制ではないので指導するのに必要な経費」と、師匠が指導料を取るかのような説明をした。橋下市長は不信感を募らせたが、実は「養成費」は三味線の修理などの必要経費だ。
文楽は庇護(ひご)されているとの印象が強いが、長い貧困との戦いでもあった。
昭和8年に入門した文楽人形遣いの名人、故吉田玉男さんは先輩たちに、「まま(ごはん)、嫌いか」と聞かれたという。「ごはんを食べられなくていいのか」という意味だ。現在も若手の給料は芸歴10年で基本給は10万円に満たない。
住大夫さんは「僕ら、贅沢(ぜいたく)はしてへん。こんな状況では文楽志望者が減ってしまう。芸能の伝承の根源的な問題」と嘆く。「現状を打破するためにも、ぜひ一度、橋下市長と話し合いたい」と話している。
イミング詳細
●阿部の2ランを守りきっての勝利。9回、西村ではなく、マシソンがマウンドにあがった。
1死後、和田に四球、井端に左前ヒット、谷繁を打ち取り、藤井には1-3としたが2塁ゴロに打ち取り、
セーブをあげた。坂本はノーヒット。長野は2安打で3割に近づく。澤村が5勝目。
1点差で勝てるように、逃げ切れるようになってきて、巨人らしさがもどってきた。
●「橋下色」4年ぶり緊縮型、人件費130億円削減 大阪市の今年度予算案gooニュース
2012年6月29日(金)15:45
(産経新聞)
■一般会計3.2%減 人件費130億円削減
大阪市は29日、橋下徹市長の改革方針を織り込んだ本格予算となる今年度補正予算案を発表した。一般会計は1489億円で、春の暫定型当初予算と合わせた通年ベースでは、前年度比3・2%減の1兆6652億円。橋下市政の財政再建策の骨格となる市政改革プラン案を反映させ、4年ぶりの緊縮予算となった。
今春、7月までの4カ月分を暫定計上した335事業のうち10事業と予算計上を凍結した210事業のうち、54事業は予算化を見送り、歳出を抑制した。
人件費では、職員の月給カット幅を0~5%から3~14%に拡大したほか、退職手当の5%カットなどにより、前年度比130億円減の2197億円に抑えた。
全国最多の生活保護費は、20年連続増で過去最高の2970億円を計上したが、市内の受給者数が、4月(速報値)で前月比442人減の15万2428人となるなど、改善傾向もみられている。
補正予算案の歳出では、教育現場への大規模なICT(情報通信技術)投資に7億7721万円、西成特区構想に向けた結核対策の拡充に1億9078万円を計上。「現役世代への重点的投資」を掲げる橋下市長の方針を受け、教育や育児、雇用分野に通年計上した事業費は前年度の2倍超となる181億円で、切り詰めの一方で、橋下カラーを織り込んだ。
歳入では、景気低迷に伴う法人税の減収などにより、市税は前年度当初比2・6%減の6066億円と見込む。市債(借金)は、前年度130億円を発行した退職手当債を計上しなかったこともあり、前年度比18・4%減の1380億円。しかし、歳入が歳出を下回る収支不足額はなお454億円に上り、未利用地の売却や基金の取り崩しでしのぐ。
●「西成特区」にこってり配分…橋下市長予算案 gooニュース
2012年6月29日(金)17:50
大阪市の橋下徹市長は、29日発表した就任後初めての本格予算案で、市内24区で最も生活保護率が高い西成区の活性化に向けた「西成特区」構想の関連事業に総額2億3200万円を投じた。
「西成を変えることが大阪再生の第一歩」と訴えてきた橋下市長は、地域衰退と貧困が進む「大阪問題」の象徴ともいえる西成区の地域再生に乗り出した。
人口約12万人。西成区は日本最大の日雇い労働者の街・あいりん地区を抱え、住民のほぼ4人に1人が生活保護を受給する。65歳以上が占める高齢化率は34・8%で市内24区で最も高い。
西成活性化策の第1弾として、市は来訪者や転入者を呼び込むためにイメージアップ作戦を始める。
六代目桂文枝を襲名する桂三枝さん(68)ら、西成にゆかりのある著名人を「西成PR大使」に任命する。三枝さんは1966年、同区在住だった師匠の五代目文枝さん宅に住み込みで弟子入りした。市の申し出に、「人情豊かな町で育ててもらったお礼に」と快諾したという。
「こてこてのまち」も、観光資源として集客に生かす。戦前から戦後にかけて多くの漫才師らが住んだ「てんのじ村」(西成区山王)一帯や、芝居や歌謡ショーなど大衆演劇の劇場、鉄道ファンに人気の路面電車・阪堺電車などを巡る八つのウオーキングコースを新設。マップを作成して地元小学生らに配布するほか、写真家らが名所を案内するツアーも開く。
●橋下市長、文楽協会は「特権意識」と予算凍結 gooニュース
(2012年6月29日16時53分)
(読売新聞)
大阪市の橋下徹市長は29日、2012年度補正予算案に計上した財団法人文楽協会(大阪市)への補助金3900万円について、協会が公開での市長との協議に応じないことを理由に、予算執行を凍結する考えを示した。
松井一郎大阪府知事も府教委の補助金約2000万円について同調する方針。文楽協会の担当者は「市長との協議が予算執行の条件という話は聞いていない」と困惑している。
橋下市長はこの日、報道陣に、「(協会は)市民の代表と話さなくても、補助金をもらえると勘違いしている。唯一無二の特権意識を持った集団だ」と批判。「協会だけでなく、特権意識にまみれた文楽は守る必要がない」と、補助金凍結の理由を述べた。
また松井知事も、「もらって当たり前という『上から目線』はいかがなものか」と語った。
●橋下市長「文楽に客が来ない原因追究を」
大阪市の橋下徹市長は28日、市政改革プラン最終案で財団法人「文楽協会」への補助金を25%カットし、「文化軽視」と批判されたことに対する反論を市のホームページ(HP)に掲載した。文化行政の見直しを担当する市の特別顧問らとのメール57通をすべて公開し、「なぜ文楽の公演に観客が集まらないか、真摯に原因追究すべきだ」としている。
公開したのは、文楽協会への補助のあり方や人形遣いら「技芸員」の養成費などについて、3月15日~6月18日、大阪府立大教授の橋爪紳也・特別顧問やコンサルタント会社代表取締役の池末浩規・特別参与らと議論したメール。
HPで、橋下市長は文楽を「大阪発祥の重要な伝統文化と十分に理解している」としたうえで、問題点として▽補助金に頼る協会の現状▽ベテランに偏る技芸員の報酬▽技芸員や協会などにコミュニケーションがなく、文楽振興に関する責任の所在があいまい――などと指摘。「(協会が)根深い特権意識を持つようになったのは、公的な支援を当然として収入が保障されてきたから」と主張した。
(2012年6月29日 読売新聞)
●15時半ごろ、132円も株価が高く終わっているのに驚いた。
理由を探してみると、EU首脳会議がユーロ圏の銀行の監督制度を統一することで合意したこと、だそうです。
いつものように、ロイター記事をひろってみると、
ユーロ圏の首脳は29日、銀行の監督制度を統一することで合意した。同制度には欧州中央銀行(ECB)が関与し、欧州安定メカニズム(ESM)が銀行に直接資本を注入することが可能になる。政府と銀行の「悪循環」を断ち切ることが狙い。
同制度は年内に設立する。EUのファンロンパイ大統領によると、EUの財政ルールを順守している国が、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)とESMを活用して金融市場で国債を支援することも認められる。大統領は会見で「しっかり行動している国が金融安定化のための手段を活用できる道を開いていく。市場を安心させ、一部加盟国の国債の安定を取り戻すことが狙いだ」と述べた。
「欧州安定メカニズム(ESM)のスペイン銀行向け融資が優先債権者扱いにならないことに反応した可能性がある」
赤い文字のところがくせものだ。EU財政ルールが守れないから苦心惨憺しているのではなかったのか。
●教育、結核対策に「橋下色」
2012年6月29日(金)14時24分
大阪市は29日、教育環境のIT化や西成区の結核対策など橋下徹市長の重点施策を新たに盛り込んだ一般会計で1489億円の2012年度補正予算案を発表した。3年間で399億円の支出削減を打ち出した事業見直し案を反映させた。事業見直しによる12年度の支出削減効果は31億円にとどまり、収入の範囲内で予算を組むことを目指した橋下市長の方針は断念。基金取り崩しや市有地売却で454億円の収支不足を補う。
●橋下氏、「大阪都」法案「名前すべてなのに…」 gooニュース
2012年6月29日(金)14:16
与野党が「大阪都」構想実現に向けて大筋合意した新法案を巡り、大阪市の橋下徹市長は29日、広域自治体の名称を「都」とする規定が盛り込まれていないと指摘した上で、「名前がすべてなのに、役所や政治家はセンスがない。都がダメなら、州でもいい。日本で唯一の州なら世界発信もできる」と話した。
橋下市長は道州制論者で、報道陣の取材に、「大阪州を道州制の一里塚にして、関西州に広げればいい」と述べた。
●橋下市長に初ボーナス、205万円…42%削減 gooニュース
2012年6月29日(金)14:45
(読売新聞)
多くの公務員の夏のボーナスが29日、支給された。
近畿では市長就任後、初めてのボーナスを受け取った橋下徹大阪市長をはじめ、知事、政令市長とも厳しい財政事情を反映し、大幅削減が続いている。
近畿の6府県では大阪、京都、兵庫、滋賀の4知事が10~30%カットを実施。最低額は、昨年と同じ30%減の嘉田由紀子滋賀県知事で約187万円。松井一郎大阪府知事も同じ削減率で約203万円となった。
近畿4政令市長で最低額となったのは、大阪市の橋下市長。「政令市長が知事より(給与を)多く受け取るのはおかしい」として、松井知事より月額給与が低くなるよう設定した42%削減が適用されて約205万円となった。規定額より150万円以上の減で、市議(約221万円)より低くなった。
29日で43歳になった橋下市長は同日、報道陣に「ぼくの年齢にしては高い額。市民に納得感を持ってもらえるように、しっかり仕事をしないといけない」と話した。