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世界初、波力発電の実験始まる「潮吹き穴」とは

2014-10-04 15:20:23 | 電力
世界初、波力発電の実験始まる「潮吹き穴」とは
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2014年10月03日 07時42分
読売新聞


 東京大先端科学技術研究センター(東京)は2日、福井県越前町小樟ここのぎの海岸沿いで研究を進める「ブローホール」(潮吹き穴)を利用した波力発電システムの実験開始式を現地で行った。

 センターによると、岩盤掘削によるブローホールの波力発電システムは世界で初めての方式という。来年3月上旬まで発電量や発電コストを調べ、実用化に向けた課題などを検証する。

 ブローホールを使った波力発電は、岩盤に穴を掘り、穴に入る波の上下動によって発生する空気の流れを陸上のタービンが受けて、発電する仕組み。センターによると、穴の掘削工事以外に大規模な工事が不要なため、低コスト化につながるという。

 センターの実証研究は、環境省の地球温暖化対策技術開発・実証研究事業に採択され、2012年度から3年間の事業として進めている。波の圧力によって海水が地上に吹き出す現象がみられ、タービンが設置しやすく、開発の制約も少ないなどの面で、越前町のこの場所を適地と判断した。

 岩盤を斜めに海まで貫通するブローホールは、直径1・4メートル、長さ51~54メートルの3本。傾斜は18・6度。陸上部分に、3本を通る空気を集める「バッファタンク」や空気の流量を調整する「バイパス弁」、往復する空気の流れをとらえて同じ方向に回り続ける新型の「補助翼付きウェルズタービン」を設置した。発電機の出力は最大30キロ・ワットで蓄電する。総事業費は6億円。

 式には地元住民や、自治体関係者らが出席。センターの西村幸夫所長が「“世界初”の波力発電システムが、これまでの実績を超えることを期待している」とあいさつ。内藤俊三町長も「実験が成功し、海に囲まれた日本でますます広まるよう願っている」と述べ、関係者らがタービンの始動ボタンを押して実験開始を祝った。(渡辺彩香)


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