先日、「ザクロを食べなさい」という
天の声が下りてきたと書きましたが、
ザクロの英名について、
ちょっと面白いなと思うことがあったので追記します。
写真は、ネットからお借りしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/73/5261cafd5b229420a01db6aeeee8ebd4.jpg)
さて わたくし、
「ザクロのシロップを作りなさい」と言われましたが、
ザクロの旬は8月。
まだお店にはザクロは出回っていません。
8月まで待つしかないのですが、
食べろと言われた以上、
少しでも早く食べた方がいいのかなと思いました。
ふと、自分で作らなくても
既成のシロップがあるのではないかと思いつき、
検索してみたところ、
『グレナディン・シロップ』が まさにそれだとわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/27/62dfaf5d8523355eea2b8e833543c6d6.jpg)
ヤダ、このシロップ、大昔ウチにありましたよ。
元夫がカクテルに凝っていた頃、
よく使っていたものでした。
甘ったるくて、私はあまり好きではなかった。
何のシロップかも知らずに使っていたんだ・・・。
そうすると、
“グレナディン”とは、『ザクロの』という意味なのか。
じゃあ、名詞になると、“grenade”?
ここで、ゲームの『バイオハザード』を思い出し、
思わずクスクス![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
プレイしたことがある方はご存知と思いますが、
『グレネード弾』という武器がよく出てくるんです。
『グレネード』 = 『ザクロ』 そして
『グレネード』 = 『手りゅう弾』
確かに、ザクロは手りゅう弾に似ているものねぇ。
じゃあ “grenade”という単語には、
『手りゅう弾』と『ザクロ』という
2つの意味が本当にあるんだろうか?
そうだったかなあ。
そんなの、聞いたことないような気が。
私は高校・大学と、専門課程で
英語をみっちり専攻しました。
しかし、く
『ザクロ』を表す英単語を
見た記憶も使った記憶もないことに気づきました。
で、ザクロは英語では何というのか調べました。
すると、予想のナナメ上を行く
“pomegranate” でした。
“pome”って何だ?
フランス語のリンゴ?
いや、あれは“pomme”だ。
しかも“granade”でなく“granate”?
頭の中がパニックです。
で、よくよく調べたところ、
どういう経緯でこの形になったか分かりました。
●ザクロはもともと、古代ローマで
“malum granatum”と呼ばれていた。
“malum” = 『リンゴ』の意味
“granatum” = 『タネの』『粒の』の意味
すなわち
ザクロ = “malum granatum” = 『タネの多いリンゴ』の意味
●ところが、“malum”には
『悪~、不~、誤~』 という あまり良くない意味もあった。
そのせいか、“malum”と同じく『リンゴ』、
加えて『果物』の意味も持つ “ponum” に替わっていった。
ザクロ = “malum ponum granatum”
●“ponum”は、古フランス語では
“pume”あるいは“pome”となった。
(さらに現フランス語では“pomme”に。)
●古フランス語でザクロを
“pome granate”と呼ぶようになった。
●1300年代になると、そのまま英語に借入され、
ザクロは英語で“pomegranate”となった。
●フランス語ではさらに変化し、
“pome”が省かれ、
“granate”は“granade”に変わり、
ザクロは単に“granade”となった。
●17世紀以降に手榴弾が発明された時、
ザクロと形が似ているので、
“granade”と呼ぶようになった。
ということらしいです。
謎が解けて、私はようやく納得できました。
ついでですが、
日本語では 『ザクロ石』となる 宝石のガーネット“garnet”
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/2b/d84fd8a857458db429d2eadb7735993e.jpg)
“garnet”は、古フランス語の“grenat”に由来し、
“grenat”は、上述の
『タネの』『粒の』を意味する“granatum”が語源。
“granatum”には、
『ダークレッド』『臙脂色』という意味もあるからだそうです。
語源を調べていくと、
いろいろつながっていて、とても面白いなと思いました。
ザクロは英語で“pomegranate”。
ここまで由来がわかったので、
初老の脳ミソでも、しっかり記憶できそうです。
ランキングに参加しています。よろしければ、一日一回お願いいたします![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dogeza.gif)
天の声が下りてきたと書きましたが、
ザクロの英名について、
ちょっと面白いなと思うことがあったので追記します。
写真は、ネットからお借りしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/73/5261cafd5b229420a01db6aeeee8ebd4.jpg)
さて わたくし、
「ザクロのシロップを作りなさい」と言われましたが、
ザクロの旬は8月。
まだお店にはザクロは出回っていません。
8月まで待つしかないのですが、
食べろと言われた以上、
少しでも早く食べた方がいいのかなと思いました。
ふと、自分で作らなくても
既成のシロップがあるのではないかと思いつき、
検索してみたところ、
『グレナディン・シロップ』が まさにそれだとわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/27/62dfaf5d8523355eea2b8e833543c6d6.jpg)
ヤダ、このシロップ、大昔ウチにありましたよ。
元夫がカクテルに凝っていた頃、
よく使っていたものでした。
甘ったるくて、私はあまり好きではなかった。
何のシロップかも知らずに使っていたんだ・・・。
そうすると、
“グレナディン”とは、『ザクロの』という意味なのか。
じゃあ、名詞になると、“grenade”?
ここで、ゲームの『バイオハザード』を思い出し、
思わずクスクス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
プレイしたことがある方はご存知と思いますが、
『グレネード弾』という武器がよく出てくるんです。
『グレネード』 = 『ザクロ』 そして
『グレネード』 = 『手りゅう弾』
確かに、ザクロは手りゅう弾に似ているものねぇ。
じゃあ “grenade”という単語には、
『手りゅう弾』と『ザクロ』という
2つの意味が本当にあるんだろうか?
そうだったかなあ。
そんなの、聞いたことないような気が。
私は高校・大学と、専門課程で
英語をみっちり専攻しました。
しかし、く
『ザクロ』を表す英単語を
見た記憶も使った記憶もないことに気づきました。
で、ザクロは英語では何というのか調べました。
すると、予想のナナメ上を行く
“pomegranate” でした。
“pome”って何だ?
フランス語のリンゴ?
いや、あれは“pomme”だ。
しかも“granade”でなく“granate”?
頭の中がパニックです。
で、よくよく調べたところ、
どういう経緯でこの形になったか分かりました。
●ザクロはもともと、古代ローマで
“malum granatum”と呼ばれていた。
“malum” = 『リンゴ』の意味
“granatum” = 『タネの』『粒の』の意味
すなわち
ザクロ = “malum granatum” = 『タネの多いリンゴ』の意味
●ところが、“malum”には
『悪~、不~、誤~』 という あまり良くない意味もあった。
そのせいか、“malum”と同じく『リンゴ』、
加えて『果物』の意味も持つ “ponum” に替わっていった。
ザクロ = “
●“ponum”は、古フランス語では
“pume”あるいは“pome”となった。
(さらに現フランス語では“pomme”に。)
●古フランス語でザクロを
“pome granate”と呼ぶようになった。
●1300年代になると、そのまま英語に借入され、
ザクロは英語で“pomegranate”となった。
●フランス語ではさらに変化し、
“pome”が省かれ、
“granate”は“granade”に変わり、
ザクロは単に“granade”となった。
●17世紀以降に手榴弾が発明された時、
ザクロと形が似ているので、
“granade”と呼ぶようになった。
ということらしいです。
謎が解けて、私はようやく納得できました。
ついでですが、
日本語では 『ザクロ石』となる 宝石のガーネット“garnet”
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/2b/d84fd8a857458db429d2eadb7735993e.jpg)
“garnet”は、古フランス語の“grenat”に由来し、
“grenat”は、上述の
『タネの』『粒の』を意味する“granatum”が語源。
“granatum”には、
『ダークレッド』『臙脂色』という意味もあるからだそうです。
語源を調べていくと、
いろいろつながっていて、とても面白いなと思いました。
ザクロは英語で“pomegranate”。
ここまで由来がわかったので、
初老の脳ミソでも、しっかり記憶できそうです。
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