先日、「ザクロを食べなさい」という
天の声が下りてきたと書きましたが、
ザクロの英名について、
ちょっと面白いなと思うことがあったので追記します。
写真は、ネットからお借りしました。
さて わたくし、
「ザクロのシロップを作りなさい」と言われましたが、
ザクロの旬は8月。
まだお店にはザクロは出回っていません。
8月まで待つしかないのですが、
食べろと言われた以上、
少しでも早く食べた方がいいのかなと思いました。
ふと、自分で作らなくても
既成のシロップがあるのではないかと思いつき、
検索してみたところ、
『グレナディン・シロップ』が まさにそれだとわかりました。
ヤダ、このシロップ、大昔ウチにありましたよ。
元夫がカクテルに凝っていた頃、
よく使っていたものでした。
甘ったるくて、私はあまり好きではなかった。
何のシロップかも知らずに使っていたんだ・・・。
そうすると、
“グレナディン”とは、『ザクロの』という意味なのか。
じゃあ、名詞になると、“grenade”?
ここで、ゲームの『バイオハザード』を思い出し、
思わずクスクス
プレイしたことがある方はご存知と思いますが、
『グレネード弾』という武器がよく出てくるんです。
『グレネード』 = 『ザクロ』 そして
『グレネード』 = 『手りゅう弾』
確かに、ザクロは手りゅう弾に似ているものねぇ。
じゃあ “grenade”という単語には、
『手りゅう弾』と『ザクロ』という
2つの意味が本当にあるんだろうか?
そうだったかなあ。
そんなの、聞いたことないような気が。
私は高校・大学と、専門課程で
英語をみっちり専攻しました。
しかし、く
『ザクロ』を表す英単語を
見た記憶も使った記憶もないことに気づきました。
で、ザクロは英語では何というのか調べました。
すると、予想のナナメ上を行く
“pomegranate” でした。
“pome”って何だ?
フランス語のリンゴ?
いや、あれは“pomme”だ。
しかも“granade”でなく“granate”?
頭の中がパニックです。
で、よくよく調べたところ、
どういう経緯でこの形になったか分かりました。
●ザクロはもともと、古代ローマで
“malum granatum”と呼ばれていた。
“malum” = 『リンゴ』の意味
“granatum” = 『タネの』『粒の』の意味
すなわち
ザクロ = “malum granatum” = 『タネの多いリンゴ』の意味
●ところが、“malum”には
『悪~、不~、誤~』 という あまり良くない意味もあった。
そのせいか、“malum”と同じく『リンゴ』、
加えて『果物』の意味も持つ “ponum” に替わっていった。
ザクロ = “malum ponum granatum”
●“ponum”は、古フランス語では
“pume”あるいは“pome”となった。
(さらに現フランス語では“pomme”に。)
●古フランス語でザクロを
“pome granate”と呼ぶようになった。
●1300年代になると、そのまま英語に借入され、
ザクロは英語で“pomegranate”となった。
●フランス語ではさらに変化し、
“pome”が省かれ、
“granate”は“granade”に変わり、
ザクロは単に“granade”となった。
●17世紀以降に手榴弾が発明された時、
ザクロと形が似ているので、
“granade”と呼ぶようになった。
ということらしいです。
謎が解けて、私はようやく納得できました。
ついでですが、
日本語では 『ザクロ石』となる 宝石のガーネット“garnet”
“garnet”は、古フランス語の“grenat”に由来し、
“grenat”は、上述の
『タネの』『粒の』を意味する“granatum”が語源。
“granatum”には、
『ダークレッド』『臙脂色』という意味もあるからだそうです。
語源を調べていくと、
いろいろつながっていて、とても面白いなと思いました。
ザクロは英語で“pomegranate”。
ここまで由来がわかったので、
初老の脳ミソでも、しっかり記憶できそうです。
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天の声が下りてきたと書きましたが、
ザクロの英名について、
ちょっと面白いなと思うことがあったので追記します。
写真は、ネットからお借りしました。
さて わたくし、
「ザクロのシロップを作りなさい」と言われましたが、
ザクロの旬は8月。
まだお店にはザクロは出回っていません。
8月まで待つしかないのですが、
食べろと言われた以上、
少しでも早く食べた方がいいのかなと思いました。
ふと、自分で作らなくても
既成のシロップがあるのではないかと思いつき、
検索してみたところ、
『グレナディン・シロップ』が まさにそれだとわかりました。
ヤダ、このシロップ、大昔ウチにありましたよ。
元夫がカクテルに凝っていた頃、
よく使っていたものでした。
甘ったるくて、私はあまり好きではなかった。
何のシロップかも知らずに使っていたんだ・・・。
そうすると、
“グレナディン”とは、『ザクロの』という意味なのか。
じゃあ、名詞になると、“grenade”?
ここで、ゲームの『バイオハザード』を思い出し、
思わずクスクス
プレイしたことがある方はご存知と思いますが、
『グレネード弾』という武器がよく出てくるんです。
『グレネード』 = 『ザクロ』 そして
『グレネード』 = 『手りゅう弾』
確かに、ザクロは手りゅう弾に似ているものねぇ。
じゃあ “grenade”という単語には、
『手りゅう弾』と『ザクロ』という
2つの意味が本当にあるんだろうか?
そうだったかなあ。
そんなの、聞いたことないような気が。
私は高校・大学と、専門課程で
英語をみっちり専攻しました。
しかし、く
『ザクロ』を表す英単語を
見た記憶も使った記憶もないことに気づきました。
で、ザクロは英語では何というのか調べました。
すると、予想のナナメ上を行く
“pomegranate” でした。
“pome”って何だ?
フランス語のリンゴ?
いや、あれは“pomme”だ。
しかも“granade”でなく“granate”?
頭の中がパニックです。
で、よくよく調べたところ、
どういう経緯でこの形になったか分かりました。
●ザクロはもともと、古代ローマで
“malum granatum”と呼ばれていた。
“malum” = 『リンゴ』の意味
“granatum” = 『タネの』『粒の』の意味
すなわち
ザクロ = “malum granatum” = 『タネの多いリンゴ』の意味
●ところが、“malum”には
『悪~、不~、誤~』 という あまり良くない意味もあった。
そのせいか、“malum”と同じく『リンゴ』、
加えて『果物』の意味も持つ “ponum” に替わっていった。
ザクロ = “
●“ponum”は、古フランス語では
“pume”あるいは“pome”となった。
(さらに現フランス語では“pomme”に。)
●古フランス語でザクロを
“pome granate”と呼ぶようになった。
●1300年代になると、そのまま英語に借入され、
ザクロは英語で“pomegranate”となった。
●フランス語ではさらに変化し、
“pome”が省かれ、
“granate”は“granade”に変わり、
ザクロは単に“granade”となった。
●17世紀以降に手榴弾が発明された時、
ザクロと形が似ているので、
“granade”と呼ぶようになった。
ということらしいです。
謎が解けて、私はようやく納得できました。
ついでですが、
日本語では 『ザクロ石』となる 宝石のガーネット“garnet”
“garnet”は、古フランス語の“grenat”に由来し、
“grenat”は、上述の
『タネの』『粒の』を意味する“granatum”が語源。
“granatum”には、
『ダークレッド』『臙脂色』という意味もあるからだそうです。
語源を調べていくと、
いろいろつながっていて、とても面白いなと思いました。
ザクロは英語で“pomegranate”。
ここまで由来がわかったので、
初老の脳ミソでも、しっかり記憶できそうです。
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