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イノシシのメディスン(修正再掲)

2019年03月23日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン イノシシ Wild Boar の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。


動物として


イノシシ     鯨偶蹄目 イノシシ亜目 イノシシ科
学名:Sus scrofa  英名:Wild Boar


ブタの原種とされ、数多くの亜種がいるが、
5属から成る。


■バビルサ属(Babyrousa)■

●バビルサ B. babyrussa  英名:Babirusa
スラウェシ島とその東の小島にだけ分布。
無毛に近い。





■モリイノシシ属(Hylochoerus)■

●モリイノシシ H. meinertzhageni 英名:Giant forest hog
アフリカ大陸の赤道近辺に分布。
大形種。目の下に突起を持つ。





■カワイノシシ属(Potamochoerus porcus)■

●カワイノシシ P. larvatus 英名:Bushpig
サハラ砂漠以南のアフリカ、マダガスカル島に分布。




●アカカワイノシシ P. porcus 英名:Red River Hog
サハラ砂漠以南の西アフリカに分布。
やや小形で美しい種。





■イボイノシシ属(Phacochoerus aethiopicus)■

●イボイノシシ P. aethiopicus 英名:Desert Warthog
サハラ砂漠以南のアフリカに広く分布。
両目の間隔が広く、目の下と牙の上に大きな突起を持つ。




●ケープイボイノシシ P. africanus 英名:Common Warthog
アフリカ南部に分布。イボイノシシの亜種とされることもある。





■イノシシ(Sus)属■
最大のグループで、主なものとして以下がいる。

●イノシシ S. scrofa  英名:(wild) boar
世界中に分布。





●コビトイノシシ S. salvanius  英名:Pygmy hog
ネパール、アッサム地方、ブータンに分布。
ノウサギ大の小形種で、イノシシで唯一絶滅が心配されている。





●ヒゲイノシシ S. barbatus 英名:Bornean Bearded Pig
マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島に分布。
長毛のひげを持つ。





●スンダイボイノシシ S. verrucosus 英名:Javan warty pig
スラウェシ(セレベス)島、ジャワ島、フィリピンに分布。
頭部の両側に各3個の突起を持つ。





イノシシはもともと、ユーラシア大陸南部、
アフリカ、日本などに分布していたが、
アメリカ大陸、オーストラリア、ニュージーランドなどにも
人間によって持ち込まれて再野生化し、
生息域を大きく広げることとなった。


生息域や種によって、体格にかなりの差がある。
アメリカや中国では、
体重300~400キロを超える大型種がいるが、
日本に生息する2亜種は小柄で、
ニホンイノシシは80~150キロ、
リュウキュウイノシシは50~70キロ程度である。

ニホンイノシシ


リュウキュウイノシシ



平均としては、
体長 90~180センチ
体重 40~200キロ
肩高 45~100センチ


【以降、イノシシ属イノシシの説明】


低山帯から平地にかけての森林地帯、草原などに生息。
水場を好み、林地に隣接する水田や農耕地など、
人里に出没することもある。


昼行性だが、特に早朝や夕方に活発に行動する。
人間の近くに棲むものについては、
夜行性になる傾向がある。


成熟したオスは単独で生活するが、
若いオスは、小群を形成することもある。
メスは通常、子と家族単位の群れを形成し、
50頭程の大きな群れとなることもある。


食性は雑食性。(動物性は1~3割程度)
植物性としては、イモ、チガヤなどの根茎、
葉、果実、ドングリなどの木の実、
タケノコ、キノコなどを食べる。
動物性としては、昆虫類、ミミズ、サワガニ、
カエル、トカゲ、鳥の卵などを食べる。
また、大形動物の死肉も食べる。


アジアのイノシシには、
頭頂から背にかけ、剛毛のたてがみを持つものが多いが、
ヨーロッパのイノシシには、たてがみはほとんど見られない。



子は体に縞模様があり、『ウリボウ』とよばれる。



視覚はあまり良くないが、優れた嗅覚と聴覚を持つ。
嗅覚は特に優れており、犬並みとされ、
地中にある動植物も探し出して食べる。


剛毛がない鼻鏡(鼻先)は柔らかく、触覚は鋭敏で、
見慣れないものは鼻鏡で触れて確認する。



また、鼻先は強靭な武器にもなり、
オスで70キロ以上、メスで50~60キロ程度の石を
押し上げて動かすことができる。



オスは、非常に鋭い牙を持ち、
鼻先でしゃくり上げるようにして攻撃する。



メスは牙が短いため、牙を用いた攻撃をする事は少ないが、
代わりに大きな顎で噛み付くことがある。


学習能力、記憶力は高く、
一度学習したことは、半年以上記憶しているとされる。
このため、一度「餌場」と認識した場所には
繰り返し侵入し、人間から害獣とされることが多い。


体格に見合わない、優れた身体能力を持つ。
時速約45キロの速さで走り、
助走なしで1メートル程度の高さを跳び越える。


一方、跳び越えるよりも
くぐり抜けることを選ぶ習性があり、
成獣も、高さ20~40センチの隙間を
くぐり抜けて突破することがある。


直進しかしないと思われがちだが、
他の動物と同様、急停止や急な方向転換もする。


泳ぎも巧みで、川や海峡を数キロ泳ぎ渡ることもある。


寄生虫を落としたり、体温調節のため、
水浴や泥浴をする習性がある。



非常に神経質で、警戒心が強く、
見慣れないものは避けようとする習性があり、
餌場や寝床、水場は頻繁に変える。


不用意に近づいたり、不意に遭遇した場合は、
たてがみを逆立てて威嚇音を発し、
突進してくることがある。
不意に遭遇した場合は、
目線を外さず、しばらく動かずにいるか
向かい合ったまま、ゆっくりと後退するのがよいとされる。


アニマル・メディスンとして


<< イノシシが象徴するもの >>
対峙、勇気、力、戦士、騎士道精神、自信、怖れ知らず
強い決意、不屈の闘志、誠実さ、繁栄、豊かさ、変革   
   

イノシシは、動物のスピリットの王国において、
最も攻撃的で、勇敢な戦士の一員である。


怖れ知らずで大胆不敵なイノシシは、
戦士、騎士道精神、激しい闘志を象徴し、
イノシシのメディスンは、
何事にも正面から立ち向かう勇気、
自分を信じて突き進むパワーを包含する。


イノシシはわれわれに、
自分では気づいていないかもしれないが、
誰もが皆、戦士のような側面を持っていること、
人生のあらゆる問題と対峙するための
勇気を携えていることを伝えている。


イノシシはわれわれに、
勇気を出して、真実を見るよう伝えている。
自分や他人に対して、嘘をついていないか。
目を背け、先送りにしている問題はないか。
時に立ち止まり、自分の心に深く問いかけ、
考えてみるよう促している。


自分に降りかかった問題や自分に課された課題と
真正面から向き合って対処するのなら、
その“戦い”において、
もう半分勝利したも同然であると
イノシシは伝えている。
重要なのは、内なる戦士の精神を奮い立たせ、
意識・無意識を問わずに避けてきた問題や
人物と対峙することであると
イノシシはわれわれに伝えている。


さらにイノシシは、
われわれが何よりもまず向き合うべきは、
自分の中にある“恐れ”であると伝えている。


自分の中の恐れと向き合うことは、
自分の弱点に気付くことにつながる。
弱みを強みに変えていくことは、
霊的な成長をもたらしてくれる。


イノシシは、自己の発見、変革、効率を象徴する。
目標を達成するためには、
自分に与えられた能力や強みを
効果的に使うだけでなく、
自分をよく省みて、
弱みがあれば強みに変えていくこと、
自己発見と自己変革がより重要であると
われわれに教えている。


イノシシは危険を察知すると、
死力を尽くして家族を守る。
攻撃と防御は表裏一体であり、
イノシシは獰猛さを象徴すると同時に、
守護、保護も象徴する。


イノシシは、われわれが闘争や
人生の困難に直面している時、
大きなサポートを与えてくれる。


イノシシは、決断力、意志の強さを象徴する。
目標を定め、走り始めたイノシシは、
意識を深く集中しており、
その行く手を阻んだり、進路を変えさせることは
非常に困難である。


イノシシはわれわれに、
自分の人生の決定権は自分自身にあること、
人生の岐路においては、常に意志を強く持ち、
一度自分で決めたことは、
何が起きてもやり遂げるよう伝えている。


さらに、それがたとえ失敗に終わったとしても、
他の人や物のせいにしない勇気も持つよう、
イノシシはわれわれに伝えている。


雄々しく突き進むイノシシは、
男性性、強い生命力や性衝動、繁栄を象徴する。
一方、メスは多産で、愛情深く子育てをすることから、
豊かさ、富、幸運も象徴する。


地下に伸びる根や葉を掘り当てるイノシシは、
母なる大地や地球との繋がりが深く、
地上のあらゆるものとも関わりを持ち、
母なる大地の恩恵を象徴する。


イノシシは掘り当てた食べ物を
仲間や家族に分け与える。
イノシシの富は、仲間と共有する富である。


イノシシはわれわれに、
身近に困っている人がいるのなら、
自分の富を分け与えるよう伝えている。
そうすることで、われわれの
霊的な豊かさが増すと教えている。


イノシシは非常に神経質で、
知らないものに対しては強い警戒心を持つが、
仲間や家族はとても大事にする。
イノシシは、何種類もの声色を使い分け、
仲間とコミュニケーションを取っている。


イノシシはわれわれに、
もっと周りの人とコミュニケーションを取り、
自分の気持ちを伝えたり、
相手の気持ちを考えるよう伝えている。


イノシシの視力はあまり良くないが、
聴覚と嗅覚は非常に優れている。
イノシシは五感を駆使し、
常に周囲を意識しており、
われわれにも、もっと五感を研ぎ澄ませ、
自分の周りで何が起きているのか、
周りの人が何をしているのか、
もっと注意を払うよう伝えている。


さらにイノシシはわれわれに、
目に見えているもの、表層に惑わされず、
その下に隠れた真実を見通すよう
教えている。


イノシシのトーテムを持つ人は、
意志が強く、計画的で効率を重視し、
夢を実現するため、骨身を惜しまず努力する。
非常に社交的で、思いやりがあり、
他者に分け与えることに喜びを感じる。
家族やパートナーに対しては誠実である。
他人の否定的な意見に左右されたり、
恨みを抱くようなことはせず、
どんな時も、堅固な自己を保持する。


世界中で何世紀にもわたり、
王、戦士、指導者、戦略家、軍隊の将校、
シャーマン、オカルト実践者などは、
イノシシの魔力は、動物のスピリットの中で
最も強力なもののひとつと考え、
重要な局面において、
イノシシのトーテムを召喚していた。


また、イノシシはしばしば紋章にされていた。

英国 リチャード3世の紋章



世界中で古くから、
イノシシが登場する数多くの神話や伝承がある。
北欧神話、ギリシャ神話、
ヒッタイト(現在のトルコ)神話においては、
人間は悪いことをすると、罰として
イノシシに変身させられるという話が
数多く残っている。


北欧神話において、
イノシシは、豊穣の神フレイと双子の妹フレイヤの聖獣であった。
フレイは、馬よりも速く走ることができる
『グリンブルスティ(“黄金に輝く剛毛”の意)』という名のイノシシに乗り、
空や水面を疾走していた。



黄金に輝くグリンブルスティが通ると、
漆黒の闇も真昼のように明るくなったことから、
イノシシは太陽の象徴でもあった。


北欧民族は、戦士がイノシシの装飾付きの兜や
マスクを身につけると、
女神フレイヤの庇護を受けると信じていた。



また、豊かさや繁栄を象徴するイノシシは、
ユール(北欧のクリスマス)に欠かせないものであった。
イノシシは、翌年の豊かな収穫を祈念したり、
新年の神聖な宣誓を行う際、
供物として神に捧げられた。


ケルト文化において、
イノシシは神秘に満ちた神聖な生き物であり、
ケルト人はイノシシをトルクと呼び、
戦争・戦闘の際の盟友としていた。


アイルランドの伝承においては、
『トルク・トリアス』というイノシシの王が登場する。
トルク・トリアスは女神ブリジッドの獣であり、
異世界に生きる存在であった。

トルク・トリアスの彫刻



ケルト人は、イノシシの頭は健康や力強さ、
あらゆる攻撃からの防御・守護を象徴すると考え、
イノシシの牙で作ったお守りを身につけていた。


ケルトの司祭は、
イノシシを霊的なパワーの化身として崇めた。
人が死ぬと、魂が死後の世界に無事に移動できるよう、
イノシシの力を借りるとして、
墓にイノシシの肉を供えた。


ケルト神話の狩猟神にして冥府神、
多産や豊作とも関係の深いケルヌンノスは、
しばしばイノシシとともに描かれた。



ギリシャ神話においては、
エリュマントス山に棲む怪物のような大イノシシ
『エリュマントスの猪』が登場する。

ヘラクレスに捕らえられるエリュマントスの猪



ネイティヴ・アメリカンの一部の部族では、
戦闘の際、イノシシに似せたマスクを被り、
敵を脅かしたり、威嚇していた。


日本においても、古くから
白いイノシシは神の使いであり、
縁起がいいものとされてきた。
また、イノシシを山の守り神・霊獣とし、
イノシシを祀る神社仏閣も数多く存在する。


ヒンズー教において、
イノシシは生命と繁殖力の源として崇められた。
三最高神の一柱であるヴィシュヌ神は、
第3のアヴァターラ(化身)をイノシシとした。

第3のアヴァターラ ヴァラーハ




イノシシは頭が良く、神経質で臆病でありながら
時に激しい怒りを爆発させ、渾身の力で体当たりする。
イノシシのメディスンは強力であるが、
一筋縄ではいかないエネルギーでもある。


イノシシのメディスンは、
人生で直面する課題や不快な状況を通し、
己の恐れを勇気に変える強力なメディスンである。


イノシシはわれわれに、
自分の弱さと正面から向き合うこと、
人生で遭遇するさまざまな困難に怯まず、
全力で立ち向かい、対処していく重要さを教えている。



《逆位置》


向き合わなければならなかった問題、
状況、感情が表面化しようとしている。
どうして今まで避けてきたのか、
真剣に考えなさい。

自分に嘘をついていないか。

他人に嘘をついていないか。

嘘を止め、正直になりなさい。

自分にもっと自信を持ちなさい。

自分の意思を強く保ちなさい。


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ハチドリのメディスン(修正再掲)

2018年11月16日 | ・アニマル・メディスン
今回はアニマル・メディスン ハチドリ Hummingbird の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。




オナガラケットハチドリ



動物として


ハチドリ   アマツバメ目 ハチドリ科
学名:Apodi Peters  英名:Hummingbird


約340種から成る。


合衆国南西部からアルゼンチン北部にかけての南北アメリカ大陸と、
カリブ諸島に分布。
特にコロンビア、エクアドル、ペルーに多い。


大多数は熱帯、亜熱帯の森林部に生息しているが、
アラスカなどの寒冷地帯や砂漠地帯、
低地林から標高4,000メートルを超えるアンデス山脈まで、
多種多様な環境に適応して生息。
公園や人家付近でも見られる。
越冬のため、南北アメリカ大陸を縦断する種もいる。


英名も和名も、
ハチのような羽音を立てることから名づけられた。


鳥類の中で最も体が小さく、
体長は、5~25センチ、
体重は、2~20グラムしかない。


最小種は、マメハチドリ Bee hummingbird
体長 5~6センチ(くちばしを含む)
体重 2~3グラム





最大種は、オオハチドリ Giant hummingbird
体長 20~23センチ(くちばしを含まず)
体重 18~24グラム





食性は、植物食(主に花蜜)。
花蜜以外では、樹液を吸ったり、
蚊などの小さな昆虫類やクモを捕食することもある。


ホバリングをしながら、
花の中にくちばしを挿し込み、蜜を吸う。
くちばしは蜜を吸いやすいよう、細長い形状をしている。


ヤリハシハチドリ Sword-billed hummingbird


オウギハチドリ Purple-throated Carib Hummingbird



羽ばたきが非常に速く、ホバリング飛行をするのが
最大の特徴である。
小形種は毎秒70~80回、
大形種は毎秒8~10回羽ばたく。


通常、鳥は飛ぶ時、
翼を打ち下ろすことで揚力を得るが、
ハチドリの場合は昆虫と同様に、
翼を上げる時にも揚力を得ている。
また、翼を回転させることで、後退もできる。



ハチドリの飛行は、常に安定している。
突風が吹いたり、乱気流が発生しても、
ハチドリは、主翼や尾翼の角度、
広げた尾翼の面積や向き、
主翼の振幅を様々に変化させ、
巧みに体勢を維持できる。


毎秒、体長の約400倍の距離を飛ぶと
推定される。
これは、ハチドリは時速約50キロで、
止まることなく約800キロを飛行するものと
換算される。


さらに、オスは求愛行動を行う際に急降下するが、
そのスピードは時速80キロと推定される。


ホバリングは高エネルギーを必要とするため、
ハチドリは脊椎動物の中で、
最も活発な代謝を行っていると考えられている。
心拍数は毎分1260回、
木に止まっていても、毎分平均500回で、
酸素消費量は、人間の約10倍とされている。


ハチドリは、新たに摂取した糖を
30~45分以内にエネルギーに変換し、消費できる。
これはすなわち、ハチドリは
夜間や渡りのための脂肪を除いて、
エネルギーを体内に備蓄する必要がないということである。


この高い代謝により、
ハチドリは睡眠中であっても、
体重の約10%を失うことになる。
ハチドリは、夜間や食事を取っていない時、
深い昏睡状態(Torpor)に入ることで
エネルギーの消費を抑えている。


昏睡に入ると、体温は活動時の40℃から
18℃にまで降下し、
心拍数は、活動時の1260回から
50~180回にまで激減する。

熟睡するハチドリ



ハチドリの腎臓は、特殊な働きをしている。
ハチドリは日中、体重の5倍の水分を摂取するため、
水分過多とならないよう、
また、昏睡時などには水分が欠乏しないよう、
消費量に合わせて腎機能の処理速度が変化している。


足は退化しており、枝に止まることはできるが
歩くことはほとんどできない。


巣は枝の上に作られ、
通常、直径5~6センチの深いコップのような形状をしている。



玉虫色に輝く羽を持つ種が多く、
空飛ぶ宝石、密林の宝石とも呼ばれている。


解説は英語ですが、玉虫色に輝く羽をぜひご覧下さい。
特に中盤から、素晴らしい輝きです。
Anna's Hummingbird Macro 4k 60FPS



アニマル・メディスンとして


<< ハチドリが象徴するもの >>
愛、歓び、幸福、美、敏捷性、活力、癒し、無限
永続性、バランス、復活、ダンス
      

ハチドリは世界最小の鳥であるが、
スピリットアニマルとしては非常にパワフルであり、
多くの象徴的な意味を持っている。
特に中央アメリカの先住民族は、
ハチドリは強い霊力を持つ存在と信じていた。


ハチドリは、愛を象徴する。
ハチドリはハートチャクラを開き、
心に愛を呼び覚ます魔力を持つ鳥とされ、
ハチドリの羽は千年以上も前から、
愛を覚醒する呪術やまじないに使われてきた。


愛に満ち、開かれたハートがなければ、
人生の甘美さや喜び、さらには
真の幸福を味わうことは困難である。
ハチドリはわれわれに、もっと心を開き、
堂々と自分の愛を表現するよう、
また、他者が自分に与える愛を
しっかりと受け取るよう伝えている。


ハチドリは、喜びと幸福を象徴する。
ハチドリにとって、生きることは
花から花を飛び回って蜜を味わい、
美しい色を帯びて光輝き、
生きている喜びを表現することである。
花から花へと飛び回るハチドリの動きは
歓喜のダンスであり、
羽ばたきと歌は、歓喜の振動である。


ハチドリはわれわれに
もっと笑い、時に踊ったり歌ったり、
人生の瞬間をもっと慈しみ楽しんで、
いま生きている、生かされている『魔法』に
感謝するよう伝えている。
そして、自分の喜びはどこにあるのか、
自分の内側に喜びを求めているのか、
あるいは外側に求めているのか、
自分の喜びの源は何なのか、
時に立ち止まって考えるのが重要であると
教えている。


宝石のように美しく繊細なハチドリは、
醜いものや粗野なものを嫌い、
不和や不調和、不快なエネルギーを感じ取ると、
ただちに飛び去ってその場を離れる。

ハチドリはわれわれに
醜いものと関わる時間は無駄であり、
人生の貴重な時間をそのようなものと関わることで
無駄にしてはならないと伝えている。


ハチドリは、あらゆるものの中に
美を見出す透視能力を持っている。
そして、どのような状況下でも、
すべての人やものの内側から
至高の美を引き出す力を持っている。


ハチドリは常に至高の美を探求し、
喜びを世界に広げることを使命としている。
ハチドリはわれわれに
美術館やコンサートなどに行き、
自分の人生と魂を美しいもので満たすよう
伝えている。
さらに、人生をもっとシンプルにとらえ、
他人を批判するような態度は改め、
自分に与えられたギフトを楽しむよう伝えている。


ハチドリをメディスンに持つ人は、
人生を愛し、人生がもたらす喜びを愛している。
その存在は周囲にも喜びをもたらし、
人と人を最善な関係で結びつける才能を持っている。


ハチドリは敏捷性、柔軟性を象徴する。
神はハチドリを唯一無比の鳥として創ったため、
ハチドリは、他の鳥には不可能なホバリングをしたり、
全方向に自由自在に飛ぶことができる。


ハチドリはわれわれに、
どんな時も柔軟性や身軽さを失わず、
心を明るく、ポジティブに保つよう伝えている。


困難な状況から脱するには、時に
自分の進路を変えなくてはならないこともある。
不安や心配は、心と身体を重たくし、
エネルギーを余計に消耗させ、
素早い動きを取れなくするだけである。


ハチドリのメディスンは、
気持ちをポジティブにする強力なパワーを持つ。
ハチドリはわれわれの気持が沈んだ時、
大きなサポートを与えてくれる。


ハチドリは羽を自在に動かすことで
どんな強風の中であっても、
体勢を崩したり、バランスを失うことはない。
ハチドリはわれわれに、
どんな時も自分を堅固に保つよう伝えている。
そして、自分の求めるものを
諦めず追求し続けるよう伝えている。


ハチドリは8の字に翼を動かし、
絶え間なく飛び回って蜜を吸うことから、
永遠、無限を象徴する。


ハチドリはわれわれに、
“今”という瞬間より大切な時はないと伝えている。
過去にいつまでも心を囚われていてはならない。
過去が今この瞬間の自分を創り、
今の自分が未来を創っていくのだと考えるよう
教えている。


ハチドリは絶え間なく飛び続け、
時に数千キロの距離を移動することもある。
ハチドリは活力を象徴し、
自分のエネルギーや資源をどう使うか、
よく考えて行動するよう伝えている。


ハチドリは花や薬草、癒しと関連付けられる。
ハチドリは、蜜を吸いながら受粉を助け、
植物の命を繁ぎ、花を咲かせる手助けをしている。
ハチドリは植物のお陰で生き、
植物はハチドリのお陰で生きている。
ハチドリはわれわれに、
自分は何かの役に立っているか、
自分は何の恩恵で生きているのか、
時に考えてみるよう促している。


ハチドリは、繊細さや強い感受性を象徴する。
ハチドリのメディスンを持つ人は、
周りの人の感情の動きや言葉から
微妙なニュアンスも感じ取ることができる。


ハチドリは、復活を象徴する。
ハチドリは夜、死んだように深く眠り、
太陽が昇ると、蘇ったかのように飛び始める。


ハチドリはまた、19世紀に
ネイティブ・アメリカンの間で起こった宗教運動
ゴーストダンス(死者の踊り)や
ゴーストシャツ信仰と深い関連を持つ。


ゴーストシャツ


ネイティブ・アメリカンの伝統や生き方は、
白人に徹底的に破壊され、
それにより、人間は大自然から分離し、
外見は豊かでありながら内面は荒廃し、
孤独感とともに生きることとなった。

ネイティブアメリカンは、
この状態から地球を救うのがゴーストダンスであり、
ゴーストダンスを踊ることで、
先祖の霊が蘇って白人を追い出し、
大地にバッファローなど動物たちも戻って、
幸福な世界が復活すると信じていたが、
そのダンスのリーダーがハチドリであった。


ハチドリはわれわれに、
母なる大地を尊び、動物たちに敬意を払い、
自然と共に慎ましく生きる伝統に復帰するよう伝えている。


メソアメリカの古代文明において、
ハチドリは最も高貴な鳥とされ、
数多くの神話に神として登場する。


マヤ・アステカ文明の神話において、
太陽神「ウィツィロポチトリ」は、ハチドリの化身である。
「ウィツィロポチトリ」とは古典ナワトル語で
「蜂鳥の左足」「南の蜂鳥」を意味し、
「左」はアステカ族にとって「強い側」を意味する。


ウィツィロポチトリは、アステカ族において
主神、太陽神、軍神、狩猟神であり、
アステカの首都テノチティトラン(現メキシコシティ)の
守護神でもあった。

アステカ神話によると、アステカ族は12世紀、
「“蛇を咥えた鷲がサボテンにとまっている地”を見つけ、
そこに新しい都を築け」という
ウィツィロポチトリの神託に従い、
民族起源の地アストランを棄てて出発した。

メキシコ中央高原を数十年彷徨った末、
1325(または1345)年、
テスココ湖の小島で予言通りの光景を目撃し、
そこにテノチティトランを築いた。

現在のメキシコ国旗は、その神話をモチーフにしている。


アステカ民族は、
太陽神ウィツィロポチトリが朝日をもたらすと信じ、
ウィツィロポチトリの敵である
夜の神テスカトリポカ(キリスト教でいう悪魔)が
ウィチロポチトリと闘って勝ち、
闇が世界を支配することを非常に恐れた。

アステカ人は、ウィツィロポチトリの勝利を祈願し、
毎日、神殿で戦争捕虜を生贄にして、
その心臓を供物として捧げ続けた。

アステカの司祭は儀式を行う際、
ハチドリの羽を身に着けた。
また、呪術師にかけられた呪いを解く際にも
ハチドリの羽を使用した。

アステカ人にとって、ハチドリは復活の象徴であった
戦闘で死亡した戦士は空に昇り、
太陽の周りを4年回ると
ハチドリに生まれ変わると信じていた。


マヤ文明において、
ハチドリは、黒い太陽や第五世界と
深い関わりを持つと考えられていた。

マヤ人の信仰によると、
現在の第四世界は、大きな変容と変化、
黒い太陽の到来で終焉を迎える。

現在のように、西洋文明が優位を保ち、
自然を破壊し続けていくのなら、
地球と人類に未来はない。

人類が自分の文明の欠点に気付き、
自然と共存共栄する道に戻ることで、
ハチドリが象徴する平和と癒しの第五世界が
到来するという信仰であった。

また、マヤ人は
ハチドリは太陽が変装した姿であると考えていた。

さらにマヤ人は、神は全ての鳥を創った後、
残った小さな羽で2羽のハチドリを創り、
その2羽は世界で初めての結婚式を挙げたと信じていた。


タイノ族にとって、
ハチドリは、新しい命をもたらす神聖な存在で、
平和、守護、復活の象徴であり、
タイノ族の兵士は『ハチドリの戦士』と呼ばれていた。

また、タイノ族には
敵対する部族の若い男女が恋に落ち、
周囲の反対を乗り越えて恋を成就させるため、
片方がハチドリ、もう片方は赤い花になったという
伝承もあった。


ペルーのインカ文明においては、
衣服、儀式、建造物の装飾にまで
ハチドリの羽を使っていた。

ナスカ(ペルー)の地上絵 全長約96メートルのハチドリ



ネイティブ・アメリカンの伝承にも、
ハチドリは数多く登場する。


モハーヴェ族には、
太古の昔、人間は地下の暗闇に住んでいたが、
光を見つけようとしてハチドリを飛ばすと、
ハチドリは、曲がりくねった通路の先に
太陽の光を見つけ、
人間を地上に導いたという伝承がある。


かつて存在したチマ族にも、
以下の伝承がある。

他部族との戦いに勝利したチマ族は、
喜びで浮かれるあまり、
ハチドリが先祖の霊であることを忘れ、
たくさんのハチドリを捕まえて殺し、
祝宴のごちそうとして食べてしまった。

すると神は怒り狂い、チマ族を村もろとも
湖の底に葬り去ったというお話である。


ハチドリはしばしば、タバコ草と関連付けられた。
プエブロ族は、ハチドリはタバコの鳥とし、
今はないアラワク族は、
ハチドリが世界にタバコをもたらしたと考え、
チェロキー族は、シャーマンがタバコ草を探す時、
ハチドリの姿になって探すと考えた。


また、ハチドリはしばしば
雨とも関連付けられていた。

ホピ族とズニ族は、ハチドリのおかげで、
雨が降ると信じていた。
ホピ族には、以下の伝承もある。

雨が降らないため、人々は飢饉に苦しんでいた。
ある家では、両親が食べ物を探して旅に出てしまい、
幼い兄妹がふたりだけで留守番をしていた。

退屈した兄がおもちゃのハチドリを作ると、
妹がそれを空に放り投げた。
すると、おもちゃのハチドリは命を得て、
畑にトウモロコシを実らせた。

次にハチドリは、
地下世界にいる豊穣の神に会いに行き、
大地に実りをもたらすよう嘆願した。
すると、豊穣の神は雨を降らせ、
豊かな実りとともに両親も戻ったというお話である。


ピマ族において、
ハチドリはノアの方舟の鳩の役割をし、
大洪水が終わった証しとして、
花を持ち帰ってきたと信じていた。


プエブロ族は、ハチドリとの関わりがとても深い。
プエブロ族は、ハチドリダンスを踊り、
ハチドリの羽を使って雨乞いの儀式を行った。

また、死産した子や
生まれてすぐに亡くなった子は
すぐに生まれ変わるよう、
ハチドリの羽で飾った棒を掲げ、
祈りを捧げる儀式も行った。

さらに、プエブロ族のシャーマンは、
母なる大地に供物を届ける使者として
ハチドリを使った。

また、以下の伝承もある。

太陽との賭けに負けて盲目になった悪魔は、
怒り狂って口から熱い溶岩を噴き、
大地は猛火に包まれた。
すると、ハチドリが雲を集めて
雨を降らせ、地球を救った。
そしてハチドリの喉の輝きから
虹ができたというお話である。


ハチドリは風のエレメントと関連し、
知性や高尚な思考、俯瞰と結びつけられる。


ハチドリは本能的に美を感じ取る。
ハチドリは、神から与えられている祝福や
自分の周りにある美に気づかない人間を
憐れに思っている。


ハチドリは現在の瞬間における美を
われわれに気づかせてくれる。
ハチドリは飛び回り、踊りながら、
植物の持つ癒しの力を覚醒する。
小さなハチドリは、
花から生命の神髄を引き出す方法を
われわれに見せ、れわれれを癒し、
愛がいかに生きる上で大切なものか
われわれに教えている。



《逆位置》


ハートが閉じていないか。頑なになっていないか。

心に問題を抱えていないか。

他の人からの愛を失うような
冷淡で無礼な態度を取っていないか。

日々楽しむことを忘れていないか。

自分に与えられている祝福に感謝しているか。

周りにある美に気づいていないのではないか。

ハートが閉じていると思うなら、
何故そうなったのか、よく考えてみなさい。


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アリのメディスン(修正再掲)

2018年09月18日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン アリ Ant の巻です。





パンダアリ


ミツツボアリ



動物として


アリ    ハチ目 スズメバチ上科 アリ科
学名:Formicidae  英名:Ant 


約1万種から成る。
日本には、約300種が生息している。


生物学的に、スズメバチやベッコウバチに近縁である。
ハチは毒針を持つが、アリの多くは毒針を持たない点、
ハチは翅を持つが、アリは翅を持たない点から、
ハチとアリは別種と考えられることが多いが、
スズメバチにより近縁なのは、
ミツバチよりもアリである。

スズメバチ


ベッコウバチ



熱帯から冷帯まで、
砂漠・草原・森林など環境を問わず、
陸上のあらゆる地域に分布。


食性は、基本的に肉食性。
ただし、種によっては、
ムカデやトビムシなど特定の生物のみを食べる種、
自ら栽培した菌類を食べる種、
植物の蜜やアブラムシの甘露を食べる種など、
多種多様な食性を持つ。


地中に巣を作る種が多いが、
枯れ木などの空間に巣を作る種、
移動しながら生活する種もいる。
なお、巨大なアリ塚を作るのは、
ほとんどの場合がシロアリであり、
シロアリはアリ・ハチではなく、
ゴキブリの仲間である。

白アリのアリ塚



卵-幼虫-蛹-成虫という完全変態を行う。
蛹の段階で、繭を作る種と作らない種がいる。


多くの種が針と毒腺を持つ。
熱帯に棲む種は気性が荒く、
針で積極的に攻撃を仕掛けるものが多い。
また、針を持たなかったり、
刺すほどの強靭な針を持っていないアリは、
毒液を飛ばすことで相手を攻撃する。


社会性昆虫の代表格であり、
女王アリを中心とした母系社会を築き、
コロニーと呼ばれる家族単位の集団で生活する。


基本的に、1つのコロニーは女王アリを中心とし、
育児や食料の調達などを行う働きアリ、
外敵の攻撃を防ぐ兵隊アリ、
発情期に女王アリと交尾するためだけに発生する雄アリの
4種類で構成される。



ただし、グンタイアリ、アミメアリ、ハキリアリ、アマゾンアリなど、
女王アリが複数存在したり、
兵隊アリしかいないなど、当てはまらない種も存在する。


巣の中にいる働きアリの約7割は、実際は何もしておらず、
非常時の待機要員である。
働き手が減ると、働いていなかった者が働き始めたり、
働き手が足りると、働いていた者が働かなくなったり、
比率は一定に調整されている。


女王アリは、卵を産むだけであり、
リーダーとして、コロニーを統率しているわけではない。
女王アリ以外のアリは、DNAに備わった規範に従い、
個々の役割を果たしているだけであって、
リーダーがいない代わりに、
身近の仲間と情報交換し、相互作用することで、
コロニー全体がひとつの生命体のように機能している(群知能)。


アリは、化学物質(フェロモン)によって
絶えず仲間とコミュニケーションを取っている。
フェロモンは約10種類あり、
代表的なものとしては、
餌の場所を伝える『道しるべフェロモン』がある。


最初に餌を見つけた働きアリは、
『道しるべフェロモン』を地面に付けながら巣に戻る。
仲間のアリはその匂いを感知すると、
自らも『道しるべフェロモン』を分泌しながら辿るため、
匂いは強まり、大きな隊列へと発展する。



アリは、死んだ時や死にそうな状態の時にも、
フェロモンを分泌する。
その匂いを感知した者は、
直ちに死骸を巣の外にある墓場へと運び出し、
病原菌が巣の中に蔓延するのを防いでいる。


一方、まだ死んでいないのに、
墓場に捨てられそうになったアリは、
生きていることを知らせるフェロモンを
分泌することもわかっている。


アフリカに生息するマタベレアリは、
負傷した仲間を救助・治療する。
戦闘などで怪我を負ったアリは、
フェロモンを出して仲間を呼び、
巣に負傷したアリが運び込まれると、
仲間は傷口を舐めてきれいにする。



ドイツの学者によると、
仲間の治療を受けたアリの90%は回復したが、
治療を受けなかったアリの80%は死んだことから、
マタベレアリの唾液は抗生物質を含み、
感染症を防いでいる可能性を指摘している。


さらにマタベレアリは、自分の怪我の程度を判断し、
誰が救助されるべきか優先順位を決める。
マタベレアリは、自分よりも巣全体のことを考え、
瀕死の重傷を負った者は、
たとえ仲間の治療を受けたとしても、
自分はもう巣に貢献できないと悟ると、
救助を拒むこともわかっている。


女王アリの寿命は、10年~20年。
女王アリは生きている間、
子どもを生み続けてコロニーを大きくする。


働きアリの寿命は、1年~2年。
働きアリは全てメスであり、
女王アリ、卵、幼虫の世話をする。


雄アリは繁殖のみの目的で
女王アリのクローンとして生まれ、
女王アリとの交尾が終わると死ぬ。


繁殖は1年に1度行われる。
巣が成熟すると、女王アリは羽アリを産み、
新しい巣を築くため、巣の外へ飛び立たせる。
飛び立った処女女王アリは、雄アリと空中で交尾し、
一生分の精子を貯精嚢に蓄えて地上に降り、
自ら羽を落として、単独で営巣、産卵する。


ふ化した子が成長し、
働きアリになるまでの1~2ヶ月間、
女王アリは体内に蓄えた栄養を幼虫に与え、
自分は何も食べずに子育てをする。
女王アリが働きアリを産み続けることで、
コロニーは大きくなる。


女王アリは、オスとメスの産み分けをすることができる。
有精卵からはメス、無精卵からはオスが生まれる。


サムライアリなど、
他種のアリの蛹を略奪して奴隷に育てたり、
女王アリを殺して巣を乗っ取るなど、
社会寄生を行うアリも多く存在する。


社会的な側面を表す特徴として、
餌をそ嚢(そのう)に貯めて持ち帰り、
吐き戻して幼虫や仲間に分け与えたり、
仲間同士でグルーミングする点があるが、
その最たるものとして、
巣を守って自爆するアリがいる。
コロブピス・エクスプローデンスという名のアリは、
外敵が巣に侵入しようとすると、前に立ちはだかり、
体を爆発させて毒液を敵に浴びせ、侵入を阻止する。


自分の体重の5~40倍の重さの物を
持ち上げて運ぶことができる。



民家にも入るため害虫扱いされるが、
自然界においては、昆虫の死骸などを片付ける
分解者としての重要な役割を果たしている。




アニマル・メディスンとして


<< アリが象徴するもの >>
勤勉、忍耐、着実さ、自己犠牲、チームワーク、ワンネス
強い意志、労働倫理、グループマインド、忠誠心
秩序、調和、計画性、貯蓄


アフリカに棲むアリは、
食糧が乏しくなると、森を丸裸にすることがある。
アリは非常に小さいが、
断固とした強い意志を持ち、
集団で動くことで、途方もない力を発揮する。


人は、動物の大きさや力の強さに注目しがちだが、
アリは、体の大きさと力の比において、
最もパワフルな動物のひとつであり、
ビーバーのような勤勉さ、
アナグマのような攻撃性、
エルクのような持久力、
ネズミのような緻密さ、
七面鳥のような自己犠牲の精神を持った
非常にパワフルなスピリットアニマルである。


アリは、虫の死骸を片付ける掃除屋として、
地球環境に大きな貢献をしている。
アリはわれわれに、
見た目や大きさに騙されてはいけないと
教えている。


アリは、勤勉を象徴する。
アリはわれわれに、
人生の目標を設定し、夢を実現するため、
今、目の前にある仕事を着実にこなし、
日夜、専心・邁進するよう伝えている。


成功に近道はない。
段階を踏み、計画的に進めていくことが大事である。
アリは戦略も象徴し、
日々コツコツと努力を重ねることが、
夢を現実化する最も確実な方法であると
われわれに教えている。


砂漠に棲むアリの中には、
砂に深い穴を掘り、虫が落ちてくるのを
辛抱強く待つものがいる。


アリのメディスンの最たるものは、
忍耐である。
アリは、忍耐はいずれ必ず報われ、
勝利がやって来ると固く信じている。


アリは、忍耐が無駄に終わるのではないかと
悩んだり、心配することはない。
たとえ自分が望む物を
先に他の誰かに取られたとしても、
同等か、あるいはもっといい物が
いずれ自分の元にやって来ると信じ、
悔しがったり、悲しんだりすることもない。


アリは宇宙の法則を深く理解し、信頼している。
アリはわれわれに、
本当に必要なものは、いずれ必ず手に入ること、
忍耐の先には、必ず報いがあること、
究極の成功のためには、忍耐が最も重要であることを
教えている。


アリは、協働やチームワークを象徴する。
アリ1匹1匹は非常に小さいが、
仲間と協力・協働して働くことで、
巨大なアリ塚やトンネル網を建設できる。


アリはわれわれに、
共通の目標を持つ仲間を見つけて、
協力して働くよう勧めている。
そうすることで、
独りでは達成が難しい大きなことも
実現可能になると伝えている。


全てのアリは、
女王と巣全体のために働くという
グループマインド(集団意識)を持っている。


アリそれぞれが、巣における自分の立場や
役割をよく理解している。
アリの社会には、カースト制度のような身分制度があるが、
どのような仕事を割り当てられようとも、
それぞれが自分の仕事に励んでいる。


アリのメディスンを持つ人は、
常に精力的で、しっかりとした労働倫理を持ち、
努力家で働き者である。
コミュニティ志向の考え方を持ち、
仲間や家族とのつながりを大事にする。
将来を見越して行動するプランナーであり、
少しずつ夢が実現していくことに
大きな喜びを感じる人である。


アリは、真の奉仕、エゴからの解放を象徴する。
アリは、女王と巣全体に対する強い忠誠心を持ち、
全体の生き残りや繁栄のためにはエゴを棄て、
仲間同士で尊敬・尊重し合いながら、
それぞれの仕事をしている。


アリはわれわれに、エゴを放棄し、
自分の属するコミュニティ全体にとっての
利となり、善となる仕事をするよう伝えている。
そうすることで、結果的には、
自分にとってもプラスになること、
自分が出したものは、
いずれ自分に還ってくることを教えている。


さらに、アリはわれわれに、
すべてはつながり、平等であると教えている。
自分の仕事が取るに足りないものに思えても、
全体にとっては必要なものであって、
宇宙に不要なものなどは存在しない。
すべての仕事、すべての命は
宇宙にとって、全体にとって平等であり、
等しく価値のあるものであると
アリはわれわれに教えている。


アリは、自己犠牲を象徴する。
女王アリは羽を持ち、飛ぶことができるが、
交尾をすると、自分で自分の羽を落とす。
女王アリは、子の誕生と巣の建設に備え、
飛ぶ能力を犠牲にする。


アリはわれわれに、目先にとらわれず、
常に未来を見通すよう伝えている。
アリは着実さ、貯蓄も象徴する。
アリはわれわれに、
未来に備え、着実に蓄えをしていくよう伝えている。


世界の多くの伝承や民話において、
アリは、勤勉さや協調精神の象徴として登場する。


ネイティブ・アメリカンの
カウィーア族の天地創造神話において、
人間や動物が住む大地を創ったのはアリとし、
アリを崇めている。


ホピ族の神話において、
ホピ族は1度だけでなく2度、
『蟻人間』に救われたことで、
今日まで生き残ることができたとしている。

その神話によると、
第一世界は、火山の噴火や小惑星の衝突、
大規模な太陽フレアの火によって破壊された。

第二世界は、氷河期の氷山や極の移動など、
氷によって破壊された。

その2つの地球規模の大災害の間、
善良なホピ族の人々は、
昼は天空の神『ソツクナング』が導く奇妙な形をした雲、
夜は動く星に導かれ、
蟻人間『アヌシーノム』の元へと辿りついた。

ソツクナング


蟻人間


寛大な蟻人間は、
ホピ族を地下の洞窟に保護し、食糧を与えた。
そして勤勉な蟻人間は、
洞窟内で豆の栽培などの農業を行い、
食糧を蓄えるやり方をホピ族に教えた、というものである。


一方で、他の部族の伝承においては、
アリが細くくびれた体を持つようになったのは、
ホピ族に食糧を奪われたからとしている。


カリフォルニア北部の部族においては、
アリは地震を予測する生き物であり、
巣を壊すのはタブーとしていた。


凶暴なヒアリの攻撃に苦しむ南アメリカの民話において、
アリはインディアンの伝説の戦士として描かれた。


古代エジプトにおいても、
蟻人間は存在したと考えられている。
第18王朝のファラオ『アクエンアテン』は、
アリに似た頭蓋骨や体型でしばしば描写される。



古代ギリシャ神話においても、
『ミュルミドン人』という名の蟻人間が登場する。

叙事詩人ヘーシオドスの作品
『Catalogue of Women』において、
ゼウスとエギナの息子アイアカスは、
疫病の蔓延により無人となった島で孤独に成長していたが、
仲間を欲しがるようになったため、
父ゼウスは島にいたアリを人間の男性と女性に変身させ、
ミュルミドン人として与えたとしている。


巨大なアリ塚を建設するアリは、
優れた建築家である。
アリはわれわれに、
自分の人生は自分で築くよう、
自分の人生の建築家になるよう伝えている。


アリは、どんなに頑丈に見える建物であっても、
小さな亀裂や脆弱な箇所を見つけて侵入する。
アリは、戦わなければならない時は
死に物狂いで戦い、
トンネルを掘らなければならない時は、
黙々と掘り続ける。
目標に向かって進軍するアリを止めることは、
何者にも不可能である。


目標に到達するという強い意志、
目の前の仕事を着実にこなす勤勉さ、
努力は必ず報われると信じる忍耐が
アリのメディスンの教えである。


アリは小さいながらも、宇宙意識に繋がっている。
自分は宇宙にとって塵芥であり、
自分は宇宙であること、
自分だけのためではなく、
宇宙のために働くことが大切であると
アリはわれわれに教えている。



《逆位置》


もう少し忍耐が必要かもしれない。


急いで結果を出そうとしてはいけない。
急かして失敗させようとしている
悪い人が身近にいるのかもしれない。


必要としているものは、
いずれ与えられるということを
いまひとつ信じていないのではないか。
宇宙の法則を信頼しなさい。


自分の役割、仕事について、よく考えてみなさい。


集団の中において、
自分の能力を最大限に生かしていないのではないか。



未来のことを心配しすぎていないか。
未来にばかりとらわれると、
自分自身を見失ったり、
今この一瞬にいることを忘れ、
人生の楽しみが半減することになる。
誰もみな、明日はもうここにいないかもしれない。
現在という瞬間を楽しむことができなければ、
明日や未来は、無意味である。
自分が今、誰であるのか、
何を欲しているのかをよく考えなさい。


戦略をきちんと立てているか。
計画的に物事を進めているか。


全体の利益のために働いているか。
独善的になっていないか。


瞬間瞬間に喜びを見出し、辛抱しなさい。

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プレーリードッグのメディスン(修正再掲)

2018年08月22日 | ・アニマル・メディスン
今回はアニマル・メディスン プレーリードッグ Prairie dog の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。





動物として


プレーリードッグ  ネズミ目(齧歯目) リス科  アラゲジリス亜科
マーモット族 プレーリードッグ属

学名:Rafinesque  英名:Prairie dog 


以下の5種類から成る。

■オグロプレーリードッグ■
尾先が黒い。
最も一般的な種で、通常プレーリードッグとは、本種を指す。




■オジロプレーリードッグ■
尾先が白い。標高の高い地域に生息。




■メキシコプレーリードッグ■
メキシコに生息。絶滅危惧種。




■ガニソンプレーリードッグ■
体に黒毛が混ざる。コロラド州、アリゾナ州に生息。




■ユタプレーリードッグ■
やや小柄。ユタ州に生息。絶滅危惧種。





体長 30~40センチ
体重 700~1700グラム
尾長 7~11センチ


ジリスの近縁だが、ジリスよりも体は大きく、
ジリスの尾は通常長いのに対し、
プレーリードッグの尾は細く短い。

カリフォルニアジリス


ジュウサンセンジリス


キンイロジリス



プレーリードッグ




北米大陸のカナダ南部から、メキシコ北部に分布。


開けた草原地帯に生息。


昼行性。


食性は、草食性。
牧草、草の茎、根、樹皮を食べる。
主に、繊維質の多いイネ科の植物を好み、
植物に付着している土や虫も一緒に食べて、
ミネラル分の補給をしている。
虫だけを積極的に食べることはない。


雨の少ない地域に生息しているため、
食物から水分を摂取している。


遠くまで見渡せる優れた視力、広い視野を持つ。


穴掘りの妨げにならないよう耳殻は小さいが、
鋭い聴覚を持つ。


穴掘りに適した丈夫な爪を持つ。



一夫多妻制。
オス1頭に対し、メス数頭で、
10数頭の家族群『コテリー』を形成する。


地下に複雑なトンネル網を張りめぐらせ、
巨大な町『タウン』を形成する。
タウンにおいては、
複数のコテリーが縄張りを保ちながら、
数百~数万頭単位で同居する。


ただし、オジロプレーリードッグについては、
大規模なタウンを形成せず、
広大な範囲に分散して暮らす。


トンネルの深さは、垂直に3~5メートル、
長さは時に、数十キロメートル四方にも及び、
複数の出入り口が作られる。


タウンには、複雑に入り組んだ通路や
子供部屋、寝室、トイレ等、
用途別に、数多くの小部屋が作られる。



巣穴の出入り口には、
掘り出した土を盛り、円錐形の塚『マウント』を作る。
マウントを見張り台とし、後肢で立ち上がって、
歩哨のように見張りをする習性がある。



門歯(前歯)は一生伸び続けるため、
伸び過ぎないよう、常に何かを齧る習性がある。



縄張り意識が強い。
他のコテリーのオスが進入すると、
肛門の臭腺から臭気を発して威嚇する。


イルカやチンパンジーよりも
優れたコミュニケーション能力を持つ。
プレーリードッグという名は、危険を察知した時、
イヌのような鋭い鳴き声を発することに由来するが、
プレーリードッグの1秒間の鳴き声には、
100種類を超える敵の種類、敵の大きさや色、
どの方角から来ているか、どれくらいの速さか、
どれくらい危険な相手かなど、
非常に細かい情報が含まれており、
銃を持った人間も識別し、伝えていることが
確認されている。



口と口でキスをしたり、
抱き合ったりして、仲間と挨拶をする。



冬眠するものと、しないものがいる。
オジロプレーリードッグは半年ほど冬眠するが、
オグロプレーリードッグは冬眠しない。


かつてはペットとして輸入されていたが、
ペスト等の感染症を媒介する恐れがあるということで、
2003年以降、日本への輸入は禁止となった。
現在、国内で販売されている個体は、
禁止になる以前に輸入した個体から
国内で繁殖したものである。


プレーリードッグは、歩哨時の視界を良くするため、
コテリー周辺の草を短く刈り取る。
このため、プレーリードッグが棲む草原は
管理が行き届き、草が生い茂って荒れることはない。


さらに、新たに生える柔らかい草を求めて、
草食動物が集まったり、
マウント周辺の柔らかい土を
バッファローなどが土浴び場として利用し、
生命溢れる草原となる。


プレーリードッグがいなくなった草原は荒れ、
砂漠化が進行すると言われている。
プレーリードッグは草原の生態系において
重要な役割を果たす生き物として、
保護を進めている地域もあるが、
畑を荒らす害獣と考える地域も多く、
現在、保護と駆除の間で模索が続いている。


アニマル・メディスンとして


<< プレーリードッグが象徴するもの >>
退却、退避、休息、隠れ場所、コミュニティ、協力、愛情深さ
家族、社交的、俊敏、コミュニケーション
内なる平和、準備万端、ポジティブ、母性

    
地下に暮らすプレーリードッグは、
安全な場所への退却・退避を象徴する。
プレーリードッグをはじめ、
ジリス、ジネズミなど、すべてのマーモット族は、
捕食者を見つけたり、危険が迫ると、
地下のトンネルに素早く逃げ込む。


プレーリードッグのメディスンは、
いつ前進し、いつ後退すべきか、
いつ自己主張し、いつ控えめにすべきか、
瞬時に、的確に判断し、迅速に行動する力である。


いったん退却している間に、
戦局は大きく変化するかもしれない。
プレーリードッグは、退却の利点を理解しており、
逃げることは、必ずしも臆病の表れではないこと、
攻撃・反撃が常に最良の策とは限らないことを
われわれに教えている。


プレーリードッグは、天敵の侵入を阻む
地下トンネルに逃げ込むと、
安全を確認するまでしばらくじっとし、
消耗したエネルギーを回復させる。


プレーリードッグは自分のエネルギーをいつ、
どのように回復すべきか、深く理解している。
プレーリードッグはわれわれに、
疲れた時は、思い切って休養することが大事と
伝えている。


疲れが溜まっている時は、
良い仕事をすることは困難となる。
無理を続けると集中力を欠き、
普段は難なくこなせる仕事であっても
満足にできなくなったり、
周囲の人をも巻き込んで、
仕事全体の効率を下げる可能性もある。


プレーリードッグはわれわれに、
充分な休養は、心身の健康にとって
最重要項目のひとつであり、
『日々すべきこと』リストの最後尾に置いたり、
ないがしろにしてはならないと伝えている。


プレーリードッグは、内なる平和を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
気付きや直感を受け取ったり、
自分が本来持っている力、そして
与えられている祝福に気づくためには、
内なる平和が必要であること、
内なる平和を得るためには、
魂の休養が不可欠であると教えている。


さらに、プレーリードッグは、
魂の休養のためには、
瞑想が有効であると教えている。
プレーリードッグはわれわれに、
時に喧騒から離れ、独りの時間を持ち、
静かな環境で瞑想するよう伝えている。


瞑想は、心の深層にある真の夢や
人生の使命に気付きやすくしてくれる
最良のツールである。
母なる大地や、地球の全ての生命と
つながるように瞑想することは、
消耗した肉体的、精神的、霊的なエネルギーを回復し、
内なる平和へ近づけてくれると
プレーリードッグはわれわれに教えている。


プレーリードッグのカードが出た場合、
エネルギー切れが近づいていると警告している。
肉体を酷使していないか。
過度のストレスに圧倒されていないか。
現在置かれている状況から
物理的にも、精神的にもすぐに離れて
休養するよう伝えている。


プレーリードッグのメディスンを持つ人は、
外界の混沌に妨げられることなく、
自分の内に深く入り込み、沈黙と静寂の中で
エネルギーを回復することが得意である。
そして充電した後には、
どんな荒波にも流されることのない、
錨のように強い意志を持ち、
夢やビジョンと堅固につながっている。


コミュニティを形成し生活するプレーリードッグは
社交的で、非常に愛情深く、
仲間や家族を何よりも大切にする。


プレーリードッグはわれわれに、
仲間や家族と協力して働くことで、
独りでは困難なことも達成でき、
自分自身の価値や幸福にも気づかせてくれると
教えている。


プレーリードッグのトーテムを持つ人は、
コミュニティに属することに誇りを持ち、
仲間と一緒に働くことに幸せを感じる。
対人関係で上手に立ち回り、
イベントや慈善活動を組織したり、
人をうまく協働させる力を持っている。


プレーリードッグは、コミュニケーションや
伝えることの重要性を象徴する。
プレーリードッグは動物の中で
最も進んだ言語システムを持ち、
1秒間の鳴き声の中で、
捕食者の種類、大きさ、色、
どちらから向かってきているのか、
どれくらいの速さか、どれくらい危険かなど、
非常に細かく表現している。
さらに、一度見かけた人間は、
数か月経っても認識できるほど記憶力が良く、
その人間は銃を持っているかどうかも
瞬時に認識して伝えている。


プレーリードッグはわれわれに、
情報は相手に正確に伝えることが
何より重要であると伝えている。


さらに、プレーリードッグは、
豊かな愛情表現も象徴する。
プレーリードッグはしばしば、
仲間同士で抱き合ったり、キスしたり、
体を撫でたりさすったりし合う。


どんなに心では相手を大事に想っていても、
その気持ちを表現しない限り、
相手には伝わらないことが多い。
プレーリードッグはわれわれに、
情報も、自分の気持ちも
きちんと伝えることが重要であり、
自分の気持ちをもっと積極的に表現したり、
スキンシップをもっと大事にするよう
伝えている。


プレーリードッグは、地下5メートルの深さに
数百平方キロメートルから
時に数千平方キロメートルにも及ぶ
迷路のような、巨大なトンネル網を掘り巡らせるが、
その際、数多くの出入り口を準備する。


プレーリードッグはわれわれに、
想像し得る様々なケースを想定し、
代替案をできるだけ多く準備するよう伝えている。
ひとつの視点や考え方に囚われてはならない。
多角的な物の見方や、柔軟な発想を持つことが
生存や成功につながると、
プレーリードッグはわれわれに教えている。


プレーリードッグは、普段は非常におとなしいが、
テリトリーに侵入者があった場合など、
勇敢に家族を守ろうとする。
また、危険を察知した場合、
仲間に警告を発するのは、メスであることが多い。


プレーリードッグは、勇気や忠節、
強い母性を象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
家とは、家族にとって神性な領域であり、
家族とは、何よりも大切なものであって、
どちらも死力を尽くして守るべき
尊いものであると伝えている。


プレーリードッグは、広い視野と優れた視力を持ち、
遠く離れたところにいる天敵も発見し、
暗いトンネル内でも、よく先を見通すことができる。


プレーリードッグはわれわれに、
視野を広く保つことが重要であり、
常に俯瞰的に物を見るよう伝えている。


遊び好きなプレーリードッグは
明るさ、ポジティブさを象徴する。
プレーリードッグはわれわれに、
常にポジティブであるよう伝えている。


すべてが順調に進行して時でも、
いつどうなるかは、誰にもわからない。
何か悪いことが起きた時も、
ポジティブな思考を持ち続けていれば、
次のステップに早く進めるかもしれない。


プレーリードッグはわれわれに、
どんなに辛くて大変な時も、
日々の小さな喜びを見つけるよう伝えている。
心の明るさは、周囲の人にも波及し、
また自分に還ってくると教えている。


プレーリードッグは、
ネイティブ・アメリカンの神話や伝承において、
あまり登場することはないが、
いくつかの民族において崇められている。


シャイアン族において、
プレーリードッグはトウモロコシの象徴として
崇められている。


ナバホ族とアパッチ族において、
プレーリードッグは水と雨に対し、
霊的な力を持つ存在と考えられていた。


スー族など、いくつかの部族は、
癒しの神聖な儀式において、
プレーリードッグの精霊を召喚していた。


クロウ族など、いくつかの部族は、
プレーリードッグを一族の動物とし、
スー族などは、部族の伝統的な儀式において、
プレーリードッグのダンスを踊っていた。


プレーリードッグは、弱く小さな生き物であるが、
周囲の環境に対し、
非常に大きな影響を及ぼしている。


プレーリードッグのトンネル網は、
雨水を排出して洪水を防ぎ、
地中の水分量を良好な状態に保つのに役立っている。


また、プレーリードッグが草を短く刈ることで、
草原の草が伸びすぎるのを防ぎ、
新しく芽吹いた草を求めて
他の草食動物が集まってきたり、
プレーリードッグが掘って柔らかくした土で
バッファローなどが土浴びをしたり、
プレーリードッグの棲む草原は
生命豊かな場所に変わる。


プレーリードッグはわれわれに、
自分がしている仕事は、
自分の利益だけを考えたものになっていないか、
他者にとって、宇宙全体にとっても
利益をもたらすものであるか、
常に意識して行うよう教えている。



《逆位置》


働きすぎたり、頑張りすぎていないか。


休息を取るのを恐れてはならない。
休んでリフレッシュするとで、
健全な視点で、また仕事に取り組めるようになる。
休む時は、心置きなく休むこと。


仲間や家族を大切にしているか。
思いやりを持って接しているか。


自分の気持ちを隠していないか。


情報を適当に伝えていないか。


後退を弱さの象徴と思っていないか。


誤った方向に掘り進んでいないか。
同じ方向ばかり向いていないで、
もっと広い視野を持たなくてはならない。

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コヨーテのメディスン(修正再掲)

2018年06月09日 | ・アニマル・メディスン
今回は、アニマル・メディスン コヨーテ Coyote の巻です。


写真は、ネットからお借りしました。







動物として


コヨーテ  ネコ目(食肉目)イヌ科 イヌ属
学名:Canis latrans  英名:Coyote 
別名:ソウゲンオオカミ


極近くを除き、北アメリカ、メキシコ、中央アメリカに分布。


草原地帯、森林、湿地、砂漠、山岳地帯などに
主に生息しているが、
郊外の農耕地や都市部周辺など、
人里近くにも現れることがある。


オオカミによく似ているが、オオカミよりも小さい。
(左から、シベリアンハスキー犬、オオカミ、コヨーテ、キツネ)



足跡のサイズの比較
(左から、オオカミ、イヌ(平均サイズ)、コヨーテ)



◆コヨーテ◆
体長 75~100センチ
体重 9~20キロ
肩高 50~55センチ
尾長 30~40センチ


◆オオカミ◆
体長 100~160センチ
体重 25~50キロ
肩高 60~90センチ
尾長 29~50センチ


オオカミとの相違点として、
オオカミの耳は小さ目で、形は丸みを帯びているのに対し、


コヨーテの耳は大きく、形は三角形に近い。



さらに歩いたり走る時、
オオカミは尾を少し持ち上げるが、
コヨーテは尾を下げるという違いもある。



以降、コヨーテについて


毛色は、灰褐色、黄褐色、赤褐色など
バリエーションがある。







主に夜行性だが、空腹時は昼間も活動する。


単独やペア、もしくは
5~6頭の家族群で行動する。
大きな群れを形成することは、あまりない。


食性は、肉食性が強い雑食性。
ウサギ、ネズミなどの小動物、昆虫、爬虫類、魚、
シカ、果物、草、腐肉や死肉を食べる。
ニワトリ、ヤギ、ヒツジ、仔牛などの家畜や、
犬猫などのペットを捕殺することもあり、
牧場主や農民からは、害獣扱いされることが多い。


岩壁の穴や倒木の洞などに巣を作る。
巣穴は、自分で掘ることもあるが、
アナグマなど他の動物が使った穴を
再利用することもある。



きわめて鋭い視覚、嗅覚、聴覚を持つ。


非常に敏捷で瞬発力に優れ、
時速65kmまで一気に加速し、
走ることができる。


持久力にも優れ、
シカやポニーなどを襲う際、
数頭でリレーのように追走し、
獲物が疲れ果てるのを待つ。


跳躍力にも優れ、
約4m近く飛び上がることができる。



一夫一妻制。
家族の絆は強く、
夫婦で協力して子育てをする。


通常、単独で狩りを行うが、
獲物が少なくなる秋冬は、
より効率的に獲物を捕らえるため、
群れで狩りを行う。


日没後、数頭で集まり、
甲高い声で遠吠えをする習性がある。
学名にある“latrans”は、
『やかましく吠えるもの』を意味する。


イヌ同様、尿によって縄張りを主張する。


非常に賢い動物と考えられている。


本来は臆病な性質で、
進んで人間の前に出てきたり、
人間を攻撃することはない。
しかし、次第に人間に慣れて
恐れなくなっているといわれており、
人間が知らずに縄張りに入った時などは、
非常に攻撃的になる。


環境への適応能力が非常に高い。
森林伐採に伴い減少しているオオカミに対し、
コヨーテは分布を拡げている。


繁殖能力も非常に高く、
イヌやオオカミと交配できる。

イヌとコヨーテの混合種 コイドッグ


オオカミとコヨーテの混合種 コイウルフ



サウスダコタ州の州の動物とされている。


アニマル・メディスンとして


コヨーテが象徴するもの
・・・トリックスター(ペテン師)、道化師、悪戯好き、ユーモア、
     笑い、茶目っけ、遊び心、愚か者、矛盾する性質、
     狡猾、知恵、真実を見抜く、変身術、才能豊か、適応力、
     反面教師、厄災


コヨーテは、トリックスター(ペテン師)、道化師、
悪戯者を象徴する。
コヨーテは悪意ではなく、
遊び心から嘘をついたり、悪戯を仕掛け、
状況を混乱に陥れるトラブルメーカーである。


ルーニー・テューンズのキャラクター ワイリー・コヨーテ



コヨーテは時に、自分が仕掛けた罠に
自分で引っかかり、馬鹿をみることもある。
そんな時コヨーテは、
自分の失敗を笑い飛ばし、さっさと忘れてしまう。



コヨーテはわれわれに、
どんな時も笑いや遊び心、ユーモアを
忘れてはならないと伝えている。


深刻な状況においても、
その深刻さを愉しみ、笑うことで、
新しい視点や気づきを得られるかもしれない。
笑いは、状況を単純な段階に戻してくれる
善いカンフル剤であると
コヨーテはわれわれに教えている。


さらに、コヨーテはわれわれに、
自分自身をよく見て笑うよう促す。
われわれ人間は、己の人生について、
深刻になりすぎる傾向がある。


心配やストレスに心と時間を奪われることは、
愚の骨頂であり、
人生の皮肉を笑い飛ばして、
ポジティブな思考を保つことが大事と
コヨーテは教えている。


コヨーテのトーテムを持つ人は、
友人に悪戯をしたり、
冗談を言うのが大好きで、
自分が関わるすべての中に喜びを見出し、
現在という瞬間に生きている。


コヨーテのカードが出た場合、
どのようなものかはわからないが、
何か笑ってしまうような出来事が
近く起きることを表している。
コヨーテは、十分に笑う準備をし、
思いきり笑うよう伝えている。


コヨーテは、偉大なる愚か者を象徴する。
コヨーテは賢くもあり、間抜けでもあり、
茶目っ気たっぷりでありながら、
狡猾さも失わない。


コヨーテは、生命は神聖であると同時に、
取るに足らない、ちっぽけなものであること、
知と愚は表裏一体であることを
深く理解している。


コヨーテのメディスンには、
多くの矛盾が含まれており、
コヨーテが与えるメッセージや学びは、
一筋縄ではいかないことが多い。
コヨーテは、直接的なやり方ではなく、
皮肉や嘘、冗談などを通じて、
間接的に問題の核心を指し示す。


コヨーテは、自らの愚行や失敗を見せることで、
見せられた者自身が持つ愚かさや
賢明さに気づかせる反面教師である。
コヨーテはわれわれに、
他人の失敗からよく学び、
賢さと愚かさの間で、
よくバランスを取るよう伝えている。


荒野から大都市中心部まで、
幅広い環境で生きているコヨーテは、
高い適応力、豊かなリソースを象徴する。


コヨーテはまた、
生命や創造に関連する魔術や、
変身術(シェイプシフト)と
深いかかわりを持つとされている。


コヨーテはわれわれに、
どんなに困難な状況にあろうとも、
自分が持つリソースを駆使することで、
周りの状況を変えたり、
自分を変えられること、
柔軟な考えを保つことが
シェイプシフトを可能にすると教えている。


ネイティブ・アメリカンの伝説において、
コヨーテは、世界の創生に立ち会った
最も古い生き物のひとつとされている。
コヨーテは、原始とのつながりや
子供のような純真さ、無邪気さを象徴する。


コヨーテのエネルギーは、
実は原始的で、シンプルなものであり、
コヨーテの特徴的な遠吠えは、
われわれの魂の中に、
原始とのつながりを呼び覚ましてくれる。


コヨーテはわれわれに、
現代の複雑な社会においても、
魂をシンプルにして生きることが重要であり、
時には子供時代に戻って、
無邪気に遊び、心から楽しむよう伝えている。


コヨーテが楽しそうにしている時も、
失敗をして困っている時も、
そこには、何かしらの学びや知恵が含まれている。
コヨーテはわれわれに、
外面・表面に惑わされてはならないと
伝えている。


さらにコヨーテは、
他人や自分自身から隠している問題がないか、
自分の内面をよく調べるよう伝えている。


放置されている問題はしばしば、
われわれの肉体、精神、魂に対し、
知らないうちに大きな影響を与えている。
問題を抱えている魂は、
表面上は明るく見えていても、
内側には闇が広がっている。


コヨーテはわれわれに、
勇気を持って、内在する問題と対峙し、
解決に向けて努力することで、
外面と内面の乖離がなくなり、
完全性につながると教えている。


一生を同じパートナーと暮らすコヨーテは、
家族との強い絆を象徴する。


コヨーテのメディスンを持つ人は、
家族や子供を非常に大事にする。
自分のニーズよりも、
家族のニーズを優先し、
家族の喜びを自分の最大の喜びとする。


ネイティブ・アメリカンの伝承において、
コヨーテは数多く登場する。
概して、コミカルなトリックスターや、
狡猾で貪欲な存在として描かれているが、
部族によっては、創造主や祖先の精魂、
英雄として崇められている。


クロウ族において、
コヨーテは尊敬とともに、
コヨーテ翁、コヨーテ老、Akba Atatdia
などと呼ばれ、
創造神として崇拝されている。
創造神として、以下の伝承もある。

「コヨーテは、旧世界を創った
古代創造主から創造の秘奥を学んだが、
知識を盗まれたと怒った古代創造主は、
世界と人間を滅ぼしてしまった。

そこでコヨーテは、地球と人類を創造し、
現在の新世界ができあがった。」


平原の部族においても、
コヨーテは、創造主、教師、魔術の守護者として
尊敬されている。


カリフォルニアの古い部族において、
コヨーテは、世界最初の人間とされていた。
伝承によると、
その人間は、最初は獣と同様に
4つんばいで歩いていたが、
長い時間を経るうち、
美しい尾を残して、今の人間の形に変わった。
しかしその尾も、腰掛ける習慣とともに
次第になくなってしまった。


南西部のある部族において、
コヨーテは救世主とされ、
以下の伝承がある。

「太陽にはかつて9個の兄弟がいて、
昼間は、10個の太陽が熱く燃えていた。
地球と人間は、10個の太陽の熱で
燃え尽きそうになった。

状況を理解した賢いコヨーテは、
空に飛び上がって9個の太陽を滅ぼし、
太陽を1つだけにした。
これにより、人間は熱から救われた。

しかし、月にも9個の姉妹がいた。
夜になると、10個の月が
地球が凍りつくほど冷やした。
人間は、またしても
賢いコヨーテに助けを求めた。

コヨーテはどうしたものか悩み、
世界の果てまで旅に出た。
しばらくして、コヨーテは閃いた。

コヨーテは、火打ち石を岩に当て、
火を起こすと空に飛び上がり、
9個の月を滅ぼして、
月も1つだけにした。

さらにコヨーテは、
寒い冬に暖を取れるようにと、
人間に火の起こし方を教えた。
また、小麦の挽き方、
よく効く薬草の見つけ方も伝授した。

しかし、コヨーテは不満だった。
人間から、思ったほど
感謝されなかったように感じたのだ。

そこでコヨーテは、人間に
『死』という贈り物も授けた。

このことから、人間は学んだ。
コヨーテに頼みごとをすると、
手痛いしっぺ返しを食らうことを。」


ナバホ族において、
コヨーテは、善と悪の対極の意味を持っている。

コヨーテは、新しい生命や誕生を象徴する。
コヨーテは、新世界に生命の種を持ってきて、
最初の男女を創った創造主と考えた。
また、火を盗んで怪物を倒し、
人間を助けた英雄とも考えた。

一方で、コヨーテは不吉の前兆であり、
旅の途中、コヨーテが道を横切るのを見たら、
旅を中止して、一度家に戻り、
出直すべきと考えた。

さらに、コヨーテを黒魔術の象徴とし、
サタンが邪悪な仕事をする時、
コヨーテを手先に使うと信じていた。


ショショニ族において、
コヨーテは、終わりの象徴であった。
コヨーテは、自然界の生と死のサイクルを表す
象徴的な役割を持ち、
コヨーテを目撃することは、死が近いと考えた。


ホピ族、ズニ族、モハーヴェ族、プエブロ族などでは、
コヨーテは、一族の動物とされていた。
プエブロ族やズニ族では、
コヨーテは、狩猟の守り神とされ、
ズニ族のハンターは狩猟に出る時、
豊猟と無事を祈るお守りとして、
石で作ったコヨーテの人形を持ち歩いていた。



ポモ族などにおいては、
部族の伝統的な踊りとして、
コヨーテ・ダンスという踊りを踊っていた。


ネイティブ・アメリカン以外の文化においても、
コヨーテは、同じくトリックスターである
ギリシャ神話のプロメテウス、
北欧神話のロキ、
西アフリカ神話のアナンシーと同様に扱われている。

天界の火を盗んで人類に与えた神プロメテウス


変身術を得意とする、悪戯好きの神ロキ


しばしば知恵を持つ蜘蛛の姿で描かれるアナンシー



多くのネイティブ・アメリカンの部族は、
コヨーテを『メディスン・ドッグ』と呼び、
多くの魔力を持ったパワフルな存在と信じている。


コヨーテは、われわれの霊的な進歩を妨げている
エゴを崩壊させ、
どんなに困難で、進むのが大変な道であろうとも、
われわれの霊的な進歩に必要な道であれば、
われわれを騙してでも誘い入れる。


コヨーテは、表面の奥にある真実を見通す。
コヨーテはわれわれに、
自分が陥っている混乱は
自分が作り出していること、
自分が原因であることを認めるよう促す。


自分の混乱を、他の人や周りの状況、
運命のせいにするのをやめた時、
真の学びが得られることを
コヨーテはわれわれに教えている。


コヨーテは、自分をも欺くペテン師のマスターであり、
驚くべきは、コヨーテは自分が陥ったペテンを克服する
力を持っていることである。


コヨーテはわれわれに、
人生は不確実なことの連続であり、
予期していなかったことが
往々にして起きるものだと教えている。


どんな時でも大事なのは、
物事のユーモラスな側面を見出すこと、
時に、自分はマヌケなピエロであることを認め、
自分の過ちを高らかに笑い飛ばすことであると
コヨーテはわれわれに教えている。



《逆位置》


やることなすこと、裏目に出るかもしれない。

自分がしたことは、皆自分に還ってくる。
他の人に投げたブーメランが
自分に戻ってきていないか、注意しなさい。

誰かに騙されていないか。

誰かがうまい話をして
あなたを騙そうとしているかもしれない。

他人の本当の意図は何なのか、
よくよく注意しなさい。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~て
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