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普通切手の書体変更も出揃い、10面シート化も110円と慶事80円が登場したので、あとは420円を残すのみとなった。
110円と慶事80円は、東日本大震災の前までは、東日本物流センターと西日本物流センターとで同時に配給が始まるはずだったが、茨城県にある東日本物流センターでは棚が崩れるなどして仕事が一時ストップ。このタイミングで西日本物流センター管内の郵便局に初入荷となった。
ところで、以前に当社に勤めていた社員の1人が、石巻で被災してしまった。12日に2階に避難して無事であることが携帯電話で確認できたのだが、その直後から電池切れで音信不通となった。10日ほどしてから、石巻市役所で充電したという連絡が入った。石巻は、仙台に近いことからニュースでも比較的取り上げられる地域で、おおよその様子はテレビで分かる。そこで、当社社員一同で食料品と衣類を送ろう、ということになった。
いつもなら、こんな時にこそ頼もしい郵便局なのだが、これも民営化の影響だろうか。石巻には、局留置でも送れないという。どうにも手段が無いのなら仕方が無いが、石巻からは郵便車が道路を走っているという電話があった。ヤマト運輸に相談したら、石巻の営業所止めなら送れるという。差し出す時には、日数が掛かるかもしれないと言われたが、実際には2日後に到着、現地では配達可能と判断して自宅に届けてくれたという。
この差は、何だ。出来ないことでもやってみるのが郵便ではなかったのか。1通の手紙を、受取人に渡すために走り回った昔の郵便局はどこへ行ったのだろうか。できることしかしない。無理そうなことは引き受けない。これでは、ヤマトに完敗だ。
とはいえ、膨大な数が押し寄せるのが予想されているとはいえ、10日間たっても代替手段がとられない郵政というのも弱体化したなと思います。
非常時に組織の力量が試されるとはよく言いますが、諸々の対応の遅れを見ていると、少し寂しい気がいたします。