指定局が東京中央というのは、予想できたことですが、やはり東北に行かなければならない。再び仮局舎の陸前高田局に出向きました。ところが、陸前高田局には切手が来ていない！ 被災地には寄付金付き切手が似合わないから配給がないのか？
必要な切手は準備していたので作業に問題はありませんが、少しは買ってあげないとと思ったのに、「１シートも来ていません」という返事でした。まさか、後でどっさり送られてくるなんていうことはないでしょうね。7,000万枚という記録的な発行枚数なので、どこの郵便局も売るのに四苦八苦しています。せめて、こんな女性的なデザインではなく、民宿の屋根に止まった船や、爆発した原発を描いたようなリアルなデザインならば、もう少し売りやすかった、と語る局員は少なくありません。
ともかく、岩手県、宮城県、福島県の被災地の郵便局を押印しようと考えて、このようになりました。高田松原の１本松、亘理町の海水の入った水田、南相馬の放射能汚染地区、思わず合掌する風景が現れ、生涯を通じて印象に残る押印になりました。
