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郵便分室

2012-10-01 23:39:25 | 郵便局


 陸前高田支店が10月1日から郵便局になる。ところが、そのまま陸前高田郵便局ではなく、陸前高田郵便局郵便分室。なぜなら、陸前高田支店は陸前高田市の竹駒にあるが、鳴石地区に陸前高田郵便局が再開しているから。
 それでは、日付印に「郵便」が入るのか?
 どこに聞いても分からなかった。肝心の支店でも、日付印は変更ありません。ということは、「陸前高田」のままで、年号の下線がないだけということだ。他のところでも同じような対応だし、年内は下線の有無で竹駒の陸残高田か、鳴石の陸前高田か区別できるわけで、今年中に対策すればよいのだ。なんだか、「同じ消印ならば、押しに行きたくないなあ。」と思った。
 台湾で、こういう小話があるのを思い出した。ある郵便局員が、毎日消印ばかり押している。一年中、消印ばかり押してきて飽きないのかと友人が訊ねる。「いや、押すハンコは毎日変わるから、飽きないよ。」…ただそれだけの小話なのだが、なぜか印象が強くて忘れられなかった。
 押しに行くか押しに行かないか逡巡するうちに時間だけが経った。27日に電話で確認すると、郵便分室なので日付印に「郵便」と入ったものが送られてくるという。この前までは、同じものを使用するという返事だったと問い詰めると、26日に連絡があり、和文(インキ浸透)、欧文(インキ浸透)、和ローラー、風景印。金属の和文と欧文ローラーの配備はなし、ということだった。ようやく行く気になった。
 ところが、台風17号である。久保君が博多に出発するので、正午に逓信総合博物館の売り子を交代して座ることになったが、台風が刻々と近づいてくる。いつ新幹線が停まるかわからない。かといって店番の交代がいないので4時半までは持ち場を離れることができない。
 4時半になって、急いで東京駅に向かう。6時13分発以降の東北新幹線の運休が決まっているが、まだ動いているという。ところが、夜の便を予約していた人たちが殺到したために、満員。ぎゅうぎゅう詰めの状態だったが、この際は行ければよい。台風が東海方面から追いかけてくる。
 一ノ関グリーンホテルに宿泊。陸前高田に行くには、3つの手段がある。①JRで気仙沼まで行き、そこからタクシー、②一ノ関からバス、③一ノ関からタクシー。過去に陸前高田に向かった時には、最初はタクシーしか手段がなく、次に行ったときにはバスでは午前印を押せないので気仙沼からタクシーだった。今回は、直通バスで行こうと思ったのだが、テレビのニュースによると、台風は関東を過ぎて北東に向かい、深夜過ぎに東北に達するという。
 翌朝、駅前に出向いてみると前日までの台風報道が嘘のように正常だった。9:10発のバスで陸前高田に向かい、11:00に定刻で到着した。
 陸前高田郵便局郵便分室。和文のインキ浸透印が、薄い。新しい台が来ているだろうに、古いものを使っているので、浸透膜が目詰まりしていてインキはべったりついているのに日付印にインキが回らない。何とかなりませんか、とお願いしたが、それで我慢してくださいとの返事。集配をしているのだから、奥には別の印があるはずと粘ったが笑顔で断られた。



 この陸前高田郵便局郵便分室は、竹駒仮設郵便局とおなじ敷地に開設している。一本松の風景印が市民にも知られているようで、わざわざ出しに来る市民も少なくないようだ。この風景印は、鳴石の陸前高田郵便局では使っていない。


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