最後にひとつ残っていたターミナル支店の埼玉ターミナル支店が、移転改称でなくなるというので、見に行くことにした。まずは、連休でもあるので、電話を一本。案内の女性曰く、今日は最終日であるが、通常営業中で、午後10時まで営業しています、という。そこで小包を出しに行くのでよろしくと言って電話を切った。
10時まで？ というのに少し疑問を持ったが、5時までに着けばよいだろうと出向いたところ、写真のようなロジスティックセンターで、入り口に「３Ｆ 埼玉ターミナル支店」とあった。春日部にあった時とは勝手が違う。まあ、ここまで来たのだからと３階に上がってみると、何の看板も表札も出ていない。おそるおそるそこにあった部屋を明けると、中は段ボール箱がうずたかく積まれていた。しかし、そこにいるのは紛れもなく郵便事業会社の制服を着た社員だ。
「今日は通常営業していると聞いてやってきたんですが？」と切り出すと、引っ越しの準備で格闘を済ませた後で小休止していたらしい社員が、理解してくれない。やがて何人もの職員が集まってきて、ここは契約企業の集荷のみを扱う支店なので、個人のお客様からの受け付けはしていない。そもそも消印をしないので用意していない、というのだ。
きちんとした対応なので、それは失礼しましたと引き上げるところなのだが、それでは来る前に電話で愛想よく応対してくれた女子職員の回答はなんだったのだろう。「夜10時まで通常営業、小包を出しに行く」間違いなくこの2点を確認してから野田の田舎まで出かけたのだ。職員３名に並んで深々とお詫びしていただいたので、ひとまずおとなしく退散してきたのだが。一日無駄にしてしまった。小包に切手を貼っていたら、それをはがすのにもう１日無駄にするところだった。
