玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

今後の更新予定ほか

2013年08月31日 | 日記
■左玉(更新予定)
右玉の記事に力を入れすぎたので、9月からは左玉の記事を頑張ってアップしていく予定です。
左玉実戦編の第1弾は対石田流のワンダー流とツノ銀型を取り上げます。
雁木型(高田流左玉)はもうしばらくお待ちください。

■右玉ニュース
9月に創元社から小林健二九段の右玉本が刊行されるとの情報があります。
対居飛車編・対振り飛車編の2部作(予定)らしいです。
創元社からというのはちょっと不安ですが、『風車の美学』以来になるプロ棋士による右玉本を楽しみに待ちましょう。

右玉インデックス(5)

2013年08月23日 | 索引
記事が10個溜まる毎に、まとめを兼ねて振り返ります。

41.対後手居飛車(1)
 【実戦】「継ぎ歩のカウンター」実戦編。臨機応変に対処しましょう。
42.居玉での急襲策(2)
 【実戦】2三地点への利きがない場合、▲3五歩が成立します。
43.居玉での急襲策(3)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その1。△2五角対抗型。
44.居玉での急襲策(4)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その2。△3三桂対抗型。
45.居玉での急襲策(5)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その3。対棒銀。
46.居玉での急襲策(6)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その4。△4二玉対抗型1「△2八角」。
47.居玉での急襲策(7)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その5。△4二玉対抗型2「△2五角」。
48.居玉での急襲策(8)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その6。(7)の変化手順の検討。
49.居玉での急襲策(9)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策その7。後手番の場合。
50.居玉での急襲策(まとめ)
 【実戦】居玉▲4五桂急襲策のポイント。

居玉での急襲策(まとめ)

2013年08月22日 | 右玉
居玉桂跳ね急襲策のポイントをまとめました。

1.駒組みのポイント

通常は「4七銀→3七桂」の順で右玉に組みますが、急襲策の含みを持たせたい場合は「4八銀のまま3七桂」が絶対です。

2.成立条件

この急襲策が成立するのは、5三地点に敵駒の利きがない場合です。
5三地点に敵駒の利きがある場合は、予定通り(?)に右玉に組みましょう。

3.後手の応手への対処
▲4五桂△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛に対する後手の応手は3パターンあり、それへの対処は下記の通り。
 a)△2五角→▲4四飛(第3図)
 b)△3三桂→▲4四飛(第4図)
 c)△4二玉→▲2二歩(第5図)



必ず使えるという訳ではありませんが、神経を使う角換わり戦や相右玉が嫌な方は裏芸として研究してみてはいかがでしょうか。

居玉での急襲策(9)

2013年08月21日 | 右玉
今回は後手番での居玉桂跳ね急襲策の将棋を紹介します(24有段者の将棋から取材)。


第1図は▲3七桂と跳ねた局面。
ここから後手は先手番と同様の手順で攻めます。

△6五桂▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛(第2図)

ここまでは一本道。問題はこの後の先手の応手です。

▲6八玉△8八歩▲8五角△7八飛成▲同玉△8九歩成▲同玉△6九角(第3図)

先手の応手は▲6八玉。玉上がりには△8八歩が定跡。
これに対する▲8五角が悪手。△7八飛成~△6九角が成立。
▲7七桂~▲8五角ならまだこれからの将棋でした。

後手番での居玉桂跳ね急襲策の棋譜は本譜のみしか手元にありませんが、チャンスがあれば試してみたいと思っています。

<参考棋譜>
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲3八銀 △3三銀
▲4六歩 △6二銀 ▲4七銀 △7四歩 ▲7八金 △6四歩
▲3六歩 △7三桂 ▲3七桂 △6五桂 ▲6六銀 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △7六飛 ▲6八玉 △8八歩
▲8五角 △7八飛成 ▲同 玉 △8九歩成 ▲同 玉 △6九角
▲4八飛 △8七角成 ▲7九飛 △7七桂打
まで40手で後手の勝ち

居玉での急襲策(8)

2013年08月10日 | 右玉
今回は前回の参考図(今回の第1図)の局面の変化を見ていきます。


第1図は▲6六銀のところで▲7三角と打ったところ。
双方意地の張り合いです。

△5七桂成▲5八銀△4七桂▲同銀△5五桂▲6四角成△5三角(第2図)

後手は△5七桂成、△5五桂と詰めろで迫ります。
対する先手は▲6四角成で勝負をかけます。

▲3三歩成△同玉▲4五桂△2三玉▲3三金△1三玉▲5五馬△同歩▲5三桂不成(第3図)

どうやって詰めろを外すかが問題。▲同馬も考えられますが、▲3三歩成~▲4五桂の方が勝ると思います。
後手は玉の逃げ方に迷うところですが△2三玉~△1三玉が最善でしょう。
双方共に決め手に欠けますが、第3図は先手が指せる流れだと思います。