玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

対右四間飛車(1)

2011年11月23日 | 将棋
高段者の対局から、右四間飛車対策の参考になる将棋を紹介。

第1図は矢倉志向の先手に対し、後手が右四間飛車に組んだところ。
▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八銀△6四歩の様な出だしからスタートするので、右玉党でも使えます。先手の次の一手がポイントです。

▲7五歩△6五歩▲6七銀△6六歩▲同角△同角▲同銀直△3一玉▲2五歩△5二金(第2図)

▲7五歩と後手の桂馬の活用を封じるのがポイント。△4一玉と指したため間に合いましたが、通常は△6二飛の瞬間に▲7五歩とした方がいいかもしれません。
△6五歩に対して▲6七銀と雁木に組むのもポイント。
△6六歩▲同角に本局は△同角でしたが、△6五歩には▲7七角or▲2二角成で大丈夫でしょう(▲2二角成が本筋?)。

▲6七金右△6五銀▲同銀△同飛▲7七桂△6二飛▲6五歩△4四歩▲6八玉△3三銀▲5五歩△1四歩▲1六歩△9四歩▲9六歩△4三金右▲2六飛(第3図)

長手数進めましたが、第2次駒組みです。
玉形の差が酷いですが、5~7筋の位を取っているので押さえ込む方針で行けばいいと思います。


右四間飛車には雁木右玉や雁木中飛車で対抗する作戦もありますが、今回紹介した▲7五歩+雁木の方が駒組みに注意を払う必要はあまりありませんし、戦いやすいと思います。研究のうえ、是非お試しを。

ボンクラーズの右玉

2011年11月21日 | 右玉
将棋倶楽部24でコンピュータソフト「ボンクラーズ」が指しているので、ときどき観戦しています。
(19日にレーティング3289を記録。現在2台運用態勢で、誰でも挑戦できます)
今回は「ボンクラーズ」が右玉を指した将棋を紹介。

第1図は右玉が完成したところ。
角換わり右玉を指していれば、この局面になりやすいかと思います。

▲6六歩△9四歩▲9六歩△3三銀▲2五歩△4四銀▲6八玉△3五歩(第2図)

実は相右玉戦を期待していたのですが、そうはならず。
△3五歩と仕掛けて戦いがはじまりました。

▲同歩△5五銀▲2四歩△同歩▲同飛△3六歩▲同銀△4六銀▲4五桂△4四歩▲2二歩△3三桂▲同桂成△同金(第3図)

▲同歩~は必然の流れ。
右玉ペースで進んでいますが、油断はできません。

▲2九飛△3七銀成▲3四歩△3二金▲3五銀△4七成銀▲6七金右△3八角▲2八飛△4九角成▲5五桂△5四銀▲5六歩△4五桂(投了図)

銀を成り、馬を作り、堅実にリードを拡げる右玉。
△4五桂を見て先手は投了しましたが、戦意喪失されたのでしょうか。
形勢は不利ですが、攻めを凌げればチャンスはあると思うのですが……。