玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

居玉での急襲策(6)

2013年08月08日 | 右玉
居玉▲4五桂急襲策、今回は(4)のように後手が△2五角と打たない将棋です(24有段者の将棋から取材)。


第1図は▲3四飛と横歩を取ったところ。
これまではこの局面で後手が△2五角や△3三桂とする将棋を紹介してきました。

△4二玉(途中図)▲2二歩△3三桂▲2一歩成△2八角(第2図)

今回は△4二玉(途中図)。居玉を避けるのと5三地点をカバーする意味合いがありますが、飛車に近いので怖いところ。
▲2二歩~▲2一歩成に対して△2八角として第2図。後手の狙い△4六角成に対してどう切り返すのか。

▲2四歩△4六角成▲2三歩成△同金▲3一角△5二玉▲4四飛△6二金▲5三桂成△同金▲4六飛(第3図)

先手は△4六角成の前に切り返す手段を取らなければなりません。それが▲2四歩~▲2三歩成です。と金を放置するわけにいかないので△同金と払います。
▲3一角の王手に本譜は△5二玉としましたが、△3二玉が正解だったと思います。
▲4四飛の詰めろに△6二金と受けたのが悪手で、王手馬取りがかかってしまいました。後手苦しいですが△4五桂が正解でした。

<参考棋譜>
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲4八銀 △8四歩
▲7六歩 △2二銀 ▲3三角成 △同 銀 ▲8八銀 △3二金
▲7七銀 △7二銀 ▲4六歩 △6四歩 ▲3六歩 △6三銀
▲3七桂 △7四歩 ▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲3四飛 △4二玉 ▲2二歩 △3三桂
▲2一歩成 △2八角 ▲2四歩 △4六角成 ▲2三歩成 △同 金
▲3一角 △5二玉 ▲4四飛 △6二金 ▲5三桂成 △同 金
▲4六飛
まで43手で先手の勝ち