24有段者の将棋から。
第1図は△２四歩と飛先の歩を突いたところ。
駒組みが続くと思われましたが、ここから先手が仕掛けます。
▲８五桂△４二玉▲７三桂成△同金▲８二角△２五歩▲９一角成△２一飛（第2図）
先手は左銀は７九のままで玉の囲いが未完成ですが桂跳ねから仕掛けてきました。
馬を作った先手は端を目標にしてきます。
▲９四歩△同歩▲同香△４六歩▲同歩△２六歩▲同歩△５四角▲８六飛△３五桂▲３六香△４四銀（第3図）
端を破った先手に対し、後手は△４六歩～△２六歩と突き捨ててから△５四角。△３五桂と打ち、２七・４七の地点を狙います。
▲９二香成△４七歩▲８一成香△２六飛▲２八歩△８四金▲５五桂△２五桂▲３五香△同銀▲６三桂成△同角（第4図）
先手の▲９二香成～▲８一成香に構わず後手は狙いの△４七歩～△２六飛で玉頭を押さえます。
銀取りの▲５五桂にも△２五桂とし、お互い駒を取り合って第4図。銀損ながら後手が指せる形勢、ここからどう決めるのか。
▲４七金△４六銀▲同金△同飛▲４七銀△３五桂▲５八銀打△４七飛成▲同銀△４六歩▲４三歩△３三玉▲４八金（第5図）
▲４七金と歩を払わねばならないのが先手の辛いところ。△４六銀に▲同金がどうだったか――とは言っても他の手でも先手が苦しい事には変わらないのので、致し方ないのかも知れません。
第5図のあと後手が△４四香としたためもつれてしまいました。ここは普通に△４七歩成としていれば早かったです。
＜参考棋譜＞
▲７六歩 △３四歩 ▲７五歩 △４四歩 ▲７八飛 △６二銀
▲４八玉 △６四歩 ▲３八玉 △６三銀 ▲５八金左 △３二銀
▲９六歩 △４三銀 ▲９五歩 △４五歩 ▲２二角成 △同 飛
▲７六飛 △３三桂 ▲７七桂 △７二金 ▲６六歩 △５二金
▲５六歩 △２四歩 ▲８五桂 △４二玉 ▲７三桂成 △同 金
▲８二角 △２五歩 ▲９一角成 △２一飛 ▲９四歩 △同 歩
▲同 香 △４六歩 ▲同 歩 △２六歩 ▲同 歩 △５四角
▲８六飛 △３五桂 ▲３六香 △４四銀 ▲９二香成 △４七歩
▲８一成香 △２六飛 ▲２八歩 △８四金 ▲５五桂 △２五桂
▲３五香 △同 銀 ▲６三桂成 △同 角 ▲４七金 △４六銀
▲同 金 △同 飛 ▲４七銀 △３五桂 ▲５八銀打 △４七飛成
▲同 銀 △４六歩 ▲４三歩 △３三玉 ▲４八金 △４四香
▲４六銀 △同 香 ▲３一飛 △３二金 ▲１一飛成 △４七銀
▲４九玉 △４八銀成 ▲同 銀 △５七銀 ▲１三龍 △２三歩
▲２四銀 △４四玉 ▲３五銀 △同 歩 ▲１四龍 △２四金
▲４七香 △同香不成 ▲同 銀 △４八銀打 ▲３八玉 △１四金
▲４六香 △４五香 ▲６四馬 △３七桂成 ▲同 桂 △３九飛
▲２七玉 △３七銀成 ▲２六玉 △３六成銀
まで106手で後手の勝ち
