今年刊行された詰棋書を振り返ります。
昨年同様所有している本をリストアップしたので、完全なデータは
「詰将棋一番星」でご確認を。
まずは『将棋世界』の付録。
1.伊藤果『伊藤果に挑戦! タイムトライアル60』
5手・7手・9手を各20作ずつ収録。
続いては、一般向けの詰棋書。
2.浦野真彦『新版 5手詰ハンドブック』
『5手詰ハンドブック』の改訂新版。200作収録。
ある程度3手詰を解けるようになったらこの本。トレーニングに最適な作品集。
3.北浜健介『脳トレ5手詰』
「脳トレ」シリーズ第3弾。150作収録。
骨のある作品があるので、『5手詰ハンドブック』が物足りないという方はどうぞ。
4.伊藤果『詰将棋タイムトライアル』
『将棋世界』付録の合本。194作収録。
5.内藤國雄『内藤のカンタン詰将棋』
『のびのびしみじみ5手詰』『同7手詰』全作に『内藤詰将棋選集』から29作、新題21作の計250作収録。
6.内藤國雄『とっておきの詰将棋セレクション』
『とっておきの詰将棋』1・2集から192作、新題10作の計202作収録。
7.森信雄『じっくり解こう詰将棋 ちょっと手強い7手詰 200題』
『7手詰ハンドブック』より安く、難易度は『7手ハンド』と同じくらい。
7手詰を多く解きたいという方はこちらもどうぞ。
8.小林健二『小林健二の軽快詰将棋』
実戦形中心の3~9手詰を202作収録。
9.森信雄『逆転の3手詰』
「あっという間の3手詰」(『将棋世界』連載)を40ヶ月分、400作収録。
中段形、入玉形が多い。
最後はマニア向けの詰棋書。
10.石川和彦・編『平成の7手詰傑作集』
平成元年~23年に『詰将棋パラダイス』に発表された7手詰を収録したアンソロジー。
評点が高い順から「小学校」100作、「短編コンクール」20作を収録。
11.大塚播州『漫陀楽』
全3巻。趣向作に興味のある方は必携の作品集+評論・研究集。
12.若島正・編『この詰将棋がすごい! 2012年度版』
上田吉一特集、山本民雄全作品集など読み応えのあるマニア必携のガイド本。
13.赤羽守『信濃路 赤羽守詰将棋作品集』
大作家・赤羽守氏の代表作を100作収録。
14.松田圭市『すなどけい』
専門誌やネットで発表された100作を収録。
マニア向けに入れましたが、解後感のよい短編ばかりなのでマニアでない方にもお勧め。
番外(凌ぎ・必至・持駒問題)
番1.武市三郎『受けと凌ぎ3』
『将棋世界』付録。
番2.内藤國雄『内藤のカンタン必至』
『将棋世界』付録の合本。1手・3手の必至問題を195作収録。
タイトルは“カンタン必至”だが骨のある作品がそこそこあるので、中級以上向けの作品集。
番3.片上大輔『何を持てば詰みますか?』
番4.片上大輔『何を持てば詰みますか?2』
番5.片上大輔『何を持てば詰みますか?3』
ねこまど舎の「ねこまど豆本」シリーズ。
タイトルの通り、何を持てば詰むかを問う問題集。
番6.勝又清和・監修『プロの実戦に学ぶ終盤の手筋』
『将棋世界』付録。
プロの実戦から寄せ(詰or必死)・逃れor合駒・頓死の問題を出題。
番7.高橋道雄『3手必至問題集』
実戦形3手必至問題集。
骨のある問題が多いので、「○分で○級or段」という目安は全く当てにならない(笑)。