玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

年内最後の更新

2012年12月31日 | 日記
今年一年、当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年は下記のテーマを書き上げ、右玉・左玉の基本情報を完成させたいです。
引き続きお付き合いのほどを。

■右玉
 ・【基本】基本手筋集(2)

■左玉
 ・【基本】左玉の短所/弱点
 ・【実戦】プロ棋士の左玉(全3回予定)
 ・【基本】基本手筋集
 ・【応用(中級者~)・実戦】玉頭位取り風左玉の組み方

皆様、良いお年をお迎えください。

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実戦詰将棋(1)

2012年の詰棋書を振り返る

2012年12月30日 | 詰将棋
今年刊行された詰棋書を振り返ります。
昨年同様所有している本をリストアップしたので、完全なデータは「詰将棋一番星」でご確認を。

まずは『将棋世界』の付録。
1.伊藤果『伊藤果に挑戦! タイムトライアル60』
 5手・7手・9手を各20作ずつ収録。

続いては、一般向けの詰棋書。
2.浦野真彦『新版 5手詰ハンドブック』
 『5手詰ハンドブック』の改訂新版。200作収録。
 ある程度3手詰を解けるようになったらこの本。トレーニングに最適な作品集。
3.北浜健介『脳トレ5手詰』
 「脳トレ」シリーズ第3弾。150作収録。
 骨のある作品があるので、『5手詰ハンドブック』が物足りないという方はどうぞ。
4.伊藤果『詰将棋タイムトライアル』
 『将棋世界』付録の合本。194作収録。
5.内藤國雄『内藤のカンタン詰将棋』
 『のびのびしみじみ5手詰』『同7手詰』全作に『内藤詰将棋選集』から29作、新題21作の計250作収録。
6.内藤國雄『とっておきの詰将棋セレクション』
 『とっておきの詰将棋』1・2集から192作、新題10作の計202作収録。
7.森信雄『じっくり解こう詰将棋 ちょっと手強い7手詰 200題』
 『7手詰ハンドブック』より安く、難易度は『7手ハンド』と同じくらい。
 7手詰を多く解きたいという方はこちらもどうぞ。
8.小林健二『小林健二の軽快詰将棋』
 実戦形中心の3~9手詰を202作収録。
9.森信雄『逆転の3手詰』
 「あっという間の3手詰」(『将棋世界』連載)を40ヶ月分、400作収録。
 中段形、入玉形が多い。

最後はマニア向けの詰棋書。
10.石川和彦・編『平成の7手詰傑作集』
 平成元年~23年に『詰将棋パラダイス』に発表された7手詰を収録したアンソロジー。
 評点が高い順から「小学校」100作、「短編コンクール」20作を収録。
11.大塚播州『漫陀楽』
 全3巻。趣向作に興味のある方は必携の作品集+評論・研究集。
12.若島正・編『この詰将棋がすごい! 2012年度版』
 上田吉一特集、山本民雄全作品集など読み応えのあるマニア必携のガイド本。
13.赤羽守『信濃路 赤羽守詰将棋作品集』
 大作家・赤羽守氏の代表作を100作収録。
14.松田圭市『すなどけい』
 専門誌やネットで発表された100作を収録。
 マニア向けに入れましたが、解後感のよい短編ばかりなのでマニアでない方にもお勧め。

番外(凌ぎ・必至・持駒問題)
番1.武市三郎『受けと凌ぎ3』
 『将棋世界』付録。
番2.内藤國雄『内藤のカンタン必至』
 『将棋世界』付録の合本。1手・3手の必至問題を195作収録。
 タイトルは“カンタン必至”だが骨のある作品がそこそこあるので、中級以上向けの作品集。
番3.片上大輔『何を持てば詰みますか?』
番4.片上大輔『何を持てば詰みますか?2』
番5.片上大輔『何を持てば詰みますか?3』
 ねこまど舎の「ねこまど豆本」シリーズ。
 タイトルの通り、何を持てば詰むかを問う問題集。
番6.勝又清和・監修『プロの実戦に学ぶ終盤の手筋』
 『将棋世界』付録。
 プロの実戦から寄せ(詰or必死)・逃れor合駒・頓死の問題を出題。
番7.高橋道雄『3手必至問題集』
 実戦形3手必至問題集。
 骨のある問題が多いので、「○分で○級or段」という目安は全く当てにならない(笑)。

左玉の長所/利点

2012年12月20日 | 左玉
今回は左玉の長所/利点について(題材は全て私の将棋)。

1.右玉感覚で指せる

右玉党としては振り飛車に対して糸谷流などの対振り右玉を使いたい。
しかし、組み上げるまでに手数がかかるうえ玉が薄く、攻撃陣が玉頭直撃で怖い。また、石田流には使えない(組めない)ため石田流対策を考えなければならない。
そこで左玉!
上の2つの図をご覧ください。右は右玉を左右反転させた図、左は雁木型左玉の図。とても似ています。
左玉は右玉同様組み上げるまでに手数がかかり玉が薄いですが、攻撃陣は玉頭を直撃していません。それどころか相手の玉頭を制圧しています。振り飛車全般に対応可能なうえ右玉感覚で指せるため、右玉党にぴったりの戦法なのです。

2.玉頭を制圧

第1図は▲8九飛と8筋に回った局面。
左玉側が7~9筋の敵玉頭を制圧しているのは一目瞭然。
玉頭攻めから一気に潰すことができます。

3.下段飛車

第2図は▲8九飛と8筋に回った局面。
先手陣に角を打ち込む隙はありません