玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

対後手居飛車(1)

2013年07月10日 | 右玉
実戦編の第1回は、「基本手筋集(1)」で紹介した「継ぎ歩のカウンター」の実戦編。
「手筋集」では技が決まったケースを紹介しました(ココセではなく実戦で遭遇しました)が、今回は技が決まらない一般的なケース(24高段者の将棋から取材)です。


第1図は△7五歩と仕掛けられた局面。
「手筋集」では互いに囲い合ってからの仕掛けでしたが、本譜は互いに居玉のまま仕掛ける超急戦。

▲同歩△同角▲2五歩△3三銀▲2四歩△同歩▲2五歩△3二金▲2四歩△2二歩(第2図)

第2図までの流れで変化するとしたら、△3三銀に換えて△8六歩。以下、▲同歩△同角▲同角△同飛▲8七歩△8二飛(変化1図)。
角を手持ちにしたものの、たいした戦果を上げられず局面が収まるのが不満でしょうが、本譜の順よりも良いと思います。

▲5八金△4二角▲6五歩△5三銀▲4五歩△2四銀▲4四歩△同銀▲5六銀右△3三銀右▲1五歩△同歩▲1三歩△2三歩▲6九玉△4四歩▲4五歩△4一玉▲4四歩△同銀▲4八飛(第3図)

居玉での急襲策」でも書きましたが、右玉にこだわらないのがポイント。
右玉に組むのも一局ですが、後手の陣形がまとまっていないうちに仕掛けてポイントを稼ぐのが好判断。
居玉なので雁木風の右四間飛車に変化することが可能になります。
右四間飛車に変化する将棋は、いずれ右玉偽装右四間飛車として紹介する予定です。

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