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玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

2013年5月の詰将棋

2013年06月07日 | 詰将棋
今月は大作家の新作2作。


若島正氏は現代を代表する最高の詰将棋作家のひとり。チェス・プロブレムの分野でも活躍されています。
「詰将棋解答選手権」の発案・運営が評価され、第2回門脇芳雄賞を受賞されました。
本作はロジカルに解ける好作。


大橋健司氏は看寿賞受賞作「ドラゴン・パラドックス」等で有名な大作家。
今年1月復活を果たし、本作は復帰第2作。かなりの力作です。

2013年3月の詰将棋

2013年04月20日 | 詰将棋
今回は普通詰将棋とフェアリー詰将棋の2作です。


作者は結果稿で明かされますが、私の予想では武島氏。昇級間違いなしでしょう。


 【強欲】 駒を取る手が優先される。
 【協力詰】 攻方と受方が協力して最短手数(指定された手数)で受方玉を詰ます。
作者のたくぼん氏は解答強豪としても有名な方。フェアリーの分野では強欲ルールを得意とされている印象があります。
フェアリー詰将棋専門のウェブ雑誌『WFP』56号で出題された本作、中盤の金追いがとても素晴らしいので盤に並べて鑑賞してみてください。
解答は『WFP』58号(PDF注意)に掲載されています。

2013年2月の詰将棋

2013年03月15日 | 詰将棋
前月に解いた詰将棋の中から気に入った作品を紹介する「詰将棋紹介」の新シリーズ第2回。
2013年2月は芹田氏の短編と添川氏の超長編の2作品。

「詰将棋サロン」入選作。この初形から詰上りを予想できる人はあまりいないでしょう。優秀作レベルだと思うのですが、残念ながら選ばれませんでした。
芹田修氏は指将棋の強豪でもある実力派作家。軽快な捌きの中に精緻な読みを要求する短中編を得意とされています。


「大学院」入選作。500手超えの超長編ですが、何をすればいいのかは初形を見れば明らかなので、是非チャレンジしてみてください。
添川公司氏は半期賞・塚田賞・看寿賞を幾度となく受賞されている、現代を代表する長編詰将棋の第一人者。作品集の刊行が待たれます。

2013年1月の詰将棋

2013年02月19日 | 詰将棋
前月に解いた詰将棋の中から気に入った作品を2,3作紹介する形で「詰将棋紹介」を再始動。
(本当はもう少し早くアップする予定でしたが、気付いたら2月下旬だった……。)

「詰将棋おもちゃ箱」で2013年の年賀詰62作が展示されていますが、その中で一番気に入ったのがこの作品(見事、第1位になりました)。長手数ですが難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。
橋本孝治氏は「ミクロコスモス」の作者として有名。評論やフェアリー詰将棋の分野でも活躍されています。「イオニゼーション」「アルカナ」も忘れてはならない作品でしょう(氏のホームページ「橋本孝治 普通詰将棋」で鑑賞できます)。

「短大」入選作。まさに作ったような手順。心地よい捌きが堪能できます。
井上徹也氏は看寿賞作家の元アマ名人。「シンメトリー」「特異点」「涛龍」をはじめとする長編は素晴らしい作品なので、検索して鑑賞してみてください。

「詰将棋デパート」入選作。37手。○○○がメインなのはひと目で分かりますが、面白い展開が待っています。
武島宏明氏は現在高校生。『将棋世界』の「詰将棋サロン」で2012年度新人賞を受賞された期待の新鋭。