玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

△5四角

2011年10月25日 | 左玉
猛省すべき将棋。

第1図は△4四銀に▲3二角と指した局面。
ここから地獄へとまっさかさまに落ちていきます。

△5四角▲4一角成△2七角成▲同金△同飛成▲6四歩△同歩▲1八角△2八龍▲7二角成△同金▲6三歩△7一金打(第2図)

△5四角が決め手。完全な読み抜けです。
反撃策を捻り出しましたが、しっかり受けられ手がありません。

戻って第1図では、▲3二角に替えて▲6六銀右(変化1図)だったでしょうか。次の▲5七角が狙い。
他には▲4八銀(変化2図)もあるでしょうか。▲3九銀~▲2八銀と2筋を受けるのが狙い。

どう指すにしろきちんと構想を立てて指さないと酷い目に遭うという、いい教訓になりました。

居玉での急襲策

2011年10月16日 | 右玉
「将棋倶楽部24」高段者の対局から。

先手のC六段は、角換わり右玉・矢倉右玉を主力戦法としている方。

▲5六銀△5三銀▲4五歩△5五歩▲2四歩△同歩▲5五銀△4五歩▲6六銀上△5四歩(第2図)

第1図から駒組みが続くと思っていたら、▲5六銀から急襲。
後手の駒組みを咎めた仕掛けでしょうか。

▲4五桂△5五歩▲3三桂成△同金▲5五銀△4二金▲3五歩△同歩▲4三歩△同玉▲6五角(第3図)

先手の攻めが止まりません。
▲4三歩に△同玉ではなく、△同金上が最善なような気がしますがどうなんでしょう。
この後も先手が攻め続け59手の快勝となりました。

「右玉にこだわらない」「スキあらば攻める」という、基本に忠実な将棋でした。

四間穴熊対左玉(1)

2011年10月10日 | 左玉
「相右玉(1)」の直後に指された一局。

第1図は先手が穴熊を表明した局面。
ここで後手には3つの選択肢があります。
 a)△4四角(高田流左玉)
 b)△3三角(向かい飛車)
 c)△3三桂~△3一角~△2二飛(向かい飛車)
私は四間飛車にはa)しか選びませんが、b)も有力だと思います。c)は小林健二九段の『続・[定跡]相振り飛車』に掲載されている指し方。

△3三角▲1九玉△2二飛▲2八銀△2四歩▲5八金左 △2五歩▲3八金△7二金▲8六歩△1四歩▲7七角△4四銀右▲8八飛△3五銀▲4八金左(第2図)

後手は向かい飛車を選択。先手は穴熊を完成させ、向かい飛車に振りなおしました。

△4四角▲8五歩△3三桂▲8四歩△同歩▲同飛△8三歩▲8五飛△5二金▲5六銀(第3図)

着々と攻めの態勢を築く後手に対し、先手は一歩持ち、▲8五飛~▲5六銀と角頭に狙いを定めます。
▲8五飛~▲5六銀は、左玉対策として有力な形です。

△2六歩▲同歩△同銀▲2七歩△同銀成▲同銀△2六歩▲同銀△同飛▲2七歩△2一飛(第4図)

後手の攻めが決まったかに見えますが、第4図のように納まってしまうと先手に利があると思います。

▲4五銀△同桂▲同飛△3五銀▲6五歩△7七角成▲4三飛成△同金▲3二銀(第5図)

なすすべもなく崩壊。△3五銀のところ、私だったら△4二玉と指すかも。
この後、後手は必死にくらいつきますが穴熊玉は遠く、負けました。