玉飛接近

右玉&左玉、ときどき詰将棋

居玉での急襲策(9)

2013年08月21日 | 右玉
今回は後手番での居玉桂跳ね急襲策の将棋を紹介します(24有段者の将棋から取材)。


第1図は▲3七桂と跳ねた局面。
ここから後手は先手番と同様の手順で攻めます。

△6五桂▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛(第2図)

ここまでは一本道。問題はこの後の先手の応手です。

▲6八玉△8八歩▲8五角△7八飛成▲同玉△8九歩成▲同玉△6九角(第3図)

先手の応手は▲6八玉。玉上がりには△8八歩が定跡。
これに対する▲8五角が悪手。△7八飛成~△6九角が成立。
▲7七桂~▲8五角ならまだこれからの将棋でした。

後手番での居玉桂跳ね急襲策の棋譜は本譜のみしか手元にありませんが、チャンスがあれば試してみたいと思っています。

<参考棋譜>
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲3八銀 △3三銀
▲4六歩 △6二銀 ▲4七銀 △7四歩 ▲7八金 △6四歩
▲3六歩 △7三桂 ▲3七桂 △6五桂 ▲6六銀 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △7六飛 ▲6八玉 △8八歩
▲8五角 △7八飛成 ▲同 玉 △8九歩成 ▲同 玉 △6九角
▲4八飛 △8七角成 ▲7九飛 △7七桂打
まで40手で後手の勝ち