次いで折曲銃床部。
ちなみに「折曲」は「折り曲げ」の送り仮名を省略して表記しているものであり、
「折曲銃床」と書いて「おりまげじゅうしょう」と読む。
折曲銃床はアルミニウム製のパイプ2本と床尾板、頬あてから構成されている。
上方のパイプは固定銃床同様、後部が上向きに軽く曲げられている。
やはり床尾板を大きくするための配慮だろうか?。
頬あてはプラスチックで成形され、寒冷地での使用時に凍傷を起こすのを防いでくれる。
ベルギーのFN FNCは金属製の折りたたみストックを装備しているが、
これをライセンス生産したスウェーデンのAK5はストック上部に凍傷防止のためにプラスチック製のカバーを取り付けた。
スウェーデンほど寒くはならない日本の気候ではあるが、
北海道あたりで使うことを想定すると金属むき出しの銃床では銃をまともに狙うことなどできないだろう。
その点では、89式の折曲銃床はFNCよりも優れていると言えよう。
また、頬あての下部には一部空間が空けられているが理由は不明。
ただし、海上保安庁のSSTではここに負い紐を通す変則的なやり方をしているようだ。
これは折りたたみ時に本来の負い紐環が使用困難になるからのようだ。
床尾板は固定銃床と異なり、プラスチックで成形されている。
そして固定用のネジが無いため、全面に渡って滑り止めのX字模様がつけられている。
また、後部負い紐環は固定と異なり、回転するようになっている。
これは銃床を折りたたんだ時でも負い紐を使うための配慮だろうか?。
次いで銃床を上から見てみる。
これも固定銃床と異なり、左右ともに平面のデザインとなっている。
(※画像は全て東京マルイ社製電動ガン)
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