オー、捨てないと!

隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

Moldex 6485

2012-06-13 21:11:01 | 保護具
先日、久し振りにAmazonを利用したのですが、
耳栓を扱っているのに気付いたので買ってみました。

今回買ったのはMoldexの6485。

こんな感じに紛失防止のナイロンコード付きで、
丸い樹脂製のケースがついている。

このケース、ポケットなどに収納しても邪魔になりにくいよう
扁平かつ引っ掛かりのない丸いデザインになっている。
ただしヒンジの部分は樹脂の弾性を利用しているだけなので長期的には壊れるかも。

耳栓部分のアップ。

フランジタイプの耳栓でサイズは特に設定されていない。
この手の耳栓の常で洗浄して再利用が可能。
その形状から商品名は「Rockets」となっていなお、る。

装着してみた感じは悪くないが、今のところ長時間使っていないので分からない。
太めの装着グリップは他社の物に比べて使いやすいかも。

遮音値はNRR 27dB。
余談だがパッケージに入っていた説明書はフォームタイプの物で
「指で圧縮してから耳に入れろ」とか「遮音値NRR 33dB」とか書いてある。

本来、この6400シリーズは耳栓の常として鮮やかな色をしているが、
これは「カモRockets」の商品名であえて目立たないOD色となっているようだ。
オリジナルの商品名は「Rockets Special Ops」。
無駄にカッコいいぞ…。
まあ、この色だから買ったわけですが(笑)。

Moldexジャパンの紹介ページはこちら

追記
仕事の際に実際に使ってみました。
フランジ型の耳栓としては比較的ズレ難く、装着感は良好でした。
ちょっと音の減衰率が低いような気がしましたが…(気のせいかもしれない)。
ナイロン製のコードが服の襟に引っ掛かりやすいのも気になりました。
ケースは薄型で作業シャツのポケットやズボンのポケットに入れても違和感が少ないですね。
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防護服

2011-05-29 00:18:43 | 保護具
本日夜に行われた東京電力の会見を見ておりましたら、
今回持ち込まれた防護服に関して記者の皆さんの反応がすごかったので
需要があるのかな、と思って分かる範囲で紹介してみたいと思います。

とりわけ会見後のぶらさがり取材では寺澤広報部長が実際に着て見せたり、
民放の記者さんが着て撮影したりしてました。
後者は明日のバン〇シャあたりで放映されるのかもしれません
(どこの局の撮影だったかは分かりません)。

・手袋
薄い綿製の手袋(汗取り用)の上に薄手のゴム手袋(手術用のようなもの)をしているようです。
作業によってはこの上に通常の軍手や革手袋をするのでしょう。

・靴
軍足の上に長靴を着用した上で薄いビニールのカバーをかけているようです。
これは除染を簡単にするためではないかと思われます。

・防護服
これはタイベック(という素材 デュポン社の登録商標)の使い捨て防護服を使っています。
タイベックは薄手の不織布で放射線を防ぐ能力は全く無く、
放射性粉じんの付着防止として着用しています。
フードつきのつなぎ服で?型と呼ばれる縫い目をカバーした最もレベルの高い物。

(手持ちのタイベック防護服の袋につけられたマーク。 
 水色の線は防護服についているシールテープ。)

なお、手術用のような帽子も着用するようです。

・マスク
全面マスクと呼ばれる顔全体を保護する防毒マスクを着用。
今回の会見で出されたのは国内S社のもの。
最も新しいタイプで防護服やヘルメットとの併用、
防護服との隙間を塞ぐテーピングも容易になっているようです。
専用の吸収缶(フィルター)は防じん、防毒併用の物。

(手持ちの物で一例を示す)
基本的に防じん防毒併用で有機ガス用・L3の物でいいんだと思いますが詳細不明。
画像の物もメーカーのカタログに載っていない特殊品(?)だったり。

マスクに関してはIAEAなども使っている外資系S社(3社とでも言おうか)の物や国内K社のもの、
米国M社の物なども写真で見かけますね。


さて、これらの装備のうち防護服とマスクに関して言えば似たような物で経験があるので述べてみようかな、と。
熱処理炉の修理の際に
・タイベック防護服(以前。現在は同等の不織布防護服)
・防じんマスクRL2規格 (半面)
・ヘルメット
・保護メガネ
といった装備で作業をするわけですが、
5月であってもこの装備で作業をするのは辛いです。
熱処理炉を数日前にすべて止め、工場内の窓を開放して外気温と同等にするわけですが、
それでも暑いです。
いかんせん、粉じんを進入させない防護服は熱が篭りやすくヒートストレスを生じさせやすく、
マスクもいかに吸気抵抗が低いとはいえ、狭い場所での重労働では息が上がってしまうことも。

これらに対処するため人によってはマスクをしなかったり(それほど粉じんの出る作業が多いわけではない)、
捨てるつもりの作業服だけで作業をしたり(油・スス汚れ対策の防護服なので本人の気持ち次第)、
といった状況もあります。
私の場合、装備は確実に装着しますが、作業場所から少しでも離れる時はマスクをこまめに外したり、ということも。

比較的厳しい環境であることは間違いありません。

福島の現場で働く人たちは現場から安全な場所に帰ってくるまで服のファスナーを緩める事も
マスクを外す事もできないはず。
その疲労は精神的なものも含めてかなり厳しいものであると考えられます。

彼ら「無名のヒーロー」たちが被害の拡大を食い止めていることを忘れてはなりません。


5月31日追記
マスクに関してですが、基本的には防毒マスクを着用していますが、
湿度が極端に高い場合(マスクの吸収缶が直ぐにダメになってしまう)、
ヨウ素などの濃度が極端に高い場合は酸素呼吸器を着用しているようです。
ちなみに「セルフエアセット」と呼称しているようですが、
空気呼吸器、酸素呼吸器共通の名称であるようです。

公開された写真を見る限り、使用時間の長い酸素呼吸器(国内A社製)を使っているようです。
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ラクボシステム

2011-03-02 19:36:05 | 保護具
先日、ミドリ安全さんが実施していた「ラクボ」システムのプレゼントでDVDを受け取りましたので紹介したいと思います。


ラクボシステムとは最近同社がTVCMしているもので、
低層住宅向けの屋根上作業墜落防止システムです。
「ついラクボうし」ですね。

単なる屋根の工事だけでなく近年、ソーラーパネルなどの取付け・メンテナンスなどで屋根上での作業が増える中、
墜落防止災害を防ぐ必要があったわけですね。

細かい部分は省くのですが、特徴として
・地上から設置が可能
→設置の際に事故が起きる可能性を排除
・広範囲の作業範囲を実現
→巻取り式の墜落防止器具(ベルブロック)を用いることで自在に作業が可能
・アンカーポイントの設置が容易
→墜落時に衝撃を受け止める錘(アンカーポイント)に水袋を用いる事で容易に準備、設置が可能
・メッシュハーネスの採用
→体を固定するハーネスにメッシュのフルハーネスを採用することで墜落時の衝撃を分散
・始めの1歩から墜落防止
→地上からの設置を可能とした事により、ロリップとの併用で屋根に登る際の第一歩から墜落を防止
・アンカーポイントを自在に変更可能
→8字環とカラビナの併用で自在に長さや固定ポイントを移動可能
となっています。

TVCMはこちら。


余談ですが先日電車の中で女子高生が「あのCM好き」とか言ってて思わずニヤリとしました。
何度も書いてますが、同社のCMはクオリティが高いですね。

このDVDプレゼント、あっという間に定員の100人に達してしまったわけですがそんなに興味のある人が多いのかな?
時期的について来るマスク1箱が目当てなのかもしれませんが・・・。
屋根上作業とか無縁な私がもらってしまって恐縮至極。

というか一般的な解説DVDですので限定的なプレゼントにするよりはYoutubeなどに上げて
誰でも見られるようにした方がいいのではないか、と言う気もします。
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ヘルメットの劣化という危険

2011-01-05 19:11:27 | 保護具
昨年末2010年12月13日に、大手保護具メーカーの谷沢製作所がHPで公開したレポートは
今まで深く考えずに使ってきた保護帽(ヘルメット)の経年劣化と言う隠れた危険性について
衝撃的な結果を示した。

今回はこの「保護帽の経年劣化(その2)」(谷沢製作所HPより)を元に考察してみたい。
なお、私個人の考察なので間違っている点もあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

まずこの「保護帽の経年劣化(その2)」は実際に使われていた保護帽を回収し、
それに衝撃吸収性能試験を実施、その結果をまとめたものです。

先ず3.試験結果の(2)使用年別、材質毎の結果を考察してみましょう。
・FRP製
 5年とされる耐用年数に対し、7~9年でおおむね交換されているが、
 10年以上、中には20年使用されるものも少なくない割合で存在している。
 しかし不合格率は低く、耐用年数を大幅に過ぎたもの、11~19年使用したものでも合格しているものがある。
 逆に耐用年数内、4年でも不合格となったものがある。
 この資料だけでは判然としないが、取り扱い、保管に問題があったのではないだろうか?
 内装の破損が殆どだったとの添え書きがある。

・ABS製
 3年とされる耐用年数に対し、3倍以上の11年程度使用しているものが多く見られる。
 使用年数に関係なく不合格となるものが発生し、その割合が大きく思える。
 耐用年数の限度となる3年でも複数の不合格が発生している。
 不合格となるのは帽体の割れが原因との事。

・ポリカーボネート製
 3年とされる耐用年数に対し、4年程度で交換されているようだが、
 それより長く使われているものも一定の割合で存在している。
 耐用年数限度、3年目で複数の不合格が出ているが、耐用年数と不合格の因果関係は薄いようである。
 今回の結果では12~20年のものはテストに合格している。

・ポリエチレン製
 3年とされる耐用年数に対し、大半が6年以内で交換されている模様。
 ただし耐用年数の5倍となる15年以内で不合格はゼロと優秀であり、
 18~20年でも不合格はゼロだが、16年のものが半数が不合格となっている。
 
・総合
 以上の結果を見るにポリエチレン製の保護帽は耐久性が高いように見受けられる。
 大半において保護帽の交換年数が守られていなく、倍以上、時には数倍の年月使用されている場合もある。
 逆に耐用年数以内で交換されているものも一定の割合で存在する。全般的に1~3年。
 企業による保護具への関心の差が激しいと思われる。
 耐用年数以内であるからといって必ずしも安全であるとは言い切れない。


次に(3)「個別結果(顕著な例)」の写真を参考に考察してみたい。
・① 耐用年数を超えているが、帽体に塗料が付着しているとの事。
   塗装業者等でこういった保護帽を多く見かけるが、危険性が高いと認識するべき。

・② 耐用年数以内だが破損したもの。解説を見るに保管に問題か。
   材質が劣化するとリブの溝等が弱点になる可能性がある。

・③ 資料の写真からは状況がよく分からない。
   耐用年数の倍の6年使用している上に帽体の破損は無くても衝撃加重値が高かったとのこと。
   傷だらけであったなら帽体が破損してもいい気がするが・・・。

・④ 帽体が変形している時点で保護帽としての機能が失われ、
   「衝撃吸収性は全く無く」との解説で着用している意味が全く無い事が伺える。
   納入した業者は、使っている作業者は気にしなかったのだろうか?

・⑤ ②同様、リブの溝が弱点になるのか。
   やはり屋外での暴露は劣化を促進させるという認識。
   使用期間10年となっているが(2)の表で10年はゼロとなっているので11年の間違いか?

・⑥ 破損が酷い。
   説明を見るに屋外での暴露が破損原因か。

まとめ
以下に個人的に感じた事をまとめる。
・保護帽の使用環境、保管環境が不適切であれば耐用年数内でも自身の安全を守れない。
・保護帽の異常、特に傷やヒビだけでなく材質によっては光沢にも注意が必要である。
・保護帽の内装にも注意が必要である。
・保護帽の材質はどれでもいいわけでなく、よく考えて選定する必要がある。
・安全保護具に対する意識の向上が不可欠である(使い物にならない保護具を着用している例が少なからずある)。

最後に貴重なデータを公開してくれた谷沢製作所様に深く感謝します。
もうちょっと鮮明な写真や詳細なデータがあればもっと嬉しいのですが・・・。
無理だわな。
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大日本インキ SYAヘルメット

2010-10-04 18:43:14 | 保護具
会社で倉庫を整理していたら古いヘルメットが出てきたのでご紹介。

大日本インキ化学工業(現DICヘルメット)のSYA型です。

いわゆるアメリカンスタイルのヘルメットの一種であり、つばの部分にまでかかる水を流す溝が特徴。
頭頂部には強度向上を兼ねたリブがついている。


ヘルメット右側面。
下部のラインはかなり複雑なS字のようなラインを描いている。
左右方向の視界を向上させるためのデザインなのだろうか?
こうして見ると後方の溝に雨水が溜まってしまうのではないかという気もしてしまう。
とはいえなかなかに優雅なデザインではある。

あごひもはワンタッチ留め具つき。
よく見たら壊れていた・・・残念。


後方から見たところ。
ヘッドバンドは旧式のタイプ。
一応サイズの目安となる数字が印字されており、54~65cmまでのサイズに対応している。


大分汚れてしまっているが内装。
布テープの内装で4点支持となっている。
中央部分には合皮製の当て布がつけられている。
額部分の汗止めも合皮の古いタイプ。

ラベルによれば「製造年月07.10」とあるが、
これは2007年10月ではなく平成7年10月ということでおよそ15年前の製品という事になる。
発泡スチロール製の転落用ライナーに大きく貼られた取り扱い注意ラベルにも注目。
最近の同社の製品を知らないのでなんとも言えないが、
現在は剥がれたり汚れたりしないような場所に小さく貼られているのが一般的(だと思う)。
帽体材質はABS樹脂で電気用としても通用する。


最後にヘッドバンドを見る。
一般的なこの時期のヘルメットと異なり後頭部の高い位置と低い位置の両方に調節可能なデザインとなっている。
よりフィット性を高めるための工夫と言えるだろう。
上のほうの調節範囲は53~62cm。

かなり古いこのヘルメットではあるが、このSYA型は現在も製造されているだけでなく、
通気孔付きモデル(SYA-V)、透明つば付きモデル(SYA-C)、インナーシールド付きモデル(SYA-S)などの
各種発展型を持つベーシックモデルとなっている。
古くからある割りに優秀なアメリカンスタイルモデルとあると言えよう。
見た目もなかなかに洗練されている。
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興研 防じんマスク 1091D型

2010-06-02 20:27:08 | 保護具
仕事においてフィルター交換式のマスクを使っていたら声が通らないという問題点に遭遇した。
狭い場所に入って作業する時は致命的だ。
と言うことで新しい物を買ってみた。

それが興研の1091D型だ。

外見的にはマスク正面のデザインが特徴的。
これは伝声器と呼ばれる物で、マスク内での発声による空気振動を減衰することなく
マスク外へ伝達するためのもの。
基本的には以前紹介した1021R型の発展型だ。

次いで右側面から。

しめひもは1021型のタイプRB(2点式)に対し、4点式のタイプXRBが標準装備されている。
2点式は次第に下にズレてくる欠点があるのでこれで安心、と言いたい所だが、
上ひもは装着したままの調節が困難。
一度決まってしまえば動かすことはないのでどうという事はないのだろうけど、ちょっと不満。
大丈夫だと思っても使っていたら息が漏れてきたわけだが、調節するには一度マスクを外さなければならなかった。
ちょっと期待外れ。

ちなみにしめひも自体の材質はマイナーチェンジしたようで以前より荒く、僅かに硬い物となっている。
しめひもの材質については常に研究が行われているようだ。
先端部の外れ止め加工などは初めて見たがタイプXRBのみであるのか、タイプRBも変更されたのかは未確認。

ちなみに1021型にもこの4点式しめひもを備えた1021RX型が存在する。

マスクを内側から見てみる。

伝声器は小穴をあけたアルミ板に薄いゴム板をサンドイッチしたものらしい。
他のマスク同様、しめひもの頭部には立体型ポリバンドが装着され、高い安定性を誇る。

フィルターは興研ご自慢の羊毛フェルトを帯電させたマイティミクロンフィルター。
防じん性能はRL2でオイルミストや溶接ヒュームを捕集する。
フィルターチェックウィンドウなどの基本的なディティールは1021R同様。


こちらは付属品。
興研の業販向けはこのようなビニール袋に入っている。
上の青い部分を引けば締めることができ、保管袋として使用できる。
確か以前の物は「この袋に入れて保存~」と書いてあった気がするが、今見直してみたら書いてなかった(汗
右側は上から接顔メリヤス、吸湿スポンジ、取り使い説明書。

個人的に吸湿スポンジは必要ないと思っていたが、
冬場にマスクを使っていると予想以上に内部に水滴が付着すると判明した。
こういう際には有効・・・なのだが限度があったりする。
寒い環境で長時間使っていると排気弁から水滴が落ちてくる。
別にヨダレを垂らしているわけではないがちょっと気になる。

最後に今まで紹介してこなかったので接顔メリヤスの装着状態を見てみよう。

1005シリーズはともかく、フィルターが左右につく1021系統はこの接顔メリヤスの装着が驚くほどやりにくい。
手持ちの07年製造・1021R-06と異なって面体下部の左右に突起が突いているが、これに対応した物かもしれない。
面体と言えば接顔部の以前は「サラッと加工」と呼ばれる細かな梨地加工がなされていたが、
今回の物はされていない。
省略されたんだろうか?

接顔メリヤスはマスクを着用すると肌荒れなどを起こす恐れがある場合にのみ、
面体との密着が良好だと確認できる場合でのみ使用できるが、
個人的にはこれを認めていない。
接顔メリヤスを装着した状態で良好な密着を得られたことがないのが理由だが、
肌荒れを起こしてしまう場合には仕方が無いだろう。

さて、気になる伝声器の性能だが、
困ったことに自分では全く分からないのでどこまでどうなのか、分からなかったりする。
しかし、以前と異なりマスクを装着したままで会話ができていることを考えると、
問題ないと言えるだろう。

ちなみに今回のマスクの追番は03で1091D-03。


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加賀F-1

2010-04-02 22:08:08 | 保護具
家の中を片付けていたらヘルメットが出てきたのでご紹介。

山崎工業/加賀産業のF-1ヘルメットです。

ラベルから読み取るに平成元年・2月製造。
今から20年以上前の物ながら優れたスタイリングは現在でも通用する。
同社が現在製造するFNタイプの旧製品と思われる。

画像では判り難いがあごひもは最近見られなくなったタイプ。
樹脂製のバックルでサイズのみを調整するもので外すことはできない。
このタイプが廃れたのは頭を何かに挟まれた場合、
ヘルメットを外して脱出するのが困難だからと思われる。


側面には雨だれ防止の溝つき。
現在でこそアメリカンスタイルのヘルメットは珍しいものではないが、
当時はかなり珍しかったのではないかと思う。
頭頂部には補強を兼ねたリブがつく。
正面部分が平面になっているのはヘッドランプをズレにくくするためのデザインである。


後部から。
画像では判り難いが古い物なので当然ながらワンタッチ・アジャスターは搭載されていない。
ただ、他社製品のように調整部分にサイズの目安くらいは書いてあっても悪くはないと思うのだが・・・。
少し不親切。
帽体の材質はABS製で7000V以下の電気にも対応する。
どのみち古いので実用不能。


最後に内装。
着装体は珍しく黒色で成形されている。
ヘッドバンドは同じく黒色の合皮製。
かぶり深さは2段階に調整可能になっている。

全体的に見てスタイリッシュなヘルメットである。
ヘルメットのセールスポイントのひとつに「見た目がカッコイイもの」というのも重要だと聞いたことがあるが、
アメリカンスタイルのこのヘルメットはかなりポイントが高いのではないかと私は思う。

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保護帽の正しい着用

2010-02-19 22:58:20 | 保護具
以前も話題にしたヘルメット(保護帽)ですが、
現場で見ていて「危ないな」と思えることがいくつもありますので、
具体的な例を挙げて考えてみたいと思います。

・前後逆に被る
 傍から見ていてこれほど奇妙なものは無いのですが・・・。
 フォークリフトの運転時にヘルメット着用が義務付けられているため、
 リフト置き場にヘルメットがかけてあるわけですが、
 とある業者さんはこれを必ず逆に被ります。
 帽子を前後逆に被るのの延長だと思うんですが、
 ヘッドバンドが額に位置するのは奇妙としか思えない。
 無論、何かあった際にヘルメットの保護性能を生かせるとは思えない。

・ヘッドバンドを固定しない
 ヘルメットには頭のサイズにピッタリと合わせられるよう調整式のヘッドバンドがついていますが、
 これを固定しない、というかちゃんと通さずに完全に緩めてしまっている。
 多分、楽に被れるようにするためなんだろうけど、真似してみると酷くグラつく。
 当然、ちょっとしたことで脱げてしまう可能性が高いわけで、危険である。

・あごひもを締めない
 一番よく見かける光景。
 あごひもをゆるゆるにして着用するのも同様。
 転倒した際にヘルメットが脱げてしまっては意味がありませんね。

・ライナーを外してしまう
 墜落時保護用のヘルメット内側に装備されているライナー(主に発泡スチロール製)を外してしまう例。
 理由としては「熱い」ということです。
 実際のところ、この人は高所作業をするような職場ではなかった(と思う)のですが、
 そうでなかったら万一の墜落時には危険ですね。
 この場合、通気穴つきのヘルメットを着用することで解決できます。
 通気穴付きだとライナーの有り無しは内部の温度に関係ないようです。
 通気穴無しの一般的なヘルメットだと若干熱く感じられるような。

・あごひもを取り外してしまっている
 「あごひもを締めない」の最上級クラス(笑)
 最初、あごひもを鍔などにかけてしまうよくあるスタイルだと思ったのですが、
 どこにも見当たらないのでどうも外してしまっているようでした。
 流石にこれには絶句しました。
 例によって電気工事とか高所作業を行う職種の人たちだったのでさらに。
 
 
ヘルメットというのは自身の安全を守るもの。
そのことをキッチリと意識して正しく着用しましょうね。


 
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バイリーン X-3502

2010-02-12 22:27:52 | 保護具
今年最初のマスクレヴューは当ブログでは初となる日本バイリーン社製のもの。
同社は不織布の専門メーカーであるようだ。
不織布を利用した数ある製品のうちの一つがマスクという事らしい。

いくつかの使い捨て式マスクを出しているようなので国家検定品のみ簡単にまとめておきたい。
X-3501 DS1
X-3502 DS1 活性炭入り

X-3561 DS2
X-3562 DS2 活性炭入り

X-3761 DS2         排気弁付き
X-3762 DS2 活性炭入り 排気弁付き
比較的分かりやすい構成だ。

この中から今回はX-3502をご紹介。

先ずは正面から。
一般的な使い捨て式マスクの形状ながら外見上目を引くのは樹脂製のノーズピース。
使い捨て式のマスクの中で顔に形状を合わせるため、
鼻の辺りのノーズピースを付けているマスクは少なくないが、
一般的な金属製と異なり樹脂を採用しているので処分の際に分別する手間を省くことができる。
(厳密には分別したほうがいいんだろうけど。)
また、しめひもはサイズ調節式で先端には外れ止めのために樹脂が一箇所、水滴上に塗られている。

次いでマスク内側から。

内側には鼻のあたりにスポンジがある他は特に漏れこみ防止のための工夫は見られない。
このあたりは興研や重松製作所の物と比して見劣りしてしまう。

フィルタは3層構造になっているということで試しに一個切ってみた。
外側から
・プロテクト・レイヤー=プレフィルタを保護する薄手の不織布
・プレフィルタ=厚めの不織布
・メインフィルタ=薄いが目の細かい不織布
・バックアップフィルタ=厚さが2mm前後ある最も厚い不織布(薄手のキルティングに入っている綿のような感じ)
・インナー・レイヤー(勝手に命名)=(着用者から見て)外側に樹脂製のネットが装着され、
                       型崩れを防止している
となっている。
特殊静電フィルタは実際に3層構造だった。
他のマスクを切ったことは無いのだが、結構凝ったつくりになっている。

最後に装着したところを横から。

一般的な2本式のしめひも(説明書での名称はゴムバンド)となっている。
ただ、個人的な感想としてはこのしめひもの耐久性が低いように感じられる。
短時間ずつ、たまにしか使わなかったのだがしめひもが伸びてダメになってしまった。
興研の使い捨て式マスクも以前はちょっと使って長期保管しておくと切れたり伸びたりすることが多かったが、
最近ではだいぶ改善されてほとんどそういうことが無くなっている。
改良を期待したい。

最後に付属の説明書より性能を。
使用限度時間       12時間
粒子捕集効率        97.5%以上
吸気抵抗値            38Pa以下
排気抵抗値            38Pa以下
吸気抵抗上昇値    120Pa以下
質量          15g以下
二酸化炭素上昇値 0.7%以下
ぬれ抵抗値      38Pa以下 
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耳栓

2010-01-13 22:23:31 | 保護具

耳栓って100円ショップに何種類か売ってるよね、ってことで主にそちらで買ってきました。
単なる安物だと思ったんですがそうではないようなので紹介してみます。

こちらはダイソーで買ってきたもの。
袋から出してみる。

左のタイプはいわゆる「イヤーウィスパー」と同じ物で黄色い円柱状の物。
台紙には「幸福の黄色い耳栓」と書かれ、この名称で売っていたこともあったようだ。
実際のところはE.A.R社のClassicか?
だとすると遮音性能はNRR29。
材質はパッケージ表記によると弾性発泡ポリマーで少々硬い感じ。
使わない時に収納できるケースがついているのがいい。
ちなみにこちらは水泳の際にも使用できる。
「パチンコに必携」という文言がちょっと気になる。

右のタイプは紛失防止のヒモ約60cmがついているもの。
ポリウレタン製で3M社のNo.1110と同タイプというかそのものだろう。
左のものより肌触りがソフトだが、こちらは水泳に使用できない。
ケースはついていないが、ヒモなしのタイプは収納ケースつきで売られている。
No.1110だとして遮音性能はNRR29。
以上2点、パッケージの表記はMADE IN USA。

次いでこちら。

右は以前ダイソーで売っていた物。
確か「アメリカ生まれの耳栓」という名称だったと思う。
これが欲しくて買いに行ったのだがもう売ってないようだ。
下の青い蓋のケースがついてきた。
中身はHOWARD LEIGHT社のMax Liteであるらしい。
そちらの遮音性能はNRR30。
比較的柔らかい素材でできているように感じる。
同じ物が自衛隊の売店(PX)で右のOD色の円筒形ケースに入れられて売られていた。
 
左はHOWARD LEIGHT社製のMAX。
同社のパッケージに入った紛れも無いものだ(100円均一でありません)。
耳の外側に来る部分が広がる形状となっており、高い遮音性を発揮する。
性能はNRR33と今回紹介する中でもっとも性能が高い。
パッケージに描かれた顔の絵が気になるが、ア〇エ〇ジーとは関係ない(なんのこっちゃ)。

この手のスポンジタイプの耳栓は高い遮音性を発揮するが、
あくまでも使い捨てであり、長いこと使っていると弾力が無くなって使えなくなってしまう。
その点を理解してダメになったら新品と取り替えるべきだ。
聴力と言うのは一度悪くすると回復が難しい。
耳は大切にすること。

実際のところ耳栓は100円以下で入手が可能であり、
これらで気に入ったもの(微妙に感触など異なる)があったらまとめて買った方が安くつく。
まあ、必要な職場なら支給されるはずなので問題ないが、気に入らないものだったら自分で買うしかない。

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