少し前にマキシム機関銃について書きましたが、
今回は同じく第1次世界大戦にて活躍した別の機関銃の話。
画像は持ってないんでとりあえず動画を最初に。
Hotchkiss machine gun
その動画もロクに無いって言う…。
(動画の物は解説を見る限り1912年ノルウェー・コングスベルグ造兵廠で作られたものらしいです)
ホッチキス機関銃はフランス・オチキス社で開発・製造されフランス軍に採用された機関銃(ここでは基本的にMle1914について)である。
作動方式はガス圧利用、銃身冷却方式は空冷となっており、
同じく反動利用、水冷式のマキシム機関銃と対照的な存在となっている。
銃身の空冷は銃身基部のあたりに大型の銅製のリングを装着することで冷却効果を高めている。
この設計はオチキス社が考案した時、既に他者によって特許が出願されていたが、
円満に解決したようだ。
また、この銅製リングは銃身に作り付けではなく取り外し式となっており、
銃身交換後も再利用する。
銃身の交換がこの時代にしては比較的容易であるのもホッチキスの特徴で、
マキシムの場合、大きな水冷ジャケットが邪魔をするし、
水が漏れないようアスベスト製の紐を巻きつける必要がある。
また、弾薬はフランス軍制式の8mmレベル弾薬を使用するが、
マキシムや他の機関銃の様な布製ベルトではなく金属製の保弾板を使用する。
これは細長い金属板をプレス加工し、弾薬を固定するツメをつけたもので、
24発を装填できる。
マキシム系のベルトが100発程度装填できるのに対し弾数が少ないのが欠点で、
後に金属製の非分離式ベルトリンクも開発されたが、
新品だと硬く、作動不良を起こしやすいキャンバス地のベルトと異なり、
金属製の保弾板はそう言った点では信頼性が高かったのではなかろうか。
Hotchkiss 8mm M1914 Firing
↑ヘルメットの形状から米軍が使用していると思われる動画ですが、
短い動画をループしてるんですね。
動画が案外少なくて困ります(泣)。
この機関銃の欠点は三脚(確か銃本体とは別の人による設計)にあり、
無駄に背が高いそれは射撃時の姿勢が高くなり、射手は敵に姿を大きく晒す事になってしまう。
しかもご丁寧に自転車のサドルのような座席がついている具合である。
この三脚のせいで敵に撃たれた射手は少なくなかっただろう。
なお、この銃のアクセサリーの一つに銃口に取り付けるフラッシュハイダーがあるが、
写真で見た事しかないのでイマイチ構造が不明。
マズルフラッシュを下に向けているような構造ですが…(詳しくご存知の方、ご教示を)。
最後にホッチキス機関銃と日本との関係について触れておこう。
日本軍はこの銃を日本軍の制式弾薬である6.5mm弾薬に変更したものを「保式機関砲」として明治35年に制式とした。
保式機関砲は日露戦争にも投入された。
この保式の性能には定評があったようで、国産の三八式機関銃に始まり、
三年式機関銃、九二式重機関銃、一式重機関銃と全てがホチキス式の構造、
保弾板形式を踏襲している。
今回は同じく第1次世界大戦にて活躍した別の機関銃の話。
画像は持ってないんでとりあえず動画を最初に。
Hotchkiss machine gun
その動画もロクに無いって言う…。
(動画の物は解説を見る限り1912年ノルウェー・コングスベルグ造兵廠で作られたものらしいです)
ホッチキス機関銃はフランス・オチキス社で開発・製造されフランス軍に採用された機関銃(ここでは基本的にMle1914について)である。
作動方式はガス圧利用、銃身冷却方式は空冷となっており、
同じく反動利用、水冷式のマキシム機関銃と対照的な存在となっている。
銃身の空冷は銃身基部のあたりに大型の銅製のリングを装着することで冷却効果を高めている。
この設計はオチキス社が考案した時、既に他者によって特許が出願されていたが、
円満に解決したようだ。
また、この銅製リングは銃身に作り付けではなく取り外し式となっており、
銃身交換後も再利用する。
銃身の交換がこの時代にしては比較的容易であるのもホッチキスの特徴で、
マキシムの場合、大きな水冷ジャケットが邪魔をするし、
水が漏れないようアスベスト製の紐を巻きつける必要がある。
また、弾薬はフランス軍制式の8mmレベル弾薬を使用するが、
マキシムや他の機関銃の様な布製ベルトではなく金属製の保弾板を使用する。
これは細長い金属板をプレス加工し、弾薬を固定するツメをつけたもので、
24発を装填できる。
マキシム系のベルトが100発程度装填できるのに対し弾数が少ないのが欠点で、
後に金属製の非分離式ベルトリンクも開発されたが、
新品だと硬く、作動不良を起こしやすいキャンバス地のベルトと異なり、
金属製の保弾板はそう言った点では信頼性が高かったのではなかろうか。
Hotchkiss 8mm M1914 Firing
↑ヘルメットの形状から米軍が使用していると思われる動画ですが、
短い動画をループしてるんですね。
動画が案外少なくて困ります(泣)。
この機関銃の欠点は三脚(確か銃本体とは別の人による設計)にあり、
無駄に背が高いそれは射撃時の姿勢が高くなり、射手は敵に姿を大きく晒す事になってしまう。
しかもご丁寧に自転車のサドルのような座席がついている具合である。
この三脚のせいで敵に撃たれた射手は少なくなかっただろう。
なお、この銃のアクセサリーの一つに銃口に取り付けるフラッシュハイダーがあるが、
写真で見た事しかないのでイマイチ構造が不明。
マズルフラッシュを下に向けているような構造ですが…(詳しくご存知の方、ご教示を)。
最後にホッチキス機関銃と日本との関係について触れておこう。
日本軍はこの銃を日本軍の制式弾薬である6.5mm弾薬に変更したものを「保式機関砲」として明治35年に制式とした。
保式機関砲は日露戦争にも投入された。
この保式の性能には定評があったようで、国産の三八式機関銃に始まり、
三年式機関銃、九二式重機関銃、一式重機関銃と全てがホチキス式の構造、
保弾板形式を踏襲している。
たとえリロードが遅くとも。
何より確実性が重要ですし。
保弾板形式は廃れてしまいましたが、決して悪いものではなかったと個人的には思っています。
ずっと昔にオークションで見かけたホチキスの保弾板、買っておけばよかった…。