オー、捨てないと!

隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

事故事例に学ぶ 修理作業の危険

2013-03-21 21:15:01 | 仕事
先日、痛ましい事故が発生しました。

フェリー試運転中、作業員が軸に巻き込まれ死亡(読売新聞)

記事を読みますと、被災者が軸の上に座って作業をしている事に気付かず、
別の作業員がエンジンを始動させ、そのまま巻き込まれてしまった、という事のようです。

亡くなった作業員の方のご冥福をお祈りします。

この事故の場合、軸の上に座ってよかったかどうか、
作業手順が決められていたかどうかという疑問がありますが、
それとは別に「危険に気付かずにスイッチを入れてしまえる」という危険な状況があった事にあります。

基本、複数の人間が出入りする工場などで修理などの作業をする場合、
機械の誤動作や感電を防止するため、電源を落としたうえで周囲の作業者にその旨を伝えます。
これが第一段階。

しかしこの方式ではたまたま違う作業員が来て、あるいはうっかり忘れていて電源を入れてしまう可能性があり、
重大事故につながる危険性があります。
そのため、「修理中 スイッチ入れるな」などと書いた札をつけておきます。
これは「命札」と呼ばれるものです。
これが第二段階でこれなら電源の前に札がついているし誰もスイッチを入れる事はないでしょう。
一般的に各所で用いられている方法です。
私の会社でもこの方法です。

…ですが、そうではあるのですが、この方法も完全ではありません。
これは私も経験があるのですが、点検作業の際、感電防止のために電源を落とすと同時に、
その機械の表示板に「ブレーカーOFF」と書いておきました。
主に作業後に私がブレーカーを入れ忘れるのを防ぐための措置でしたが、
工具を取りに行ってから帰ってきたら表示が消され、電源が入れられていたっていう。
電源が入っていても起動しなければ通電しない個所だったのですが、
それでももし何らかの拍子に起動していたらと思うと肝を冷やします。

基本的に他の作業者は何をするか分かったものではないので決して油断してはなりません。

今年に受けた安全関連の講習ではより高いレベルでの安全対策例が示されました。
やはり同様にして命札をかけていても、修理中にスイッチを入れられて修理中の作業者が被災する状況があったとの事で、
とある大手製造業者では現在、電源を落としてから配電盤に修理作業員の数だけ南京錠を掛けるとの事。
この方式なら修理作業者一人一人が作業の完了を確認してからでないと他の作業者が勝手に電源を入れる事は物理的に不可能で、
なるほど優れた安全対策だと思います。
後は修理作業者が面倒がらず確実に鍵を掛ければいいのですが。

最終的には自分自身の安全は自分自身が護るものと理解し、定められたやり方は定められた通りにやるよう、気を付けて作業しましょう。
明日も一日、ご安全に!
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