オー、捨てないと!

隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

米軍 M16クリーニングキット

2008-03-26 23:33:49 | ミリタリーコレクション

兵士のよき相棒であり、命を託すかけがえのない存在でもある銃は
常に手入れをしておかなばならない。
銃と手入れのための道具は常にワンセットで持っていなければならない。

そんな手入れのための道具、クリーニングキットのうち米軍のM16用の物を紹介したい。

ケースはウッドランド迷彩のナイロン製。
ちょっとニセモノっぽく見えるが、ちょくちょく放出されているようなのできっと実物なんだろう。
クリーニング”キット”だけに。
OD色のほうがそれらしく見える。
ちなみにメーカー名などのスタンプは押されていない。
正面に1個のALICEクリップが備えられており、ピストルベルトなどに装着可能となっているが、
実際には装着されることは少ないのではないか。
これは自衛隊の89式小銃用脚袋でも感じることだ。

3箇所のドットボタンで留められているフラップを開くと、内部は上下2箇所のコンパートメントとなっており、
それぞれが面ファスナ(ベルクロ)で留められている。
よってドットボタンを開くだけでは中身にはアクセスできない。
最初、これが手元に来たときは下のコンパートメントに全ての内容物が入ってきたが、
せっかくなので上のコンパートメント(小さめ)にロッドのみを移してみた。
実際、どのように収納されているのかは不明だが、アイテムがアイテムだけに細かい規定など無いのではないか。
なお、画像に写っている黒い物体の正体はまた後日紹介。


それでは、中身の紹介。
画像上から
・クリーニングロッド(後端×1、中間×3)
・クリーニングブラシ
・モール4本
・クリーニングロッド先端(裁断布挟み)
・薬室(チャンバー)ブラシ
・銃腔(ボア)ブラシ
・ガーゼ数枚
・ブレイクフリーCLP
一応中古なので不足等あるかもしれないのはご容赦いただきたい。


面白いのはクリーニングロッド後端で、伸ばしてから回転させるとT字型となり、使いやすいようになっている。
物によってはT字型で固定されているのもあるが、こちらの方が携帯性が高いのは言うまでもない。
鉄製のクリーニングロッドは1本約171mmで、組み立てると700mm弱となる。
数字が半端なのはアメリカがヤード・ポンド法をとっているため。
画像でロッドに取り付けてみたのはライフルボア・ブラシだが、この短さで使うことは無い。念のため。
一番下に写っているのはボルト(遊底)などの清掃に使うナイロン製のブラシで、
一端は幅広、もう一端は幅が狭くなっており、細部も清掃しやすくなっている。
幅広の方には横方向V字型の切れ込みが入っており、ボルト側面の清掃などに使われる物と思われる。
(画像は切れてしまっている)
このナイロンブラシは袋に入っているし、ブラシやロッドの状態を見る限り、実際に使われたとすると疑問が残る。
たぶんに保存汚れだけなのではないだろうか?
とすると、結構安く手に入った。

一緒に入っているモールの使い方は完全に不明。
誰かご存知の方はご教示ください。

このキットで唯一使われた感じがあるのは内容量が8割に減っているブレイクフリーだ。
名前は聞いた事があるものの詳細を知らないブツだが、ボトルのラベルを見ると、洗浄・潤滑油であるようだ。
アメリカの銃器界では比較的メジャーなこの品、よく見るとラベルに発注・製造年月やMILスペックナンバーなどが入っている。
内容量0.5オンス。

なぜこんな物を買おうと思ったというと、エアガン用クリーニングロッドが携帯に向いていない事に不満を持ったからだ。
以前、電動ガンをプリンキング中に弾詰まりを起こしたことに端を発する。
不良弾が混じっていたことが原因だったが手持ちの道具ではどうすることもできず、中止して家まで引き返す羽目になったのだった。
これ以降、サバイバルゲームの際にも付属品のクリーニングロッドをガンケースに入れていたが、
どうせなら実銃用の物にしようと思い立ったのだった。
5.56mm用の物なら6mmのエアガンで使用できるし、緊急時に使うだけなら鉄製の実銃用でもさしたる問題ではないだろう。
何より見た目がカッコイイ。
そこで早速探してみたが、以前はちょくちょく見かけたのに見当たらない。
地元のショップに行って尋ねてみたら「あー」と言いながら意外な現状を話してくれた。
話によれば輸入しようとすると税関で没収されてしまうらしい。
「こんなものただの鉄の棒で武器じゃないでしょ?」と問うと
「銃に使う物だから、ダメなんだって。」と肩を落とした。
”銃を清掃するための道具なんて銃を持っていない人には必要ないだろう”
”それとも銃を隠し持っているから欲しいのか?”
というお役所のトンデモ理論らしい。
実銃用のマガジンからバネを抜かれたり、実銃用の三脚が溶接されないと輸入できないのはまだ理解できるとして、
クリーニングキット禁止はいかがなものだろうか。
先日話題に上った児童ポルノ禁止法の二次元規制のように的外れ甚だしいように感じてしまうのは私だけだろうか。






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2 コメント

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Unknown (M16)
2022-07-07 13:35:59
モールはガスチューブを掃除する物
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Unknown (doorgunner)
2022-10-11 22:17:51
ありがとうございます。
当時の自分には分からなかったようです。
返信する

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