猿島より戻ってきまして、次に訪れたのはこの日最大の目的地、戦艦三笠です。
日露戦争の折、日本海海戦で旗艦を務めロシアのバルチック艦隊を打ち破った実際の艦です。

ワシントン条約の兼ね合いもあって完全に埋められています。

堂々たる30センチ主砲。
砲などは復元です。
記念艦となった時に武装は外されてダミーになったそうですが、
戦後に住民や進駐軍の手によって多くのものが盗難に遭い、多くの物は復元です。
錨と鎖は重すぎたのか、誰も盗まなかったそうですが。
マスト。

どうやらこれも復元みたいですが、鉄板に錆びて穴が開いてますね。
副砲。

復元ですが、左右に動かせたりするのでちょっと面白いんですが、
砲の向く先が公園だったり、猿島だったりするので若干複雑。
こちらも副砲。

一部にはこうしてマネキンで当時の様子が展示されています。
艦内も順次、見ていくのですが、しれっとこういうプレートが。

戦闘中に誰が被害に遭ったのか書いてあるのですが、消えかかってるのでもう少し何とかしてもいいのでは…。
次いで艦橋。
なんですが肝心の写真が無かったので引きの写真で。

艦橋には日本海海戦の折、どの人物がどこに立っていたかを示すプレートがありますが、
砲弾が飛び交う中を風雨さえ避ける物の無いところで指揮してたのかと驚きますが、
本来は少し下にある分厚い鋼板で囲われた指揮所で行います。
30mmだったかな…。
艦橋に設置された測距儀。
艦橋で撮影した唯一の写真です(笑)。

アームストロング社の銘板がついててレンズも入ってますが、何かよく見えませんでした。
高価な物なのでダミーだと思いますが、機能するものは艦内の博物館に置いてありました。
光学機器と言えば、東郷元帥が日本海海戦の折使用したとされるツァイス社製の双眼鏡も艦内に展示されています。
小西六で輸入したものを贈呈したものだとか。
艦内の展示。

士官室だったかな(うろ覚え)?
折り畳み式の洗面台が面白い。
トイレは洋式でこの写真だけ見ると西洋風なんですが、
三笠自体がイギリスのビッカース社で建造されているため、その辺の影響もあるのかもしれません。
後の戦艦・金剛も同社に発注されましたが、日本で建造された姉妹艦と異なり、
改造の際に金属が硬くて(表面硬化?)手を焼いたとされている。
三笠艦内に展示されている当時の甲板の材料も調査の結果、合金元素が多く含まれていたとの事である。
詳細は分かりませんがニッケルやモリブデンなどの希少元素かな?
いかんせんビッカース社自体が現在でも使われている硬度測定法の一つ、ビッカース硬さを開発してますので…。
艦内と言えば、行ってみてビビったんですが、これ。
ゲーム「World of Warships」と「アズールレーン」のイラスト展がやってました…。
あと、艦橋の所では学生さん?2人が「羅針盤回すよ~」とか言ってて「おい、やめろ」と言いそうになったりしたので。
次回はその他諸々です。