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隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

ガリルと栓抜きのカンケイ

2012-09-17 22:31:26 | Weblog
イスラエルの自動小銃と言えば最近はブルパップ形式のタボール(Tavor TAR-21)が有名ですが、
イスラエルの国産小銃は先代のガリルが元祖となります。
ガリルは大ざっぱにいえばAKの機関部をベースに操作性を改善、
使用弾薬(5.56mmNATO弾)にするなど西側ナイズした自動小銃と言えますが、
最初に製造されたARMの特徴は何と言っても栓抜きがついている事でしょう。
YouTubeに動画がありました。

Galil Bottle Opener vs. Coke Bottle


栓抜きが機能してない…じゃなくてコメントでも指摘されていますが、
この部分はワイヤーカッターであって栓抜きではありません。

バイポッドの収納部分、ハンドガード下部の溝の一部がバイポッドを引っ掛けられるように爪がついており、
その部分が栓抜きとして機能するようになっています。
実際のところ、栓抜きを付けたというよりこの部分の形状・寸法を考慮した程度だと思いますが、
この設計に至った経緯としては
中東戦争の際に兵士が銃の一部(FALのエジェクションポート?)を使って変形させたのが故障の一因だったためと言われています
Wikipediaにはガリルの初期量産銃で起きたと書かれてます)。

また、先にも触れたバイポッド基部を使ったワイヤーカッターですが、
これはバイポッドを畳んだ状態で有刺鉄線などのワイヤーを通し、
バイポッドを前方に押し出す(使用時のように銃身と直角になるように押し出す)事で切断します。

こういった機能を銃本体に備える事は非常に珍しいですが、
あまり実用的でなかったのか、その後の改良型・ARにおいてはオミットされました。
また、ARMからARへと改良される際にキャリングハンドルもオミットされましたが、
これも5.56mmのアサルトライフルの中で独立したものを備えているのは珍しく、
以前使用されていたFALから継承された部分ではないかと考えます。
(注:5.56mmアサルトライフルの先駆けとなったM16や近年のG36もキャリングハンドルを装備しますが、
特に前者においてはやぐら式に取り付けられたリアサイトの保護、
専用スコープの装着などの兼ね合いが主目的で
キャリングハンドルの装着そのものが主目的では無かったのではないかと考えます。)

話が逸れましたが、ARMにあったワイヤーカッター、栓抜きといった機能は
多機能化した銃剣に持たせるのが主流となっており、
一例を挙げると米軍のM9バヨネットにおいては栓抜きはツバの部分、
ワイヤーカッターはシース(鞘)と組み合わせて使用するようになっています。
もっとも、このワイヤーカッター機能を銃剣に付けたのはソビエトのAKM用銃剣が最初ですが…。

ちなみにガリル用の銃剣は当初、
FAL同様のフラッシュハイダー部分に取り付ける部分がパイプ状のハンドル(?)をもつものが使われていたはずですが、
画像検索したらドイツ・アイクホーン社製のKCB77が使われているみたいです。
輸出用?

そいやガリルってARM、SARともにかつてガスガンで国内メーカーよりモデルアップされてたんですよね。
今、振り返ってみるとすごいと言うか何と言うか。
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