私にとって、餃子といえば「ホワイト餃子」なのだ。形が普通の餃子とは違っていて、少し丸い形で、ころっとしている感じ。作り立てをそのまま冷凍し、販売されている。それを解凍せずに、そのままお湯に入れて茹でて、それからたっぷりの油を入れる。どちらかというと、揚げるに近い感じかな?皮の表面が少し焦げ目がついたら出来上がり。たっぷりのラー油と酢、そして醤油を混ぜたタレに浸し、すぐに食べる。皮がパリッとしていて、中が熱々といった感じ。ご飯のおかず?ではない。餃子そのものを腹いっぱい食べるのが良いのだ。うまいかって?どうだろう。正直言えば、うまいのか、それほどうまくないのか良く分からない。宇都宮の餃子もうまいと思うし、「ホワイト餃子」もまあまあうまいと思う。私の中では、「餃子といえば、ホワイト餃子」で、ただぱくつくだけだ。
「ホワイト餃子」との出会いは、中学の頃かな?兄が当時隣町(ホワイト餃子のある町)で仕事をしていて、一緒に出かけたときに立ち寄った。何とも、農家の作業小屋みたいなところで、餃子を売っていた。とても、きれいな店などという代物ではない。そこで食べたのか?、買って来て家で食べたのか?今となっては定かではない。とにかく食べたのだ。それまで、餃子などというもの食べたことなかったから、新鮮だったのだろう。いつの間にか、私の中では、餃子といえば、「ホワイト餃子」になってしまっていた。
それから、何年も経たないうちに、作業小屋のようだった餃子の店が4階建てのビルに変わっていた。その店が、テレビでも紹介された「ホワイト餃子本店(野田市)」なのだ。包装紙に支店が書かれているが、その数も半端じゃない。余程儲かっているらしい。
妻が意外と気に入っていて、毎年お歳暮に餃子を送るようになっていた。単身赴任の私は、妻とは別に、電話で注文し、購入していたが、職場で「祭り」ごとの時に、「ホワイト餃子」を焼いて売って食べさせようと提案し、何度かやったことがある。500個くらい焼いて、それを売るのだが、これが結構大変だったが、若い人がすぐに焼き方を覚えて、私は、売り子に回った。それから、餃子を購入するときは、(配送料金を節約するため)職場の連中にも声を掛け、量をまとめて注文することにした。何しろ、個人で注文する中で、300個なんてあまりないので、すぐに、店のおばちゃんに覚えられ、声を聞くと私だと分かるようになっていた。
ある年の暮れに、妻から「餃子送ったよ!」とメールを受け取ったが、その前に、「職場の仲間に餃子を買うけど、どうする?」と声を掛け、注文し買うことにしていた。そして、「ホワイト餃子」に電話すると、例のおばちゃんが出て、注文すると、「そういえば、奥さんの方からの注文の送り先、そっちになっているけど、どうする?」と聞かれ、「ああ、そっちの注文で私に送る分はキャンセルしておいて!」と答えた。私にしたら、餃子は食べられるのだし、「支払いが妻になるか、私になるか」の違いで、大したことはないと思っていて、特に妻に連絡もしなかったが、それが妻の逆鱗に触れ、一時は険悪な状態に陥ってしまった。まあ、これは本題からずれるのでやめておこう。
それにしても、それに、最近、愚の量が微妙に減っているような気がしてならない。経営者が変わったのかどうなのか?過去にも一度味が変わったことがあるが、しばらくすると、また元のように戻った経緯があるから、少し様子を見ておこうと思う。
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