介護の体位の移動について、講習会に参加したり、ユーチューブの動画を見たりして介助の方法について知識的にはある程度知っていると思っていたが、実際やってみると、例えば、体の下に手を入れるという簡単なことでも、細かいテクニックとか力の入れ具合にかなり微妙なところがあるようだ。
妻の病状は一段と進み、ソファーに横になっていた状態から自力で起き上がることが難しくなってきたし、ソファーから立ち上がることも自力では困難になった。そこで、ソファーに寝ている状態から体を起こすときに、介助が必要なるのだが、ただ横に起こすのではなく、体を手前に引くように前傾姿勢をとらせ、起こすのだとマニュアルや動画では説明しているが、それを実際にやってみると、これが、力の入れ具合が想像していた以上に微妙で、被介助者との連携が不可欠で、力を用いて起こそうとしてもできるものではないということが分かった。こうした実際的な動作は、やはり試行錯誤しながら、被介助者に確認しながら、息を合わせてやっていけるように、ならなくてはならないようだ。
介助の必要な動作が増えるに従って、それに比例するように、私が家を空けられる時間も短くなってきた。まあ、とにかくやるしかないことなので、何とかやっていこうと思う。