読書感想文

ただただ読書記録。

ユージニア

2008-01-20 22:45:25 | 読書感想文
ユージニア
恩田陸
角川書店 2005


高熱に冒されると、暑いのか、寒いのか分からなくなりますが、例えるならあんな雰囲気。
夏の雰囲気を漂わせながらも、冷気を纏い、とても冷ややかにストーリーは進んで行きます。

みんな、周りを見ているようで、その実、なにも見ていない。
だた、自分だけを見つめ、自分の世界を語り続ける。

自分の世界。
私だけの世界。




 机の上に、スプーンの入ったカップが置きっぱなしになっている。
 なんだか、それが、自分みたいに思えた。周囲のものが凄いスピードで動いているのに、私とそのカップだけが静止しているように感じたんです。


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