読書感想文

ただただ読書記録。

海と毒薬

2008-01-09 23:00:58 | 読書感想文
海と毒薬
遠藤周作
新潮社 1986 改版 新潮文庫


理由を時代に求めることは簡単である。
そして、それは間違いではないだろう。

しかし、同じ人間は、間違いなくこの現代にも存在する。
絶望し流されるもの。
嫉妬に突き動かされるもの。
虚無感に爪を立てるもの。
そして、地位にしがみつくもの。

時代だけではない。
人間の持つ業は、いつの時代も変わらず存在するのだ。




勝呂はもう今日から戦争も日本も、自分も、凡てがなるようになるがいい、と思った。


関連リンク
Wikipedia 遠藤周作


bk1のリンク先は購入不可ですが、更なる改版が出版されています。

101匹わんちゃん

2008-01-09 22:34:46 | 読書感想文
101匹わんちゃん
橘高弓枝:文
偕成社 1997 ディズニーアニメ・ノベライゼーション


101匹わんちゃんって、親を除いた、99匹全部、この犬の夫婦の子どもなのかと思っていたのですが…違うんですね。
やっぱり読んでみないとわかんないものだなぁ。

私、見たことないしね、アニメの101匹わんちゃんも、映画の101も…

しかし…逃げられたからって、その追いかけ方では、殺してしまうではないですか。
出し抜かれたことがそんなに悔しかったのか。
本末転倒とか、そんなことどうでも良くなるぐらい怒ってるってことなのか。

キレやすい若者…若くないか。



 チブス軍曹は、まずうやうやしく敬礼し、それから、ひかえめに進言した。
「しかし、大佐、これ以上の争いは、さけるほうが得策かと思いますが……。」