バラの庭に化学農薬を使わなくなって久しい。
ニンニク・唐辛子入り焼酎と、木酢液は用意してあるが、頻繁にまいたりはしない。
まあ、手抜きのバラ栽培というところだろうか。
気合が入るのは、冬の剪定・誘引と、冬から春にかけての施肥。
6月から10月には、庭は二の次三の次で、バラの生命力に任せざるをえない。
当然のことながら、虫は多いし、病気も出る。
今年はチュウレンジハバチは少なかったが、アブラムシが大発生。
牛乳をまこうか、砂糖水をまこうか、とこちらがオタオタしている間に、テントウムシがこれまた大発生。
さっさとアブラムシをたいらげてくれたんで、有り難かった。
テントウムシのほか、ヒラタアブやクサカゲロウの幼虫もアブラムシをエサとしている。
クサカゲロウの卵は、優曇華(うどんげ)と呼ばれる。
葉裏についた1cm前後の糸の先に、薄緑の粒がくっついている。
優曇華は仏教経典のなかに出てくる伝説上の植物らしい。
なんでも3000年に一度花をつけるんだとか。
でも、クサカゲロウの卵は、全然珍しくない。
毎年、どこかしらで必ず見かける。
クサカゲロウの成虫は、ホントに美しい。↓
透き通った薄青緑の翅なんかは芸術的だと思う。
左上に見えるアブラムシめがけて、飛んできてくれたんだろう。
このところの土砂降りに、隠れる場所はあるんだろうか。
軒下で雨宿りするなら、いくらでもどうぞ、と言いたい。
成虫は夜行性らしいから、昼間はあまり見かけることはない。
クサカゲロウは、「臭蜻蛉」なんだと初めて知った。
触れると、胸の所から臭い匂いを出すので、臭い蜻蛉なんだそうだ。
繊細で美しい姿から、てっきり「草蜻蛉」だとばかり思っていた。
もっとも臭いのは一部の種類だけらしいが。
幼虫はエラク大食いで、アブラムシをモリモリ食いつくし、アブラムシがいなくなると、エサがなくて死んでしまうらしい。
それを知ってからは、アブラムシをつぶすのをやめた。
手でつぶすより、テントウムシやクサカゲロウに任せた方が、あとがきれいでいい。
名前の由来に、ややイメージダウンは否めないが、大いに活躍して欲しい昆虫であることに変わりはない。
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