毎朝、窓から庭を眺めては、満足感に浸る。
日の出直後が一番美しい。
青味がかった朝の大気が、バラの香華に満たされる。
う~ん、至福のとき。
香に定評のあるバラは、我が遊び場ガーデンにもいくつかあるが、
ローズ・ポンパドールがスゴイ。
デルバールのローズ・ポンパドールが我が家のバラに加わったのは、2012年4月のこと。
実を言うと、あまり期待をしなかった。
大輪のピンクは、ティファニーだけで十分だと思っていた。
大きすぎる花は、小ぶりの一輪挿しには似合わない。
まあ、期待していなくても、早よう咲け、とばかりに肥料だ水だと世話は焼く。
咲いてみたら、13cmはある大輪。
非常によく香る。
昼間、花がクタッとしていても香る。
夜でも、雨模様でも香る。
散りそうになっても香る。
花弁の多いクォーターロゼットだから、香が逃げないのかもしれない。
樹勢は旺盛で、すでにシュートが出始めている。
病気にも強いように思われる。
うちに来た最初の年から、病気にかからないのは、耐病性強といえる。
これで、暑い夏に耐えるなら、優秀!
ポンパドール公爵夫人は、ルイ十五世の寵を受け20年間にわたって、国政を左右したのだとか。
超美人でスレンダーでエレガント、教養があり大胆で切れ味鋭い女性だったのだろうなあ、と想像する次第。
この花、彼女が好んだという、ポンパドールピンクとは、ちょいとずれている気が・・・。
肖像画で見る優雅なポンパドール夫人に、この華やかなピンクは似合わない。
もうちょいと、複雑なピンク、シックなピンク、モーヴいろのかかったピンクが相応しい。
しかし香りはイメージ通り。
香で彼女の存在が知れるほどだったんじゃないですかね。
ま、個人的独断と偏見に満ちた妄想にすぎませんが。
ゲラニウム ジョンソンズブルーの隣に置いたらどうかな。