何年も前に、ほんの15cmほどのセイヨウニンジンボク苗を手に入れた。
たしか、450円。
毎年、爽やかなブルーの花を見せてくれる。
も少し近づくと、
大型のクマバチにも、小型のハナアブにも人気がある。
小さい一つの花が咲いている時間は短いが、たくさんの蕾が待機している。
だから、花の期間がたいそう長い。
肌寒い梅雨寒の日にも、蒸し暑い曇り空の下でも、カッと晴れた陽に照らされても、平気で咲き続ける。
ここ数年は、秋にも花をつける。
病気にはかからないし、虫害も見たことがない。
地植えにしてからは、肥料も水もやったことはない。
夏は蒸し暑く、冬には-5℃になる埼玉県で、地植えにて問題なく育つ。
落葉低木で、垂れ下がった枝が地に着くと、容易に発根する。
だから挿し木もできるに違いない。
伸びすぎたら、好きなところで切ればよい。
花の後には、直径2~3mmの種ができる。
その種は、秋に黒く実る。
花の数だけ種ができるから、それはそれはまとまった量になる。
葉にも枝にも、もちろん種にも強い芳香がある。
ハーブとしての価値もあるのだろう。
で、その香りを何とか利用できないかと考えた。
秋に腐葉土やら堆肥やらを仕込むとき、この枝や種を入れてみた。
すると、どうも、ミミズが入らないようだ。
腐葉土にミミズ(フトミミズ)が入ると、鉢植え用には使いたくない。
大きいミミズが鉢の中に住んでいると、鉢土がベチョベチョになってしまうからだ。
庭や畑にいるフトミミズは、土を耕す有用生物といえるだろう。
が、狭い鉢の中となると別、ということ。
土の上に落ち葉や野菜くずを積むと、必ずミミズが入り込む。
落ち葉だけをビニル袋に詰めても、どこからかミミズが湧いてくる。
バラの鉢に入り込んだミミズは、バラのための有機物を餌として、丸々と太り育つ。
鉢替えで、ため息をついたことは、1度や2度ではない。
ミミズの排除はなかなか難しい。
さらに回数を重ね、セイヨウニンジンボクとミミズの関係を確かめたい。