羊蹄学園大学社会学部講義集

北の大地に突如としてできた架空の大学。
かつてないテーマで綴る社会学とは?

教育遊戯・第33回~覚悟~

2009-06-19 01:32:12 | 教育遊戯
こんにちは。

夏期講習の広告や宣伝がちらほら。
景気の悪さがどう影響するのかしら。

ひとまず二点感じたことがあります。

ひとつは秀英予備校が、この期に及んで旭川にまた新校舎を開校…。
旭川…丸井今井もなくなるというのに、この強気は何?

もひとつは進学会。
夏期講習に際しての宣材の使い方やCMが大きく変わりましたな。
一番わかりやすいのが大半のCMで今まであった「ほっくだい、がくりょくぞうしんかい!~」という声がなくなった点。
こういうのは何ですかね、この春から就任した二代目世襲社長の方針なんすかね。
いずれにしてもセンスは良くなったと思いますよ、ええ。
問題は中身だけどさ。

…といったところで、今日の内容。

前回は道コンに対しての一案を提示しました。
が、一方で道コン事務局はどうか、という話になるわけです。

第28回では、「改善」ということで、道コンのミスを取り上げ、第29回では、他模試の例から情報開示の話をしました。
ま、情報開示の部分では「道新受験情報」での活躍は確かにあるのですが…

とはいえ、いずれにしても課題が転がっているのは事実です。
ということで私が思う、道コンの課題を挙げてみます。

・近年指摘されることが多くなった、道コンの問題作成における、作成のミス。もしくは難易度設定のミス。
・何年も受験者や参加塾に提供するデータにあまり変化がない。
・問題作成の現場が見えてこない。参加塾との必要以上の隔絶を感じる。
・試験日の統一を呼びかけ、遵守を言っておきながら、不徹底。

といったところでしょうか。

この課題点をもし道コン自身が課題と捉えるならば、その克服の鍵はただひとつ、です。
それは…人員の増強です。
なぜなら、これらの点を全て克服となると業務が単純に増えてしまうからです。

では人員の増強、となると必要となるのは何か。
それは資本、いわばカネが必要になります。
そうなると、この不況でカネなんか道コン事務局にあるのか、という疑念に達します。

しかし、私はあるのでは、と言いたい。
その根拠は第30回でご説明したように、進学舎(道コン事務局)の社員への恵まれた給与です。
つまり、それだけ払える余裕があるのです。
ですから乱暴に言えば、その給与配分を変えれば、人員の増強など可能なはずなのです。

重ねて言いますが、やはりこの考えは乱暴です。
が、何度も言うように教育業界が激変し、何より道コン自体が参加者数の減少となっている今、私はここで大きな転換が必要と思うのです。

要は「覚悟」の問題です。
今以上の丁寧な模試環境を整えるには、新たな人員を必要とするため、給与配分を変えることになり、現状の進学舎の方々には、この不況の最中に苦難を与えることになりかねません。
しかし「北海道の教育に貢献する」と真に一人ひとりが思うなら、これは可能、とも言えるのではないでしょうか。

しかし…こうした課題克服を進学舎がせず、ズルズルといくのなら…それについては、また次回。

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2 コメント

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不況下で (まあちゃん)
2009-06-20 13:55:39
こんにちは。今回も講義ありがとうございます。
夏期講習...今年初めて色々な塾の広告を見比べてみました。お値段もそれぞれ、早期割引とか特典とか様々ですね。
この不況下、我が家も独り娘とは言え、私のパートの収入は殆ど塾につぎ込んでおりますね。
前期中間テストが終わり、塾に通って3ヵ月の我が子は予想以上の成績をあげる結果になりました。
娘よりも塾の担当講師が喜んでおります。

さあ夏期講習。夏期講習にはもれなく道コンがついております。
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Unknown (佐山)
2009-06-27 23:42:22
コメントありがとうございます。

苦しい部分もあると思いますが、幸せな話ですね。
本人を軸として周囲がスクラム組めば、絶対大丈夫と思います。
困難もあると思いますが、健全にいきますように…
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