羊蹄学園大学社会学部講義集

北の大地に突如としてできた架空の大学。
かつてないテーマで綴る社会学とは?

佐山武雄の塾戦争第28回~太陽の罪(3)

2006-01-25 11:33:04 | 塾戦争影の第2章
(3、太陽の陰で)
こんにちは。
今日も2コマです。

受講者数が連日跳ね上がり驚いています。
どういうことなのでしょうか。
ちょっと怖いです。

さて、ライブドアの堀江社長以下4名が逮捕されました。
これについては様々な立場の方がコメントを述べているようなので、あえてここではものを申しませんが、しかし塾業界も他人事ではありません。
裏で転がっている情報を株をやっている人や、就職を考えている人につかんでもらいたいものです。

で、今日は佐鳴の影の部分を抉る訳ですが…実は佐鳴もまた過去に前代未聞の事件を起こしています。
そこから今日ははじめていきます。
以下は2000年3月の中日新聞の記事です。

東海地方を中心に展開する学習塾大手の佐鳴学院(名古屋市)が、名古屋国税局の税務調査を受け、一九九九年までの七年間で約三億円の申告漏れを指摘されていたことが二十三日までに分かった。
同国税局は一部に悪質な所得隠しがあったとして、重加算税を含め一億数千万円を追徴課税したとみられる。


あぁなるほど。
この頃の佐鳴は『佐鳴学院』という塾名でしたね…などと、そういうことではなく、これは大変なことです。
少し昔のことではありますが。

要するに、伊丹映画でおなじみのマルサが入ったということですね、これは。
しかも学習塾とはいえ、教育機関に。
更に言えばその業界ではトップをひた走っている会社に。
これはやっぱり大変なことです。
ある意味、伊丹映画以上かもしれません。

「よそはよそ」と言ってしまえばそれまででしょうが、でも業界のトップがこのザマなのはどうなのでしょうか。
社会における信頼性も損なわれるのではないのでしょうか。
少なくとも業界全体へのイメージダウンは明らかでしょう。

ところで…この記事の中で、私が一番関心を持ったのは、脱税云々もそうですが(だいいち、塾の収入はほぼ全部が顧客である保護者がはきだす、月謝なのに…という憤りからです)、このようなことが社内で7年間も行われてきたと言うことです。
要するに、7年間もこのようなことを会社として見逃してきたと言えなくもないのです。
もっと突き詰めれば、この記事の内容は昨日今日いきなり起こった話ではなく、長い間の蓄積が表面化したということになります。
そうなると、佐鳴のこうした影の部分は、かなり以前から存在し進行していた、と言えるわけです。

そして…今思えば、この記事の頃から破竹の勢いだった佐鳴の歯車はおかしくなっていきました。

別の影の部分を見てみましょう。

それでは、また。
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1 コメント

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おい (おい)
2007-01-18 00:54:01
なんだ こいつは
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