ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

憩いの噴水④夢見る人

2009年05月20日 | 地元事情
憩いの噴水編・第4弾は、家の近所の公園にあるブロンズ像と人工池。この像、元々スペイン出身の彫刻家でメトロポリタン美術館にも作品が展示されているManuel Izquierdoが1979年に市の依頼で作製したもので、題名は“夢見る人”。横たわった女性を表した像は、希望や美や精神の穏やかさを表しているのだとか。

最初にこの像に遭遇したときは、何気なく散歩中で、突然目に入った金色の巨像に正直かなり驚いたのだけど、オフィス街の谷間に位置して、人通りもまばらなこんな場所にドカンと像を置いてしまうポートランド市ってどうよ!?、と思ってしまった(美術的価値はともかく、これだけ大きなブロンズ像ならさぞかし高いだろうに、こんなひと目につかない場所に置いておくなんて…)

ちなみに、この像のある公園は、“Pettygrove”公園と言って、ポートランド市の名づけ親の名前を冠している。1843年当時、ポートランドが市制となるべく新しい名前を募ったところ、地元の名士であったAsa LovejoyさんとWilliam Pettygroveさんが名乗りを挙げ、3回コインを投げて2回同じ面が出た人の出身地を新しい市の名前にするということで、東部州メーン州ポートランド出身のPettygroveさんが勝ち、新しい市はポートランドと名付けられた。ちなみに、相手のLovejoyさんが勝っていたら、彼の出身地である同じく東部州マサチューセッツ州の街ボストンになっていたというから、歴史というのは面白い。

ちなみに、この二人は自分の名前を冠した公園のみならず、市内の通りにも二人の名前が付いた通りがある、ポートランドの歴史には欠かせない人物たち。

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