ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

美食ウォーキング・ツアー③Lovejoy Column

2010年05月02日 | 地元事情
美食ツアーでは、約4時間に亘り、パール地区を中心に歩いて各美食スポットを回ったのだけれど、その道すがら、ガイドのHerbさんは、街の名所や見どころなどについて適宜説明。

他のボランティア同様、私も殆ど指摘される(有名)スポットは知っていたのだけど、この“Lovejoy Column”をマジマジと見たのは初めて。

ストリートカー路線上にあり、マンション前のちょっとした広場に立っている2つの柱(コラム)。前から何度も通ってはいたけれど、これがいったい何なのか、ちゃんと知る機会がなかった。

元々、Lovejoy Bridgeの袂にあったもので、1948~1952年にかけて、ギリシャからの移民で鉄道会社で働いていたStefopoulos氏(通称Tomさん)が、橋を支える柱にチョークで書いたもので、その出来のすばらしさに、周囲の人からちゃんと作品となるようペイントし直すよう励まされ、かれこれ12本近くの柱に絵を施したと言われている。Tomさんはこの作品を経て、鉄道労働者からアーティストとして認識されていくのだけど、如何にせん、実際に当時何本の柱に作品が描かれていたのか等、情報が乏しく、橋そのものの解体および都市開発のうねりの中、有志らにより2本の柱のみが、この広場に移転されたという。

なお、現在我々が見られるのは、アクリル板に転写されたもので、本物の作品はこのアクリル板で覆われた中側にあるそう。このアクリル板が取り払われ、本来の作品が修復されるためには更に費用が必要らしく、移転に関わった有志ら等を中心に、今も募金を募っているとのこと。

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