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帯広市 帯広百年記念館③白亜紀蝦夷層群 アンモナイト類化石 ゴードリセラス

2024年06月24日 09時19分17秒 | 北海道

帯広百年記念館。帯広市字緑ヶ丘。

2022年6月11日(土)。

アンモナイト類化石。中川町佐久出土。

中川町は、北海道の上川地方最北部に位置する町で、明治期以来アンモナイトの化石が発掘されている。

北海道は世界有数のアンモナイト産地である。アンモナイトの産出は世界で1万種以上、北海道で500種以上、中川町で100種以上とされる。

地層は蝦夷層群という白亜紀後期の海の地層で、北海道の襟裳岬から宗谷岬まで南北に縦断して広がる地層で、縦長の中川町に広く分布する。地層が川で削られることで化石が産出する国内屈指の白亜紀海生生物の化石産地で、クビナガリュウの全身復元骨格標本がある

 

アンモナイト(subclassis Ammonoidea)は、古生代シルル紀末期から中生代白亜紀末までのおよそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、イカ・タコなどの頭足類の分類群の一つ。多くの種が平らな巻き貝のような形をした殻を持っているのが特徴である。

中生代の幕引きとなる白亜紀末のK-Pg境界を最後に地球上から姿を消した。

蝦夷層群は、北海道浦河町から稚内市の宗谷岬を通りロシア連邦サハリン州西部アレクサンドロフスク・サハリンスキーまで北海道中軸部を貫くように分布する

前期白亜紀アプチアン期から古第三紀暁新世にかけて堆積した海成層の地層で、アジア大陸東岸の前弧海盆に堆積し、全層厚は約10,000メートルに達する。

蝦夷層群は下位から順に惣芦別川層・シューパロ川層・丸山層・日陰ノ沢層・佐久層・鹿島層・函淵層の主に7累層に区分される。また、下部日陰ノ沢層から佐久層に対応する三笠層と、鹿島層に対応する羽幌川層があり、三笠層と羽幌川層は浅海層である。

蝦夷層群からは生物の化石が数多く産出する。世界的なアンモナイト産地である蝦夷層群では報告されたアンモナイトの種数が数百種に上り、ニッポニテスやエゾセラスなどがいる。アンモナイトの他に多産する生物として二枚貝のイノセラムスがあり、示準化石として用いられている。

恐竜ではテリジノサウルス科のパラリテリジノサウルス、ハドロサウルス科のカムイサウルス、ニッポノサウルスがいる。海棲爬虫類の化石も発見され首長竜などが報告されている。

佐久層は、日本の北海道中軸部に分布する地層。蝦夷層群を構成する累層であり、天塩中川地域の佐久地域が模式地に指定されている。佐久層およびそれに相当する地層は北海道中軸部に広く分布している。

鍵層であるKY-4層の絶対年代は9500万年前後を示し、海洋無酸素事変を示すOAE 2が確認されている。

佐久層では泥岩中に石灰質ノジュールが多く見られ、アンモナイトやイノセラムス類が多産する。同時期の三笠層からはトリゴニアやカキなど浅海性二枚貝類の化石が産出する。

鹿島層は、下位層に佐久層、上位層に函淵層があり、また浅海相の羽幌川層と対応する。北穂別地域や大夕張地域、富内-安住地域などに分布している。

栗原・平山 (2003) によると鹿島層はUaユニットとUbユニットに区分される。鍵層KY-6の放射年代は約8.2~8.5千万年前を示す。佐久層上部から鹿島層にかけて当時の堆積環境は中部 - 上部漸深海にあったと推測されている。

鹿島層のUaユニットは生物化石に乏しく、Ubユニットは化石に富む。Ubユニットのアンモナイト化石ではネオフィロセラス、アナゴードリセラス、ゴードリセラス、テトラゴニテス、メソプゾシア、ダメシテス、スカフィテスが主に産出する。

ゴードリセラス(学名:Gaudryceras)は、ゴードリセラス科に属するアンモナイト亜綱アンモナイト目の属。前期白亜紀のアルビアン期から後期白亜紀のマーストリヒチアン期にかけて生息し、日本からも化石が産出する。

ゴードリセラスは1894年に命名された。Gaudryは研究者の名前、cerasは「角」を意味し、後者は太陽神アメンの角に由来している。ゴードリセラスはテチス海やインド太平洋(特に北太平洋地域)に広く生息していたため種数が多く、2012年時点では過去100年間に20種以上が記載されている。

(国土交通省北海道開発局 帯広開発建設部)

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