八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館。八戸市是川字横山。
2022年10月1日(土)。
是川縄文館では、「うるしの美」「是川の美」「風張の美」をテーマに、出土品の美の世界を紹介している。
漆製品は、退色や劣化を防ぐため、温湿度・光量等を適切に管理し、定期的な展示替えを行っている。
①「うるしの美」展示品:是川中居遺跡出土の木胎漆器・籃胎漆器・漆塗り土器など。
②「是川の美」展示品:是川中居遺跡出土の土器・土製品・石製品など。
③「風張の美」展示品:風張1遺跡出土の土器・石器・土製品・石製品など。
最後に、国宝展示室があり、国宝「合掌土偶」が展示されている。
重要文化財・青森県是川遺跡出土品963点の内訳は、土器・土製品502点、木器・木製品91点、漆製品101点、石器・石製品261点、骨角製品8点である。
遺物の多くは中居遺跡の特殊泥炭層・低湿地層から出土し、中でも木器類に優れた彫刻が見られ、また土器のなかには漆塗りのものも多く、中には漆にベンガラを混ぜて塗装した赤色漆塗りの土器も見られる。
漆製品は遺存状態が良好なもの多数を含み、容器・狩猟具・装身具など多種多様であり、黒漆の上に赤漆を重ね塗りする技術は、その水準も極めて高いといえる。
是川遺跡は、大正9年から昭和の初めにかけ泉山岩次郎・斐次郎氏により発掘が行われ、その約5,000点の出土品は、昭和36年に八戸市へ寄贈された。
①「うるしの美」展示品:是川中居遺跡出土の木胎漆器・籃胎漆器・漆塗り土器など。
青森県八戸市 世界遺産・是川遺跡・是川縄文館②国史跡・是川石器時代遺跡の概要