
先日、ひょんなことで、吉本新喜劇のビデオを見る機会がありました。
( 『吉本コメディ名作選第1巻』だったかな? )
今からもう20年以上前の新喜劇で、当時関西圏に住んでいた私は、
何気なくであるけれど、気が付けば土曜の昼にはいつもテレビで見ていたという新喜劇、
これをとても懐かしく見ることになりました。
同じような話の運び、十八番ネタ、決まり文句、決まり役。
これが新喜劇のスタイルですが、当時はマンネリを越えた面白さ、
( 何度見ても面白い、いつ見ても面白い )
芸のしっかりした役者が演じる、独特の世界がありました。
岡八郎、花紀京、間寛平、船場太郎、池乃めだか、原哲生、井上竜夫、
桑原和男、帯谷孝史、泉ひろし、島田一之介、島木譲二、中山美保、園みち子...
( 今の新喜劇とは別物ですね。このメンバーの時代が秀逸だったのではないでしょうか。 )
そして画面に登場した瞬間、「この人!」と閃光のように甦ったのが、博多淡海(たんかい)さん。
いたなぁ、この人。こういう名前だったんだなぁ。とてもいい雰囲気の芸人さんだなぁ。
しっかり名前をインプットし直して、ネットで検索しました。
すると、彼は“三代目”博多淡海らしく、
初代は祖父で、博多にわかの役者として劇団を率いた淡海、
父親は松竹新喜劇で、藤山寛美の相手役を務めた淡海、
そして私が検索した三代目淡海(現在は本名の木村進)は、
松竹を飛び出し、吉本新喜劇で座長にまでなったという人でした。
ばってん荒川(彼は熊本の人で“肥後にわかの巨匠”)のようなねっとりした、
あの地方独特の発音、ボケとツッコミ、ダミ声......
博多淡海の顔を見たら、あるいは名前だけでも、
懐かしく思い出される方がいらっしゃるのではないでしょうか。
( こちらに記事と写真が載っています。 )
堪らんです、なんとも。
訳も分からぬまま、しかし非常に懐かしく、大いに興味をそそられます。
今の新喜劇はちょっと見る気がしないのですが、
あの頃の新喜劇は今見てもでも面白いです。すごかった。
その後、淡海さんは昭和62年37歳の時に脳内出血で倒れ左半身麻痺となり、
車椅子や松葉杖が必要になられたそうですが、
現在は木村進劇団代表として講演もされているようです。
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