この春、妹が十数年振りに学生に戻って忙しくなるのを機に、
身の周り、家の中の刷新を図っています。
息子(甥っ子)の小さい頃の洋服、おもちゃの処分から始まり、
自分のワードローブの徹底整理、自分の勉強部屋を新たに設えたり、
百均などの既存の小物を利用したインテリア小物造作など、
新たな趣味も同時進行で広がっているようです。
その中で、甥っ子の服は文字通り”売るほど”あるそうで、
自宅の離れを利用して、一時、ショップをオープンするようです。
ターゲットは、その年代の子供たちを持つお母さんたち。
そこで私にも、何か作品を作って欲しいという依頼がありました。
離れて住んで久しい妹ですが、まあ姉妹とはいいもので(笑)、
「お姉ちゃん、ショップをするから作品作って!
ね、のんびりしてる暇ないよ。私が学生になるまでの話だから」
だそうで、”誰がのんびりしとるんじゃい!”
(例えのんびりしていたとしても、それはお姉ちゃんの自由!)
と思いつつ、「は?へ?まあ、作れと言われれば作るけど、
そんなに作れないよ?アナタ。お姉ちゃんも時間ないもの」
と、ちょっとニヤけながら応えた姉が、
翌日には作ってしまった刺繍の額が、コレです。(笑)
妹はかつて、大学生をしながら古着屋を営んでいました。
裁縫系の手芸は全く不得手な彼女ですが、
物と人を結ぶ、人と人を結ぶというネットワーク構築とその運営、
また、物事を見極める勘と見通す感性、
そういったことに大変長けたものがありました。
生まれながらのものですね。羨ましいことに。
私がシュゲイ作品を作るようになって、
「売りなさい」と絶えず勧めてくれたのも彼女ですし、
実際、彼女は(一部)売ってくれましたし、買ってもくれました。
でも私は私で、その誘いに魅力を感じながらも、
あくまでもシュゲイに振り回されたくない、とステップは踏まず、
(ここが妹と私の違い)今に至るといったところです。
一時、ショップは本当に進みかけた時期があったんですが、
ちょうどその機を狙ったかのように、
私の方で、シュゲイとは全く関係のない分野で、
本格的に取り組まなければならない事業が起こって、
頓挫したことがありました。
このときも彼女がプロモートしてくれていましたので、
本当に頼もしく、ありがたい妹です。
さて、この額縁はマットが二重になっていて、2枚目(中側)のマットは、
入れる作品に合わせて取り外せるようにもなっています。
マットとマットの間はクッション材が挟んであるので、
1枚目も2枚目もガラス面からスペースがあり、
刺繍のような立体作品でも、縫い目を潰すことなく収めることが出来ます。
この額縁を店で見付けたときには、すぐに「刺繍を入れよう!」
とイメージが浮かんで、まとめて購入しておいたものです。
日の目を見られそうですね。
妹への報告のためにちゃちゃっと撮った写真なので、
いかにも淋しそうな(?)風情ですが、
実物は、思いのほか上品にでき上がりました。
気に入ってます。
布が見えている部分は6センチ弱ですので、額自体小さく、
同じシリーズで作ったものを、並べて飾ってもらうと一層素敵。
果たして、買って頂けるんでしょうか。
妹は色んな意味で「売りたい」、現実派の人。
私は一本の道筋により「売れなくてもいい」、ひねくれ者。
すみません、白状すると、
値段設定も、妹のアドバイス聞きませんでした。(笑)
だって、売れなくていいから。
これって最強。(今のところ)
そのうち、現実を見たら、
そそくさと妹の指示に従うこととなると思います…。(笑)
年の離れた妹ですが、頼りになります。
よろしくね。
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