「旅の荷物は少ない方がいい」
いつも、ここからのスタートです。
ずっと昔からのモットーです。
20代半ばで、40日間のアメリカひとり旅をしたとき、
機内持ち込みサイズの布製コロコロひとつで歩いていました。
バックパッカーという訳でなく、普通のツーリストとして、
ホテルで小物の洗濯くらいはしながら、それでも何不自由なく歩いていた。
あの旅行は本当に身ひとつ、それでいて快適と共にという気持ちで、
とても爽快だった覚えがあります。
なのに、結婚してから……というか、
自分の身が固まったから?年を取ったから?
旅の荷造りがすこぶる苦手になりました。
定番が決まらない。
持って行くべきものはほとんど決まっているはずだし、
もちろんそこから準備をするのですが、
かといって、機械的には適応できない。
…ああ、正直言って今では苦痛ですらあります。
出発が近づきそろそろ荷造りしなきゃと思いはじめると、
あれこれシミュレーションをして計画を練らなきゃなりません。
これを何往復かしていると、もうすでに疲れてきます。
ファッション的、TPO的、気候対応的配慮の洋服の準備、
それに合わせた靴とアクセサリーのチョイス、
今はロングヘアなのでスタイリングに必要な小物の数々、
(それでも、ドライヤーなんかは持って行きませんよ!)
そしてガジェット系の充電を含めた小物の準備。
音楽が手放せないので、ソフト面の整備と本のチョイス。
(やっと先日、容量が足りなくなっていたスマホを替えて、
持ってる音楽は全部入れ込みました。ああスッキリ!)
昔は必要なかったスケジュール張や常備薬(痛み止めなど)、
実家に行くときはこれに加えて、時間を過ごすための編物や刺繍などの、
ソファに座ったまま出来るネタを仕込んでいきます。
さらに夫を残していく場合は、彼のための食事の準備もありますし、
そういう時に限って、無性に掃除がしたくなるのは私だけでしょうか。
おおー、書いているだけでもゲップが出そう。(笑)
決して過剰な準備をしたいという欲求じゃないんですよ、
むしろ、効率的合理的に兼ね合わせられるチョイスをしたい。
そこのこだわりなのかなぁ…いずれにせよ複雑なのかなぁ…
こうやって家を空ける前は、非常に重い気分になります。
ちょっとした迷路に入り込んだ気分です。
本当に、適当に切り上げられないと旅行自体をやめたくなるほどで、
いや、実際やめたこともありますしね、一回だけ。
なぜこんな風になってしまったんだろう…?
最近、学生時代の友達二人(どちらとも独身)と旅行に行った時も、
私が一番荷物が多かったですね。
彼女たちは、学生の頃からさっぱりとした身支度で、
それぞれの雰囲気は違いながら、私もそこの一人だったんです。
なのに、なのに、今はねぇ。
いや、荷物が多くたって準備に時間が要ったって、
特段、問題はないと思うんですよ。
必要なものを揃えて鞄に詰めて持って行く。
ただ、そこへ至るまでの彷徨いが苦痛なのです。
さて、もうすぐすると、12日間の旅行に出なければなりません。
ふーぅ。
ここのところ、何日かに分けて、思い立った時に必要なものを適宜、
旅行鞄の横に置いていくようにして、
そこを通るたびに目にして、納得したり取り替えたり、
忘れ物を思い出したり、もっといいアイディアを思い付いたり、
そうやって、”旅の荷造り”と付き合っているところです。
でも、もっとすっきりと荷造りをするためには、
自宅のワードローブぐっと減らすこと、
すなわち、”ワンパターンの女”になることだなぁと思っています。
地曳いく子さんの本『服を買うなら、捨てなさい』を読んで、
なるほどと思ったのですが、ワンパターンだろうがなんだろうが、
自分に似合うものをずっと着ていればいいと。
バリエーションや違う印象を演出するのと引き換えに、
イケてない自分をわざわざさらすことはないと……
なるほどねぇ。
詳しくは『服を買うなら、捨てなさい』に譲るとして、
これが実行できれば、荷造り自体も簡単になるはず。
『フランス人は~』『ドイツ流~』などのスッキリ暮らす系は、
文化も背景も思想も違うのであまり当てにしないのですが、
『服を買うなら~』は良かったですね。何だか道が見えました。
さて、現実逃避もこの辺にして、
荷造りの仕上げに入らなきゃ。
12月は、気が急きますね。
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